.

.

PR

Profile

猫ギター

猫ギター

Favorite Blog

受験のために勉強す… New! nakakazu3310さん

School CAPA! Offic… 南の海の音がするさん
GOAL通信 masa/kさん
化学専門塾!~おだ… tsukuba1さん
ふつうの生活 ふつ… civakaさん
愛をこめて・・・み… 炎_みかみちゃん。さん
ミスターホンダ Eve… ミスターホンダさん
realization qb4さん
◆見上げれば青い空◆ Kamiesuさん
川越最強学力向上爆… ごうまじまじさん
2006/06/30
XML
カテゴリ: まじめな教育論
齋藤孝が言うところの「教育欲」は、一定の年齢に達した人なら、ある程度は持ち合わせていることだろう。


ところで、明治以降武士は俸禄を停止され、武士階級の特権もなくなり不満が嵩じた。不満のはけ口をある者は西南戦争をなどの不平士族反乱に求め、またある者は自由民権運動に携わることで解消しようとした。

しかし多くの士族は、自分自身の現世での出世栄達を諦め、夢を子供に託した。没落士族は現状の不満を子供の教育でぶつけたのである。
おりしも当時のベストセラー福沢諭吉の「学問ノススメ」は、学問を修めることが立身出世の王道である事を説き、多くの士族の共感を得た。
福沢諭吉のアジテーションに感化された武士階級は、子供の教育に力を入れた。没落武士の「教育欲」は、自分の現世での不遇に対する怨念とあいまって強い欲望になった。

親の強い「教育欲」の結果、学問に励んだ子弟達は、官吏や軍人、或いは実業界で活躍するようになり、富国強兵・殖産興業の原動力となり、明治の日本の隆盛を築き上げる力になった。
自分に代わって息子を出世させたい親の執念が、産業の未曽有の発展を成し遂げた。

結局、没落武士の「教育欲」は、自分達を武士という特権階級から引きずり下ろした明治新政府に、息子を人材として送り込むことに結びついた。なんとも皮肉なことである。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2006/06/30 05:00:07 PM
[まじめな教育論] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X

Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: