成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2010.01.18
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カテゴリ: メディア掲載情報
先日ご紹介した「カスタマイズページ」だが、MK以外の高速ツアーバス企画実施会社も次々と活用してくれ始めた。 海部観光 や アリーナ らだ。前者は、高速ツアーバス運行事業者の運輸安全マネジメント義務化に先行してNASVA(独立行政法人 自動車事故対策機構)による運輸安全マネジメントのコンサルティングを徹底して受けている最中なので(他の高速ツアーバス運行会社にとってこれは大きな参考になろう)、そこから生まれた運輸基本方針「気品ある運転を心がける」のスローガンが印象的。後者は、最初から複数のカスタマイズページを作成してくれている上にかなり完成度が高くて、失礼ながら機能を準備したこちらが驚いたくらいだ。同社もインターロック(運転席でのチェックでアルコールを検知するとエンジンが始動しない機能)などを目に見える形でアピールしてくれている。

「見せるための(見せるだけの)安全対策」になっては本末転倒なのでそうならないよう注意しながらも、安全やサービスといった目に見えないものをいかに可視化してバリュー(価値)に変えていけるかが重要だろう。安全対策の中身も、その見せ方も、ようやく工夫の余地が生まれたのだし、これから各社の工夫が始まる。さらに将来は、安全性の高さや接客のよさをアピールするだけでなく、まさにウェブ上で「接客」をしてもらいたい。宿泊予約部門では既に、漁師民宿の親父が「こんなにデカイの釣ったぞ!」と自らの釣果をデジカメで撮ってカスタマイズページに掲載したり、スキー場のリゾートホテルが「初雪が降りました」「ただいま積雪○センチ」などゲレンデの情報をリアルタイムに更新したり、「ウェブ上での接客」を始めている。地元の隠れた観光スポットを紹介するなど、利用者が「このバスに乗ってみよう」と背中を押されるようなページがどんどんできていけば、というのが作ったほうの気持ちである。

繰り返すがこの機能は「利用者がバスを選んで乗る時代」へのさらなる一歩である。そしてその時代を推し進めるもう一つの大きなテコが、既存事業者の高速路線バスを私のサイトで取扱うことである。本日付の『東京交通新聞』で、私のサイトが高速路線バスの取扱を始めたことを大きく報じていただいた。「高速路線バスの需要掘り起こしサポート」という見出しが目を引く。同紙は、既存事業者の皆様の多くが目を通しておられるから、私がまだお邪魔できていない事業者の中には寝耳に水で驚いた方もいらっしゃるかも知れない。ただしこれは余談だが、既存事業者の多くが目を通しているとはいえ、やはり同紙はタクシー主体だ。『交通新聞』は鉄道主体、『交通毎日新聞』はメーカーやレンタカー主体。バス事業者が経営や運営の参考にできる専門のメディアがもっと欲しいところだ。

同紙は 『新聞オンライン.com』 のサイトからウェブ上で閲覧(500円)できるので、本日の記事に興味のある方はぜひ。ちなみに同サイトからは第1面だけ「立ち読み」もできる。これも余談だが、同紙の1面コラム(朝日新聞でいう「天声人語」に当たる)『ガンマー線』。本日は政権交代の話題だ。日本バス協会の賀詞交換会の風景が紹介されている。「昨年のこの場の風景は、自民政権の首脳陣にバス協会が抱える『バス議連』の面々が埋めていた。そっくり転換である」とのこと。既存事業者やその利害を代弁するバス協会が保守系政治家と強い結びつきがあったことは事実。政治的な信条が自民党よりか民主党よりかという話はともかく、国全体が成長の歩みを止めるとともに、モータリゼーションの進展など業界固有の厳しい事情を抱える中で、「これまでと同じ面々で、これまでと同じ分け前を分配しましょう」という構図では業界の今後は厳しいと私は考えるのだが。政権交代が意識変革の一つのきっかけになればいいが、本日の「ガンマー線」を読む限りはそこまでではなさそう…(それとも、政権が代わるなりいきなり工事中止になったダムのように、「問答無用で補助金廃止」など政権と敵対的にならなかっただけマシ、というのは皮肉が過ぎるか)。

さて記事の方は「ツアーバスが主に大都市間を結んでいるのに対し、高速路線バスは短距離や対地方が対象。同社は高速路線バスのこうした需要は掘り起こしの余地が大きいとして路線バス会社へのアピールを強化、ウェブによるプロモーション、マーケティングノウハウで路線バスの需要喚起をサポートしていく」とし、自社サイト(記事には具体名は挙げていないが、発車オーライネットやハイウェイバスドットコム、高速バスネット、楽バスなど)や電話予約と住み分けをし、純粋に新規需要を取り込む方針であることを紹介してくださっている。「ウェブでは各社が自社のバスのラインナップや特徴を細かに紹介もできる。ビジネス、レジャー、女性向けなどニーズに合わせて利用者の選択の幅を広げることで、価格の安さに依存することなく新たな需要を生み出せる」ともしている。この部分こそ、まさに冒頭に挙げたカスタマイズページがその象徴である。私たちとしては、新機能追加と新規取引先の開拓、両面をバランスをとりながら進めていきたい。

さて、今週これから訪問する首都圏の事業者さんたちや、いま調整中である来週の出張でお邪魔する地方の事業者さんたちは、本日の記事にどのような反応を示しているだろうか。記事で紹介されている2社(東京空港交通と九州産交バス)に「先走りやがって」と悪態をついているようなら、その事業者にもこの業界にも未来はないだろう。「へえ、リムジンさん産交さん、思い切ったね。でもウチの上司、アタマ硬いからなあ。難しいだろうなあ」せめてそれくらいの反応だと嬉しいのだが。





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Last updated  2010.01.18 19:07:05
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海部観光って  
まったくよー さん
毎晩、東京駅前の八重洲通りで1車線塞いで渋滞作ってるよね。都営バス運行時間中にも関わらずバス停の前後に停めて、路線バスがバス亭に横付け出来ない様にして、路線バスの降車客の安全を妨げてるし。
また、徳島ナンバーの車で東京ー大阪の輸送ってどうなの?法の隙間をついて運行しているからだと思うけど、それが脱法バスといわれる所以。そんなことばっかりやっているから、なんだかんだ言っても高速路線バスとは平等に競争は出来ないよね。 (2010.01.21 14:42:16)

カスタマイズページ  
basukeiei さん
今日も、楽天さんの高速バスの予約サイトをみて見ましたが、絞込みがしやすくていいですよね。
ホテルの宿泊と同じような考えで作っているんですね。バス会社ではなかなか出来ない発想です。感心しました。 (2010.01.25 00:24:16)

Re:カスタマイズページ(01/18)  
basukeieiさん、いつもコメントありがとうございます。そうですね。「バス会社の発想がいけない」というつもりは一切ありませんが、バス会社の発想「だけ」だとマーケットの変化に対応できないように思います。私たちのように「バス会社以外の発想」をどんどん持ち込む者は、業界の古株からは余り快く思われないのかも知れませんが、それが私たちの真の役割なのかな、と考えています。
今後ともよろしくお願いいたします。 (2010.01.26 20:06:18)

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