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2007.08.25

劇的シャルドネ同好会’07夏～至福のシャサーニュ～

(6)

カテゴリ：ワイン

いや～まだまだ暑いのに皆さんよくぞお集まりいただきました！

えぬう氏とえいちさんは先週リシュブールで「特訓」？をされたらしいですが、そのほうが正直おいしそうです（笑）。さて今回久しぶりにシャル会らしくテーマを決めてみました。テーマは「シャサーニュ・モンラッシェ」であります。さてさてどんな香りに出会うことができますでしょうか？

シャサーニュ・モンラッシェ1erCruラ・ダンド・シアン’００　Ch・ド・ラ・マルトロア（えぬう氏持参）

モンラッシェの畑に隣接する極小畑。生産者はあとコランDしかいない。サントーバンは結構あるのだがシャサーニュ側はやはり珍品。飛び地の畑であり上から見るとまさに「犬の歯」のようにみえることからそう名づけられたのだろう。（これ推測。笑）
最初はとてもおとなしい感じでしたが徐々に厚みもでてきて雰囲気のあるシャサーニュになってきた。００なので少し難しい感じもあるが今回は珍品に出会った喜びのほうが大きいかな？

シャサーニュ・モンラッシェ1erCruクロ・ド・ラ・マルトロア’８２　Ch・ド・ラ・マルトロア

熟成したシャサーニュも1本飲みたいと思ったので・・とっておきと言ってましたがそうでもありませんでしたね。（笑）。でもGCクラスではない状態のいい８２はなかなかありません。異常に高い液面。パリの三ッ星の流れものらしいので状態はいいはずです。
お味はといいますと、まあ普通の白の古酒です（笑）。最初は状態のいい古酒にある干し柿のような香りでいい感じです。でもこの時代の1級なみの、厚みが足りない痩せてる感は否めませんが８２ということを考えればまぁよくもったワインです。酸もしっかりひねた感じもシェリーな感じもありません。見た目より若い1本でした。

ほとんどモンラッシェしか見ないエチケットですが、ラギッシュのヴィラージュの中身は「モルジョ」であることは知られている？ようですがグレートVTでもありますから楽しみでした。

最初のインパクトからしっかりしたストラクチャーを感じます。ややアフターは弱いもののヴィラージュクラスではないことは容易に分かります。シャサーニュにしては少々粘性（えぬう氏談）を感じるのでやはりこの年は素晴らしい葡萄だったのでしょう。

シャサーニュ・モンラッシェ1erCruクロ･ド･ラ･ブードリオット’９０　ルージュ　ドメーヌ・ラモネ

思い出の畑に思い出の赤。私のブルライフの原点。このVTは1ケースまではいかなかったけど随分飲み、最後の1本となりました。
少し冷やしすぎでしたが、シャサーニュの赤独特の鉄や土の風味も全くなく、柔らかくまるでベリージュースのようで白より爽やかさを感じてしまいます。チャーミングの極地ですね。もの足りない感もありますが、文句なく「ただ美味しい」ピノ。Aラモネは白の造り手の赤ではなく「赤の造り手」です！（←批判かってましたけど。笑）

クリオ･バタール･モンラッシェ’０２　ユベール・ラミー

大好きなラミー渾身の1樽。存在は知っていたものの飲んだ経験はなく若いVTなのでしょうがない感はありますがここは一つ面白いということで。（確実にシャサーニュ側のGCということで・・笑）

やはりランクがひとつ上のバランスと厚みを持っています。確実にあと10年先は否めませんが上品な甘さとクリーミーな酸。GCはやっぱりおいしいねぇ（笑）。

シャサーニュ・モンラッシェ1erCruクロ・サン・ジャン’７８　ルージュ　ミシェル・ニーヨン

随分前に行きつけのワインショップの輸入リストでた引いてもらった1本。「状態は不明です」の言葉にびくつきながら到着を待ちモノをみてみるとかなりいけそうでしたので。ニーヨンの赤もあまりみかけませんし、７８ですしクロサンジャンはかなり熟成を要するのでこれもどうなのか面白いと思いました。
開けてしばらくはけっこうむんむん香ってました。すごいです。でも味わいはこれもまたチャーミングなベリージュースで枯れた感じはありません。７８恐るべしです。