MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Dec 26, 2003
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監督・・・森田芳光

出演・・・中居正広、山崎努、藤井隆、津田寛治、木村佳乃、伊東美咲、他。

・物語序盤・
東京で小さな豆腐屋を営む有馬義男の孫娘鞠子が、ある晩突然失踪した。
それから十ヶ月、彼女の行方は全く分からなかったが、下町の大川公園で女性の手首とショルダーバッグが発見された。
発見者の少年は、以前家族全員を殺害された経験を持つ人物である。
その渦中、事件を報道するワイドショー宛てに、犯人らしき人物からの電話が入る。
バッグは鞠子の物で、手首は別の女性であると告げる不敵な口調の犯人。



あまりに酷評が多かったので覚悟していたせいか、わりと楽しめました。
原作を読んでいないという点も、大いに原因しているでしょうけど。
ただ長い小説を二時間くらいに纏めようと思ったら、中身がスカスカになる事はある程度仕方ないですしね。
宮部さんも仰っていましたが、作品を書いている間に、現実の社会の方がもっとひどくなってきて、この程度では誰も驚かないというのが現状でしょうか。
しかしこの映画が表現したかったのは、猟奇殺人の衝撃ではなくて、様々な人間の心ですから、刺激の面で満たされなくとも、それは問題ありません。

全体的に見ると、序盤はなかなか良い滑り出しだったと思います。
山崎努の燻し銀の演技が重々しく悲しい空気を作り出していました。
伊藤美咲の清純で温厚そうな孫娘も、「こんな良い子を鬼畜のような奴らが~っ」という怒りをそそってくれます。
中盤、物語が犯人側の視点からに変わった辺りから、どうも犯人達のキャラクターが気になり始めました。
巷で酷評のピース役の中居正広ですが、これはそれなりだったような(笑)。
あの脚本では、ああ演じる他は無い気がするので、健闘した方じゃないですかね?

はじけ切らない中途半端な悪役ぶり。
台詞自体が滑っているのもありましたが、演技力に問題ありかと。
更にミスキャストは、藤井隆でしょう。
何が起こっても津田の味方という、犬のような忠誠心を持つ男の役は彼には不似合い。
何故、彼を起用したんですか?

端役で爆笑問題の二人を出演させていましたが、折角のシリアスなムードが台無しでした。
CMでの山田花子とかも…。
この映画、他にも妙にCMに拘っていましたが。
そんな細かいネタに神経を使うのなら、もっと作品の根本を見据えてほしいです。
加えて。ブレーキの故障で事故を起こすってネタは、既に化石でしょう。
大体、藤井が起き上がるまで、津田は普通に運転していたじゃないですか。
もう脱力…。
そして終盤に入ると、付け足しの余分な話を見せられているかのような気分になりました。
原作の筋があるので仕方ない部分もあるのですが、ワイドショーで気取って話すピースは滑稽でした。
そして番組中の爆発…。なんだよ、あの映像~(爆)。
テレビの前の私まで笑撃で爆死しそうでしたよ。

面白かったと前置きしながら、クソミソに言ってますが、噴飯ものの駄作が肩を並べる邦画の中では、まだマシな方だと思いますよ。
話題作だっただけに、酷評も凄かったですが。

ですが、観終わっても結局判明しない事柄や腑に落ちない事が多くて…。
鞠子の思わせぶりな台詞で語られた、殺されても祖父に知られたくなかった行き先は何処とか。
キーワードじゃないなら、敢えて持ち出す必要は無かったでしょう。
女性達はどの時点で殺害されたのですか?
ピースの子の母親は誰?
あの子供をあの場所に運んで、隠した奴は誰なの?
人の心の尊さを説いた有馬に送られた、ピースからの究極の挑戦状だとは思いますが、お話として誰か共犯者に近いくらいの他の人物が居ないと成立しません。

原作はどうなっているのでしょうか…。
だからと言って、今更この原作を読む気にもなれません。






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最終更新日  Dec 28, 2003 06:29:35 PM


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