イグニッションONの瞬間からこのクルマの虜に。 スポーティな走りを予感させるフォルムは、期待を裏切らない。秀逸なハンドリング性能、エキサイティングな加速力...etc、このクルマのポテンシャルは、走り心を刺激して止まないものがある。
試乗データ
2008-04-01
レポート:竹岡 圭
撮影:モーターマガジン社写真部
試乗日:2008-03-10
試乗地:神奈川県・大磯周辺
天候:曇り
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高精度直噴パラレルツインターボエンジンはすこぶるスムーズ。![]()
しなやかな乗り心地は、他の追従を許さないものがある。![]()
後席もきちんと座れる実用性の高いクーペ。
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アダプティブヘッドライト以外の安全装備はほぼ標準装備。![]()
このパワーでリッター9.4kmの10・15モード燃費は立派だ。![]()
まさに駆け抜ける喜びを具現化したと言って良い。
伝説のクーペ02のDNAを継承。 コンパクトハッチバック1シリーズが日本に導入されたのは2004年9月のこと。既存の3シリーズからのダウンサイズ版ではなく、純粋に新規ユーザーを獲得し、日本にプレミアムコンパクトというカテゴリーを築き上げた1台だ。
その1シリーズのクーペなのである。クルマ好きならば、気にならないワケがない。BMWはこれまでにもさまざまなクーペを送り出してきたが、中でもいちばんヒットしたのは1968年にデビューした2002だ。カルト的な人気とまで言わしめた02シリーズは、約10年間で86万1940台もの数が生産された。
その02のDNAが、1シリーズのクーペには受け継がれている。デザインにも細かく02のモチーフが取り入れられているというが、いちばん色濃く受け継いだDNAは、駆け抜ける喜びを具現化したと言える運動性能だろう。
好感が持てる余裕の後席スペース。 ボディサイズは全長4370mm、全幅1750mm、全高1410mm、ホイールベース2660mmと、5ドアハッチバックと比べて、全長が130mm長く、全高が20mm低い。
この差は、ノッチバック化とMスポーツパッケージが標準装備となり、スポーツサスが装着されているためだ。
大きく違うのは、5ドアハッチバックモデルの乗員定員が5人乗りなのに対し、クーペは4人乗りとしていることだ。これは後席にゆったりと座らせることで、よりプレミアム感を持たせようという意味合いが大きい。実際、後席に2人を乗せてのロングドライブでもパッセンジャーシートに苦を感じさせない。
フロントシートは電動スポーツシートで、ホールド性を保ちながらも快適上質なものとなっている。
| 全長×全幅×全高 | 4370×1750×1410mm |
| ホイールベース | 2660mm |
| トレッド 前/後 | 1470/1495mm |
| 車両重量 | 1530kg |
| エンジン型式 | N54B30A |
| 種類 | 直6DOHCツインターボ |
| 総排気量 | 2979cc |
| 最高出力 | 225(306)kw(ps)/5800rpm |
| 最大トルク | 400(40.8)Nm(kgm)/1300-5000rpm |
| 駆動方式 | FR |
| トランスミッション | 6速MTシーケンシャルシフト |
| ステアリング形式 | ラック&ピニオン |
| サスペンション形式 | 前 ストラット |
| サスペンション形式 | 後 5リンク |
| ブレーキ 前/後 | Vディスク/Vディスク |
| タイヤサイズ | 195/55R16 |
| 車両価格 | 538(税込み・単位=万円) |
低速からの強力なトルクで走りをアシスト。 搭載の直列6気等高精度直噴パラレル・ツインターボ・エンジンは、ターボラグをまったく感じさせない。並列に2基配置された小型ターボのおかげだと言う。
燃費の好さも魅力だ。4リッタークラスのパワーながら、3リッターNA並みの省燃費性を誇る。10・15モード燃費でリッター9.4kmは、1シリーズとして考えるともう少し頑張って欲しいところではあるが、絶大なパワーを考えれば申し分ない数値だと言うべきだろう。
40.8kgmというビッグトルクを1300~5000rpmで発揮するのも走りへの強い味方だ。街中での走行がとてもラクチンなのだ。それでいて、本気で踏めば胸のすくようなシルキーフィーリングとともに力強い走りを愉しめる。いかにもBMWらしい、素性の良いエンジンと感じた。
しなやかな乗り心地ながら、スポーツ度は満点。 実は私はこれまで、BMWシリーズのMスポーツパッケージは好きではなかった。日本で走らせると、足が硬すぎて突き上げが大きく、乗り心地が良いとは思えなかったからだ。
だが、135iクーペに装着されたMスポーツパッケージは素晴らしい!高速道路のつなぎ目を越えるときも、ガツンといった衝撃はなく、見事につなぎ目をいなしてくれる。もちろん、本来の持ち味であるスポーティさは損なわれていない。私が今まで乗ったMスポーツの中で、最高の出来映えと言って良い。
ハンドリングも気に入った。試乗車にはアクティブステアリングは装着されていなかったが、すこぶる自然なハンドリングで、狙ったラインに乗せやすい。
気になったのは、ステアリング径が少々太く、私の手だとちょっと握り難かったこと。と言っても、トータルではそれほど大きな問題ではない。
ユーティリティへの配慮もしっかり。 BMWが考えるこのクルマのターゲットは、「クルマ好きの人、高性能や運転の楽しさを求める人」。確かに走る楽しさは極上のものだ。しかし、BMWのエントリーモデルである1シリーズのクーペというポジションを考えると、それだけではセリングポイントとならない。もちろん、その辺りの気配りも行き届いている。
例えばラゲッジ。通常のカーゴ容量は370リッターだが、6対4分割可倒式の後席背もたれを倒すと815リッターのスペースが確保できる。これだけあれば、通常ユースには、困ることはなさそうだ。さらにラゲッジには12Vの電源ソケットや荷物固定用ネットも装着されている。
女性に嬉しいポイントとしては、運転席・助手席シートヒーターが挙げられる。エアコンの風による、お肌の乾燥が気になる女性には打ってつけだ。後席にセンタートレイが装備されているのも良い。おもてなし感がある。
135iクーペは走り屋だけでなく、意外と幅広い層に受け入れられそうな側面を持っているのだ。
問い合わせ先 BMWカスタマー・センター:0120-55-3578
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