成定 竜一~高速バス新時代~

成定 竜一~高速バス新時代~

2012.01.23
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カテゴリ: メディア掲載情報
本日夕方のテレビ朝日『スーパーJチャンネル』で、高速ツアーバスの集合場所問題について、事前収録でコメントを紹介いただいた。私自身のコメントは2本だけだったが、報道自体は思ったよりも「尺」は長く、3分くらいだっただろうか。17時台の放送だったので首都圏ローカルだったはずだ。

番組は、新宿西口にバスと利用者が輻輳している映像をまず紹介。大声で利用者を誘導しているセンディングのほか、自身の集合場所がわからず焦る利用者や、実は1台、横断歩道にはみ出して停車(厳密にいうと集合場所に配車する前なのだが)している映像も映っていた。以前、フジテレビ 『スーパーニュース』で紹介いただいた際 もそうだったが、いつもは高速路線バス事業者とのお付き合いが多い私も、この時ばかりは高速ツアーバス連絡協議会顧問という立場に戻り(?)、正直ヒヤヒヤする。ましてやニュースのタイトルは「高速ツアーバス急増で困惑」。

が、途中で、<そのような状況を受け、業界団体(高速ツアーバス連絡協議会のこと)では、監視員を配置し…>と、制服姿の監視員の姿が映し出された。そして、<高速ツアーバスは、道交法などの制約で公道上にバス停が設置できないのだ>。さらに国交省が2011年度中に規制を変える方向性であることを伝え、<それが実現することで、お客様がよりわかりやすく、安全にご乗車いただけるようになることを期待しています>という私のコメントで結んでいただいた。

上記『スーパーニュース』の時もそうだし、その報道のきっかけになった『東京新聞』の1面トップ記事もそうだが、<高速ツアーバスは、バス停が設置できない>という論理がベースになり、<それはおかしい(実態に合っていない)から、設置できるようにする>という方向性で伝えられている。タイトルにあった「困惑」とは、高速ツアーバス各社の側が、バス停を設置できないことに「困惑」しているという意味だったのだ。

もしかしたら、その論理に対し、高速路線バスの関係者には、<いったい何を言ってるんだ!>と怒る方もいらっしゃるかも知れない。路線(乗合)バス以外はバス停が設置できないのは当然だし、バス停がないにもかかわらず都市間を走るのはけしからん、と。

もちろん、一つの考え方として十分に理解できる。私自身も数年前まではそう考えていたのだ。しかし、それならばなぜ意に沿わぬ報道が続くのか、一歩引いて考えてほしい。あるいは今回の「新高速バス」制度や、もっと言えば2006年に発出された高速ツアーバスを容認する通達類など、行政の方向性が「ツアーバス寄り」だと批判するなら、いったいなぜそうなのか、視野を広げてみてほしい。仮に、だ。よく東京電力批判の際にステレオタイプに言われるのと同様に、例えば高速ツアーバス各社が放送局の大クライアントだとか、官僚の天下り先になっているだとか、あまり自慢できない理由でそのような報道がなされ、そのような行政がなされているのなら大いに批判すべきだが、(東電の場合は知らないが、少なくとも高速ツアーバスの場合は)逆立ちしてもそのような事実は出てこない。どちらかと言えば、むしろ「体制」に近いのは既存事業者各社である(現実に、本日も上記ニュースの「CMまたぎ」中のCMはJR東日本のものだった。本当にタマタマだと思うが)。

(高速ツアーバスの集合場所の現状に問題があることは事実ではあるが)、価値観というのは一つではないことを、上記のような報道を機に理解いただきたい。自分たちの従来の価値観をクリティカルに見つめなおし、よりよい将来をたぐりよせるための複眼的思考に取り組んでいただきたい。

特に、集合場所の問題を「既存側」が指摘することは非常に大きなリスクがある(まあ、自ら返り血を浴びてでもツアーバスに打撃を与えたい、というほど執念的なら別だが)。非公式な場はもちろん、公式な会議の場でさえ、高速路線バス各社の多くの経営者クラスが、横で聞いていてヒヤヒヤするようなご発言を繰りかえしている。



既存の路線バス事業者にとってバス停は「先祖代々受け継いできた己が領地」だと感じていることはよく理解できるのだが、だからといって現在の世の中で藩主の末裔が先祖の領地を指して「我が家の土地」などと公式な場で発言すれば必要以上の反発を受けるであろうことは、リスクとして明確に理解しておいていただきたい。なぜそんなことを書くのかと言うと、この件に関しては「ツアーバス側」である私も、日ごろは高速路線バス事業者各社のお手伝いをするコンサルタントの立場であるので、我がクライアントのリスク管理のためである(すいません、わかりづらい構図で…)

いずれにせよ、高速路線バスが「新高速バス」に自動的に移行される省令改正は間もなくだが、次に高速ツアーバスが「新高速バス」に移行するためにはバス停の確保が不可欠だ。かなり「重い」仕事であることは間違いないが、我が国の高速バスの将来にとって大きな転換点。そのお手伝いができることを心から感謝している。





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Last updated  2012.01.23 19:07:45
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京帝117@ ご参考まで この度 K電鉄バスの取締役安全技術部長に…
京帝117@ 残念でした 他にメッセージをお送りする方法を知らな…
成定竜一@ Re[1]:中央高速バス~ふたつの路線~(02/24) 京帝117さん、コメントありがとうございま…
京帝117@ Re:中央高速バス~この風は、山なみの遙かから~(03/02) 86年に私と、その後KKKに入社したH君の2…
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