へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2012年08月13日
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カテゴリ: 読書記録

刑事の子

1990年4月に単行本『東京 ウォーター・フロント殺人暮色』が発売され、

1994年10月文庫化に当たって『東京下町殺人暮色』と改題。

それを中学生向けに装丁し『刑事の子』とタイトルを改めて、

2011年9月に発売されたのが本書です。



作中に少年法改正を求める集会の話が出てきますが、

初出当時(1990年)もやっぱり問題視されていたんですね…

20年以上経つのに、相変わらずとんでもない事件が起き続けています。

そんな怖ろしい子供を育ててしまったのは我々(親)の世代だと、

主人公の父親(八木沢刑事)に言わせている宮部さん。



どう思っていらっしゃるのでしょうか…



このお話の中で特異な存在感を漂わせているのが、

家政婦のハナさんです。

主人公・順くんにいろいろな事を教え諭してくれる

ハナさんのような人が、昔はたくさんいたような気がします。

特に「想像力」のくだりは、なるほど!!です。

順くん&ハナさんが登場する続編を読みたいのですが、

ハナさんは大正生まれ設定。

ちょっと無理かもしれませんね、残念です…



バラバラにされた遺体(の一部)が発見されたところから

物語がスタートしますが、中学生向けに発行したにしては



事件の終結部分は唐突感が否めません。

それまでじっくり書かれていたのに、“あれっ?これで終わり?”。

それと事件の凄惨さに比べ、犯人側の人間像が希薄です。



…といろいろ書いてしまいましたが、

最後まで一息に読ませてくれるのはさすが宮部さんですね。



ハナさんの名言を読むだけでも価値アリます。







中学一年生の八木沢順は、刑事である父・道雄が離婚したため

東京の下町に引っ越すことに。

開発が進むその町で、優しい家政婦のハナとの三人の生活に慣れたころ、

奇妙な噂が流れ込む。

近くの家で人殺しがあった、と…。

そんな噂とともに、バラバラ殺人事件が実際におきてしまう。

町が騒然とする中、順のもとに事件の真犯人を知らせる手紙が届く。

刑事の子・順は、友人の慎吾とともに捜査に乗り出す。







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最終更新日  2012年08月13日 19時26分21秒


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