へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2012年12月25日
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カテゴリ: 読書記録

ソロモンの偽証(第1部)


1990年代の東京下町の公立中学校が舞台です。

クリスマスの朝、2年生の柏木卓也が死体で発見されます。

一か月前、同じ2年生の大出たち不良グループともめてから、不登校だった柏木卓也。

自殺ということで落ち着くかにみえた時、犯人を目撃したという「告発状」が届きます。

翻弄される学校関係者。

そして「告発状」がマスコミに漏れ、新たな犠牲者が・・・



第1部だけで700ページを超える長さ。

枕になりそうなくらい分厚い・・・

これが第2部、第3部と続くんですか・・・





登場人物の心情描写が上手い!

柏木卓也の死の波紋が静かに広がっていくにつれて、

それぞれの家族が抱える闇が浮き彫りになり、

誰もが(中学生でも)持っているドス黒い感情がどんどん大きくなって、

やがて表出していく様が見事に表現されています。



大人たちはそれぞれの思惑で、柏木卓也の死を終結させようとします。

何も知らされない生徒達の間には、憶測と悪意に満ちた噂が充満していきます。

そんな中、柏木卓也のクラスメート・藤野涼子は

「真実を知りたい」と立ち上がるのですが、

いったい何をするつもりなのでしょう。

気になる第2部へ続きます。





不良グループの陰険で凄惨ないじめ、

“あの親にしてこの子あり”のモンスターペアレンツ、

保身に走る学校側、荒れまくる保護者集会などなど。

読んでいて「大津いじめ事件」を思い出しました。

この小説は「大津いじめ事件」のはるか前、2002年から連載が始まっています。





余談ですが、その2・・・

クリスマスなのに、決して明るいとは言えない本を読んでいる私・・・

奇しくも事件が起こったのはクリスマス。

これも何かのご縁ですね(←いやいや、そんなことはないと思うよ・・・)





【内容情報】(「BOOK」データベースより)

クリスマスの朝、雪の校庭に急降下した14歳。

彼の死を悼む声は小さかった。

けど、噂は強力で、気がつけばあたしたちみんな、それに加担していた。

そして、その悪意ある風評は、目撃者を名乗る、匿名の告発状を産み落としたー。

新たな殺人計画。

マスコミの過剰な報道。

狂おしい嫉妬による異常行動。

そして犠牲者が一人、また一人。

学校は汚された。

ことごとく無力な大人たちにはもう、任せておけない。

学校に仕掛けられた史上最強のミステリー。






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最終更新日  2012年12月25日 19時37分26秒


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