MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Nov 14, 2004
XML
カテゴリ: 映画鑑賞記録
監督・・・実相寺昭雄

出演・・・石田純一、原田美枝子、姿晴香、山本清美、佐野史郎、勝新太郎、寺泉憲、寺田農、中村嘉葎雄、宍戸錠、桂三枝、西村晃、大滝秀治、高橋幸治、平幹二朗、峰岸徹、嶋田久作

・物語序盤・
明治45年の東京。
実業家・渋沢栄一は土御門家の陰陽師・平井保昌や物理学者・寺田寅彦らに協力を求め、「東京改造計画」という大規模な計画を進めていた。
それは帝都・東京を軍事的にだけでなく霊的にも守護しようとするものだった。
しかし、謎の魔人・加藤保憲がその計画の前に立ちふさがっていた。
加藤は1000年前関東に独立国を築こうとして失敗し、謀反人として討伐された平将門の霊を呼び醒まし、東京を壊滅させようと企んでいた。

由佳理の兄・洋一郎や親友の鳴滝純一は、土御門家の力を借りて彼女を護ろうとするが敵わず、由佳理は加藤の手に落ちてしまった…。


公開当時、かなり話題になっていましたよね。
でも実は私は初見でした。
大まかな感想としては二つ。
一つは、原作のエピソードを省略し過ぎて、何も知らない人が観て、どの程度まで理解できるのだろうかという疑問。
もう一つは、GCがまだ無かった頃なので、特撮には流石に古さを感じるが、その他は現在の邦画と比べて見劣りするものではないという驚き。

前者は、開始早々、前半の山場の一つである土御門家対加藤の対決が出てきた事に先ず仰天。
いきなり皆して祈祷しているし…。
そこに至る経緯について、何の説明も無しですか?
そして重要なファクターである、実の妹・由佳理に対する洋一郎の歪んだ恋情というものが、一切描かれていない点も問題があったと思う。
それでいきなりラストに、「お父様!」では原作を知らない人には理解不能ではなかろうか。


明治末期から昭和初期に掛けての町並みなど、セットについては、今の映画と比べても全く引けを取らない。
大作という事で、随分と力を入れて作られた事が想像できる。
キャストについても、有名俳優のオンパレードで、とにかくお金が掛かっている。
特撮はCGの発達していない頃の作品の為、コマ撮りを採用しているので、ぎこちない動きをしているが、当時としては精一杯の技術だったと思う。
総じて、当時の技術の限りを尽くして制作された渾身の一作だったのだろう。


波乱万丈の原作を二時間程度の時間に収める事に無理があると言ってしまえばそれまでだが、ストーリーとして成立しきっていない点は惜しまれる。

出演者については、当時も怪優と評された嶋田久作が異彩を放っている。
まさに魔人と呼ぶに相応しい容貌と声質である。
対する巫女役の原田美枝子は、清楚な中にも強さを秘めた凛々しさが引き立っていた。
その他では、意外にも風水師役の桂三枝が、自然体でなかなかはまり役だったのが拾い物だったと思う。
西村晃が自分の父親役を演じた事も話題になった。

今の技術でリメイクしてほしいと言いたい所だが、あまり変わり映えしない結果になりそうな所が、邦画の侘しい現状だろう。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  Nov 14, 2004 05:40:08 PM
[映画鑑賞記録] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: