へそまがりの読書日記

へそまがりの読書日記

2014年01月11日
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カテゴリ: 読書記録

猫弁と透明人間


昨年12月に『猫弁 天才百瀬とやっかいな依頼人たち』を読んだ時は、“猫好きに悪い人はいない。その代表が百瀬だぁ!”くらいにしか思っていませんでした。
正直2冊目はないなぁ…と思ったくらいにして。。。

でもなんとな~く2冊目にも手を出してみたんですね。

“すっごい天才でぬぼ~としていて温かくて優しい人”なのは2作目も変わりません。
なのにどうしたわけか今現在私の中で百瀬株が急騰中です。


そして大福さん(2作目では亜子さんになってます)に対する印象もがらっと好転しちゃいました。
1作目の大福さん、実は好きじゃなかったんです。
いえ、イイ人だっていうのはわかります。
わかりますけど、好きな人(=百瀬)へのアプローチの仕方が姑息だなぁと思っていたのです。

その「あーちゃん」が一人の孤独な老女を癒してくれたと知った百瀬が彼女を抱きしめる場面では、“百瀬、でかしたっ!! いい人と出会えて良かった!”と心から祝福できたのです。

そうです、“ふ~~ん…”くらいの感想しかなかった1作目と比べ(ゴメンナサイ)、2作目では思いっきり感動してしまったのです。

一体なぜなんだろうと考えた末、透明人間(=沢村透明 さわむらとうめい じゃありません すけあき と読みます)が、どうも私の「気になる人カテゴリー」のどストライクだからという結論に達しました。

いやいや、それ百瀬と亜子の高感度upと関係ないし・・・と思いますが、沢村の繊細さやぎこちない優しさがストーリーに厚みを増しているんではなかろうかと感じるわけでして。

沢村と百瀬。
この二人は将来好敵手になるんじゃないかなぁ、なってほしいなぁ、できれば同じ事務所で揃って大活躍してくれないかなぁと、妄想は果てしなく広がるのでした。





「はじめておたよりします。ぼくはタイハクオウムが心配で、昼も眠れません。 透明人間より」

百瀬のもと届いた一通のメール、それは沢村透明から送られたものでした。

(沢村は法律王子と呼ばれる弁護士・二見のゴーストで、小学生の時のある出来事が発端で話をしなくなり、今まで20年もひきこもりを続けています。)

自身が解決した事件に関係していたオウムが気になり、沢村は百瀬にメールを送ったのです。

メールの依頼を受けた百瀬はオウムを保護し、透明人間にオウムを託すべく、その正体を探り始めます。



人間関係が交錯しつつ、物語はみんなが幸せになる方へ向かっていきます。





今回も誰一人として死ななかったし(当たり前)、不幸にならなかった。

猫もオウムもみんな幸せ。

読み終わって“よかった、よかった”としんみりしてしまいました。



あっ、百瀬と亜子の高感度upの理由ですが、思い当たりました。



世間からみたら「可哀そうな」生い立ちにも感謝している。

人に笑われても、「あんなに笑ってもらっている」と感謝できる。

足りないところを数えるのは簡単だけど、ありがたいと思えるのは難しいです。

そんな人が魅力的でないわけがありません。

そして、風采の上がらない百瀬の内面にいち早く気がついた亜子さんもきっと魅力的な人なんです。








百瀬太郎は、おひとよしの天才弁護士。

ペット訴訟で放り出された猫を引き受け、事務所は猫でいっぱいに。

そんな百瀬のもとに、新たな依頼人“透明人間”からメールが届いた。

メールを読んだ百瀬は、タイハクオウムの杉山を救出し、またしても事務所に連れて帰る。

-なぜ人は自分のそばにいる人を大切に思えないのだろう?そばにいてくれるだけでありがたいのに。

人を、猫を、依頼人を守るため、百瀬太郎は今日も走る。

数々のピースがあたたかく繋がる、『猫弁』シリーズ第二弾。







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最終更新日  2014年01月11日 19時00分47秒


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