成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2009.03.13
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カテゴリ: メディア掲載情報
『運輸と経済』3月号

特に、「高速バスは本来的に、バス事業者のチャレンジ意欲をかきたてるフィールド」というご意見は全くそのとおりである。路線バス事業者が、時の行政の規制と戦ってまでも事業領域を開拓し育ててきたのが今日の高速バス事業である。だからこそ別のルールで高速ツアーバスが運行するのは鳶が油揚げをさらうようなもの、と毛嫌いする気持ちもわかる。私自身は、ここまで高速バスを育ててきた大先輩たちに対し、本心から敬服している。ただ、彼ら自身が規制と戦いビジネスを育ててきたのだからこそ余計に、さらに若い挑戦者たちが規制と戦い新しいビジネスモデルを構築するのを、規制を楯に阻止しようとするのが理解できない。彼らが規制と戦いつつここまで事業を育ててきたエネルギーを、規制と戦う必要がなくなった分、どうぞマーケティングに振り向けていただきたいところである。

それはさておき、他の論者では、米子高専の方の加藤博和先生の論稿も目を通すのが楽しみだった。高速ツアーバスは現在のところ、大都市間の夜行路線での展開にほぼ終始し、地方都市同士を結ぶ昼行路線にはほとんど進出できていない。「高速バス地方路線のスペシャリスト」加藤先生が高速ツアーバスをどう書くのか、または書かないのか、楽しみだった。結果は、具体的な記述はほとんどなかった。今回の(今回も?)先生のテーマは「陰陽連絡バス」で、高速ツアーバスと何も競合しないのだから当然だが、一般論としては「ツアーバスの事業者は、マーケティングや顧客管理の徹底で、既存の都市間バス市場で競合優位を獲得している面もある」と記述されており、さすが本質を見抜いていらっしゃると感心した。

高速路線バス事業者の側に、(米子の)加藤先生のように本質を見抜く力があったらどうなっていただろう? 2001年に高速ツアーバスを最初に始めたオリオンツアー、西日本ツアーズ(現・ウィラートラベル)らは、もともとスキーバスを主催する旅行会社であり、都市間の高速バス事業もその延長線上にたまたま生まれたに過ぎない。「路線バス事業者の既得権益と戦ってその牙城をくずせ」などというような意図はもともとなかったようだ。それが、インターネットという格好の武器をマーケティングに用いたことで現在の状況が生まれた。あのとき、高速路線バス事業者が、あんなものは乗合類似行為で違法だから追い出せ、と叫ぶ前に、中小の旅行会社ごときの商品がなぜ急成長するのか本気で研究していたなら、今と違う状況になっただろう。具体的には、2005年の時点で私のサイトが高速バス予約事業に進出した際、扱う商品が高速ツアーバスではなく高速路線バスであったなら。

今回、『運輸と経済』という権威ある媒体が、高速バス、それも高速ツアーバスを含めて取り上げていただいたのは画期的であるので、明日以降ももう少しこの特集について取り上げたい。





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Last updated  2009.03.13 20:18:27 コメントを書く


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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
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