へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2010年10月03日
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カテゴリ: 読書記録

ブギウギ

敗戦間近、箱根に疎開中のドイツ軍潜水艦長・ネッツバントが変死した。

遺体を発見したのは、旅館に住み込みで働く安西リツ。

この事件の調査をする海軍に通訳として連れ出された法城恭輔は、

他殺の可能性を色濃く感じていた。

しかし、ドイツ軍医・シュルツェは自殺であると断言する。

不審に思い調べを進めると、

事件の背後にはナチス・ドイツの陰謀が見え隠れしていた。

一方リツは、若いドイツ人潜水艦乗組員のパウルと急接近していく。

そしてリツも、否応なくその陰謀に巻き込まれていくこととなる―。

激動する時代と、そこで力強く生きる人々を緻密な描写で描いた、

傑作長編ヒューマン・ミステリ。            (「BOOK」データベースより)

終戦前後の日本を舞台に、ドイツ、アメリカ、ソ連の思惑と、

個人の主義・主張、利害が錯綜して、単なる犯人探しミステリで終わらない。

箱根の旅館の女将、旅館に住み込みで働くリツ、ドイツ人新聞記者オルガ・・・

この作品の女性陣は、したたかで愚かなくらい図太く、そしてたくましい。

男に翻弄されているかのようだけど、どうしてどうして・・・

戦争の狂気とともに、女性の強さが印象に残った小説でした。。。

変死したUボート艦長・ネッツバントの

「人は同心円上で命の重みを量る」もので、

「自分に近い人であればあるほど、その命は重くなる。

同じ国の者であるという線を越えると、とたんにその先はもう同心円でなくなり、

人も虫けらも同様に混在する世界となる」という考え方に納得。






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最終更新日  2010年10月03日 17時11分44秒


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