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そこで彼女と一緒に回復を祈ることになったんですが、さて、お祈りを始めると、彼女の様子が一段と深刻になってゆくんです。
まるで、男のようなしゃべりかたや、意味不明なことをいうんです。
恐ろしかったのは、体を震わせ、包丁を手にしたときでした。私はなるべく落ち着いて、静かに包丁を取り上げました。
すると今度は、はさみを持ち出してきたので、もう生きた心地がしませんでした。
彼女を部屋に残して仕事に行き帰ってくると、部屋の中はヒッチャカメッチャカで、私の服はゴミ袋の中で水びたし。夜は一睡もしないで外に出ようとする。私自身、精神的に限界に近づいていました。
S御導師やAさんに相談すると、
「悪いものが噴出しているんです。今が踏ん張り時です。絶対大丈夫、決して命をとられるようなことは起きませんから。」
と、力強く励ましていただき、立ち直ることが出来ました。
3日目ぐらいの夜、帰宅しますと彼女がいませんでした。
Aさんに報告に行くと、警察に保護されたそうなのです。その保護された場所を聞いて、ホント驚きました。
なんと、焼身自殺の現場のすぐそばに立っていて、手にはガソリンがついていたのだそうです。
S御導師にもお話しますと、
「悪いものは同類を引き寄せるんです。でも彼女はこの御信心で護られているから、一線を超えなかったんです。」
と教えてくれました。
その後、彼女は実家に戻されました。が、彼女の本心の部分で、必死の思いでこちらに帰ってきました。
しかし、やはり祈れば祈るほどそれを嫌うものが出てきて、脅しをかけたり、誘惑したりして邪魔をしてきました。
「なんか、エクソシストみたいじゃん」
と、開き直ってきました。
そして入信からちょうど一週間目のゴールデンウイークの日、彼女がどうしても町に出たいと言うので連れてゆきました。
しばらく歩いていると突然走り出し、くつを脱ぎ捨てて駅の交番に飛び込んでしまいました。
私はもう何も出来なくなり、くつを拾ってその場を離れました。
その後、彼女は実家に再び送られ精神病院に入院させられました(後日、彼女より教えてもらいました)。
そのことをS御導師に報告しますと、
「それでよかったんです。あとはすべて御宝前(仏様)におまかせしましょう。
絶対大丈夫ですから、安心してゆっくり休んでください。」
悲しみと不思議な安堵感が入り混じり、もう私は涙が止まりませんでした。