へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2013年10月06日
XML

花咲ける青少年特別編(4)


3巻から続いたマハティ編「 後宮物語 」の完結です。

本編を読んだ時から思い入れがあったマハティ。

当時15歳だったマハティも、この特別編では20代後半(たぶん)。

絵はかなり変わっていますが、イイ男はいつでもイイ男です!

あでやかというか、つややかというか…

(漢字変換したら、どちらも“艶やか”という字なんです。なるほど。。。)



マハティの第一正妃・アレーナの不審な行動で終わった前巻。

“この人、マハティを、ラギネイ王国を裏切ってるんでない?”と



アレーナ妃はアレーナ妃なりに、マハティのことを愛していたし、

王妃として国のことを考えていたんだとわかりました。

高いプライドが邪魔をして、素直になれなかったんですね、きっと。

本当は優しい人なのに… もう少し長生きしていたら…と思うと切ない。



ラギネイの石油を狙って集まって来た百戦錬磨の狸たちを相手に、

一歩も譲歩しない姿勢を打ち出したマハティ。

感情のまま突っ走る印象だった15歳のマハティが、

小国が生き残るためのしたたかさを持つようになったとは。。。

それには、やっぱりキャスリーンの存在が大きかったんでしょう。

自分の為に身を引き、今もどこからか自分をみている

キャスリーンに応えるため、立派な王になろうと誓ったマハティ。



美しく、哀しい想いです。



そして、マハティの第二正妃でありながら、王の忠臣・ナイルに心惹かれるセレイラと、

立場上、自分の恋心を決して表出しないナイル。

王命に背いてまで、キャスリーン(とその子どもの)ことを調べ、

セレイラに報告した手紙が遺品となってしまいました。





セレイラの“天女”はナイルだったんでしょうね。

(男だから“天女”とは言わないか… でもまぁ、そんな感じです。)

だからこそ、二人はよい夫婦になれたんでしょう。

セレイラがマハティの良き理解者だったというのも納得です。



この「後宮物語」、セレイラの孫に当たるナジェイラと、

ナイルの血縁・ベナジルの会話のシーンで幕を閉じるのですが、

最後まで夢物語のような不思議な雰囲気が漂うお話でした。



余談:あの(!)ナジェイラを、「お可愛らしい」と言うベナジルくん。

    大物だなぁ。さすがクインザの親戚だけある。





そして、立人の父・視意(シィーイー)が登場する「 逝きし日の面影 」。

(視意って誰?ってことになりそうなんで、以下立人パパにします。)



立人を毛嫌いしていた東施(トンセン)おじさんがここにも出没。

まぁ、本編最後では、立人が東施おじさんを上手くたきつけて、

無事花鹿の元へ戻れたようなわけですし、あんまり邪険にするのもね…

その時、立人から倣(ファン)一族総帥の座を譲られた符義くんは

このおじさんの次男です。

今回のお話は、東施おじさんの長男・劍(チェン)目線で語られます。



獣医になって、ゆくゆくはオランウータンの研究者になりたい劍は、

援助をお願いしようと、立人パパの別荘にやってきます。

そこにはフラワーデザイナーの卵だったり、舞台俳優だったり、

モデルだったり、立人パパの友人(?)も滞在していました。

もちろん、チビ立人もいます。

ここに出てくる立人は8歳。

「大事なものを置き忘れて大きくなってきてしまっているような…」と、

劍は感じます。(感じるというより憂いている?)

倣一族にも劍のような人がいたんですね。



そこへ、立人パパの母(立人の祖母)が庭師とかけおちし、

現在も行方不明という事件が絡んできます。

庭師の姪・王春(ワンチュン←フラワーデザイナーの卵だという人ですね)と

劍、立人の3人で、失踪事件の真相を探り始めますが…



立人パパが語った失踪の真実は、意外なものでした。

立人パパの性格形成に多大な影響を与えちゃったんだろうなぁ…

いつも冷静沈着で、氷の人みたいな立人パパだけど、

ハリーから電話がかかってくるとこうなりますか。。。

これ、深読みしちゃっていいのかな?  そういうことなのか?



…端へ追いやられた感じの劍くん。

立人パパの援助を断り、倣一族からも離れて、独力で頑張ることにしました。

そして、月日がたち…

立派になった劍くんが、立人と花鹿を訪ねてきます。

その時の3人の会話が素敵です。

「君は花鹿さんに忘れものを届けてもらったんだね…」





特別編も残すところあと1冊。

待望の「立人編」です!

“いつまで立人はプーなのか”

ということは、「立人再就職編」ですか?(笑)

まぁ、立人だったら何をやっても成功間違いなしだと思いますが。



くだらない余談:男性陣は震えがくるほどのイケメンなのに、

         ナジェイラと花鹿ったら…

くだらない余談2:ここまで読んでおきながら、本編ヒロインの花鹿が

          どうも好きになれない自分がいます。

          なぜなんだろう? 

          絶世の美形4人に好かれていることへの嫉妬ではありません

          (念のため)。       





ますます絶好調! スーパーHITロマンス。

石油産国・ラギネイを狙う西洋諸国、そして華やかな宮廷に渦巻く陰謀…

ルマティの祖父・マハティ編完結。

そして、倣一族の過去の闇を描く、立人・少年編を収録。 

2013年9月刊。







お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2013年10月06日 16時09分18秒


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

×

キーワードサーチ

▼キーワード検索

カレンダー

サイド自由欄


© Rakuten Group, Inc.
X
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: