MY HIDEOUT ~私の隠れ家~

Jan 8, 2006
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カテゴリ: 映画鑑賞記録
"SYMPATHY FOR MR. VENGEANCE"

出演・・・ソン・ガンホ、シン・ハギュン、ペ・ドゥナ、イム・ジウン、イ・デヨン、チ・デハン、他。

・物語序盤・
先天性の聴覚障害を持つ青年リュウには、腎臓病を患う姉が居た。
リュウは姉の為に、自分の腎臓を提供しようとしたが、血液型が合わず不適合に。
働いていた工場も解雇されてしまったリュウは、臓器売買の裏世界に飛び込む。
しかし密売屋に有り金全てを取られた挙句、自分の腎臓まで盗まれてしまった。
そんな時病院ではあっさり姉に合う腎臓が見付かるが、既に手術をする金は無い。

リュウとユンミは、リュウを解雇した工場の社長パク・ドンジンの娘を誘拐するが…。


パク・チャヌク監督の“復讐三部作”第一作目です。
私が鑑賞した順序は「オールドボーイ」「親切なクムジャさん」そして本作です。
「オールドボーイ」を鑑賞した時に圧倒されたので、“復讐三部作”はとても気になるシリーズでした。
(シリーズといっても、各作品に関連はありませんが。)
この作品も以前から、ずっと観たかったのですが、近所のヘボいレンタルショップに置いていなかったのです。
それが先日、偶然にもその店にあった事を発見しました。
なんとビデオではなくDVDのみが入荷されていたのです。
アジア映画の棚に置いていなかったので、今まで全然気付きませんでした。
DVDは全てDVDの棚に並べられてあるんです。
判り辛いんだよ、その配列!



ああ、無情~。
観終わって、そんな言葉が疲労と共に浮かびました。
これは1本観ると、とっても満腹になるボリュームのある映画ですね。
ストーリー展開も単純ではなくて、次から次へと、上に積み重なってくる感じでした。
"復讐者"というキーワードも重要です。

一体、誰が誰に復讐する筋書きなのだろう?
そういう疑問が頭の中に浮かんできます。
怨みや憎しみが連鎖して、復讐しようとしていた人間が、いつしか復讐の対象になってゆく…。
低温のマグマが時間差で積み重なってできたような、どろっとした何段もの怨嗟の層のイメージでしょうか。
ちょっとした間の悪さが、人々の運命を予想もしない方向へと歪めてしまう皮肉。
悪徳業者は悪人としても、リュウやパク社長は元々善人なんですよね。
リュウはただ重病の姉を救いたいと願っているだけだし、パク社長は自分の仕事を一生懸命こなして、一人娘を大切に思っている一般市民。
そして革命運動かぶれのユンミも、根は悪い娘ではなかった筈。
その人達が、お互いの人生に、間違った点から接触してしまった事で、全ての歯車が狂い始めます。
後はただ、救いの無い悲劇的結末へと転がり続ける…。

非常に血生臭いストーリー展開ですが、韓国映画らしく、何処かしらコミカルです。
ダークな世界観とブラックな笑いとのコンビネーションです。
この監督特有のカラーもあるのでしょうけど、韓国映画って、残酷な展開でも軽さを求める傾向がありますよね。
その笑いがあるから、これだけ痛々しいお話でも、楽しんで観ていられるのでしょうけれど。
「オールド・ボーイ」のような衝撃は無いのですが、胃もたれするような満腹感はあります。
「オールド・ボーイ」がお気に召した方なら、多分楽しめる作品だと思います。

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最終更新日  Jan 12, 2006 11:52:44 PM
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