へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2012年04月30日
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カテゴリ: 読書記録

シンメトリー

姫川玲子シリーズ第三弾!

七編が収録された短編集です。



・「東京」

高校の屋上にあるプールから生徒が飛び降りた。

手すりに残された指紋は不自然で、自殺とはいえない状況だ。

どうやら水泳部の中には、いじめがあったようなのだか…



“高校生にもなって、いじめとかやってるんじゃない!!”と思ったけど、

大人社会にもいじめはありますもんね…





・「過ぎた正義」



姫川玲子は、何者かが二人を罰したのではないかと考える。



“こんなヤツに殺された人は浮かばれないよな…”というケース、

自分に関係なくても噴飯ものなのに、

当事者になってしまったらどうやって怒りを鎮めたらいいのでしょうか?

…ということを考えてしまいました。





・「右では殴らない」

一人の女子高生がひょんなことから、違法な薬物を手に入れる。

アブナイと思ったので自分では使わずに、

援助交際の相手に渡すのだが…



姫川玲子さんのお怒りはごもっとも!

「右では殴らない」なんてことはおっしゃらずに、







・「シンメトリー」

百人を超える死者を出した列車事故。

原因は、踏切内に進入した飲酒運転の車だった。

危険運転致死傷罪はまだなく、運転していた男の刑期はたったの五年。

目の前で死んでいった顔見知りの女子高生、失った自分の右腕。





行動に移すかどうかは別として、気持ちはすごくよくわかります。

百人以上殺しておいて五年の刑期なんて…

全然反省の色が見えない犯人を殺すことがなぜいけないのか?

復讐を遂げた元駅員さんは五年の刑期なんてものじゃ済まないのでしょう…

司法の限界をみるようで、とても切なくなります。





・「左だけ見た場合」

被害者の携帯に残された「045666」という番号は何を意味するのか?

捜査にあたった姫川玲子は、過去にあった石膏ボード盗難事件にぶち当たる。



他の短編とはちょっとカラーが違う(ように感じる?)作品。

自分の中ではイマイチでした。





・「悪しき実」

「男が死んでいるので見にきてほしい」と通報が…

そこに通報者の姿はなく、窒息死した男性の死体があった。



すみません… 印象に残らない作品でした…





・「手紙」

かつての事件の犯人から、姫川玲子へ手紙が届く。

それは玲子が先輩の女刑事と組んで捜査にあたった事件で、

捜査一課に抜擢されたきっかけとなったものだった。



う~~ん、これも印象薄い…

「シンメトリー」のインパクトが強烈なので、

その後の3編はすっかり影が薄くなってしまった感じです…



短編集はさくさくっと読めるのがいいですね。

ただ、この本は深く考えさせられる作品と、

さらっと読み流してしまう作品との差が激しかったです。

姫川玲子さんのキャラは、好きという人とちょっと…という人が

すぱっと分かれる感じです。







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最終更新日  2012年04月30日 19時36分13秒


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