へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2013年07月11日
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カテゴリ: 読書記録

フロム・ミー・トゥ・ユー


いつもはサチさんが語り手になって、春夏秋冬の四章からなる構成なんですが、

今回は趣向が変わり、各々の登場人物の過去エピソードが綴られた

11編の短編集になっています。

それぞれの目線から読めたのは面白かったのですが、

1編が短いためか、今までのようなずっしりした読後感はありませんでした。

それでも、藤島さんが初めてバンドワゴンを訪れた時のエピソードや、

紺と亜美の出逢いの話、秋実さんと我南人さんの慣れ染めなどなど

今まで語られなかったことがわかって興味深かったです。



青が堀田家にやってきた時のこと、



いつも明るく、幸せいっぱいに見える堀田家にも、

なかなか複雑な事情があったんだと改めて思いました。

そういうことを全部ひっくるめての堀田家なんだし、

所詮小説の世界のこと、目くじら立てることはないんですが…

やっぱり不倫はイカンと思うわけですよ・・・

妻も子もいるのに、よそで子どもつくっちゃったり、

不倫の挙句、子ども産んじゃったり、

家族が受け入れてくれたからとか、

相手の家庭を壊すつもりはないから自分一人で産んで育てるとか、

まったく共感できません。

このお二人、これまでの作中ではとても魅力的に描かれていますが、



今回はどうしても嫌悪感をぬぐい去ることができませんでした。

そうなると、どんな状況でも最後は都合よく丸く収まるところや、

出てくる人がみ~んなイイ人っていうところが

だんだん鼻についてくるから不思議です。

ここが、8作目を心底楽しめなかった理由のひとつなんだろうなぁ…



9作目が出たら、また読んじゃうんだろうなぁ…







老舗古書店「東京バンドワゴン」に舞い込む謎を、

大家族の堀田家が人情あふれる方法で解決する人気シリーズの最新作。

今作はシリーズ番外編として、主要キャラクターの

知られざる過去エピソードが語られる、ファン垂涎の短編集!



今から30年前、突然、我南人が生まれたての赤ん坊を連れて帰ってきた

「この子ぉ、僕の子供なんだぁ」。

付けた名は「青」。

堀田家は他の兄妹と同じく育てるが、成長した青は出生の秘密を気にして…

(「紺に交われば青くなる」)



東京バンドワゴンに初めて来た時「店の本を全部買いたい」と口走って

勘一に怒られたIT社長の藤島。

彼と堀田家の縁が深まったきっかけとは…(「縁もたけなわ味なもの」)



一人旅の途中で大事なボストンバッグを盗まれた当時20歳の亜美。

偶然そのバッグと同じ鞄を持っている男を発見して…

(「愛の花咲くこともある」)。

書き下ろし3編を含む全10篇。



【目次】(「BOOK」データベースより)

紺に交われば青くなる/散歩進んで意気上がる/忘れじの其の面影かな/

愛の花咲くこともある/縁もたけなわ味なもの/野良猫ロックンロール/

会うは同居の始めかな/研人とメリーの愛の歌/言わぬも花の娘ごころ/

包丁いっぽん相身互い/忘れものはなんですか








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最終更新日  2013年07月11日 17時54分10秒


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