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2017.03.08
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カテゴリ: PC:消費電力

さて、Ryzenの消費電力を下げる話の続き
詳細は前回を見ていただくとしまして、今のところ以下のようになっています。

PCの構成
CPU: AMD Ryzen 1700 3.0@3.1GHz
マザー: ASUS PRIME B350-Plus
メモリ: DDR4 2133 8GB×2枚
SSD: Plextor M5S 256GB
無線LAN: WLI-UC-GN
排気ファン: 12cm×1
CPUファン: リテール
電源: 玄人志向
KRPW-PI500W/92+
OS: Windows10 Pro
その他: 無線キーボードとマウスのレシーバー1つ

・前回までの測定結果
BOINC実行時
1.そのまま 168W
2.Vcore下げ 98W(-70W)
3.いらないデバイスoff 96W(-2W)

というわけで続きです。
だんだんと、まったくもって実用的ではない手法が諸々出てきます。

4.メモリ
 普通、メモリってのは特段理由がない限り2枚一組で使いますが、BOINC(WCG)をやる上ではメモリの速度は基本的に結果に関係しないと思われます。(たぶん)

なので、1枚とってしまいましょう。
なおかつ、速度に関係ないので、速度を最低まで落とします。

消費電力 (3.の状態からメモリ1枚減&DDR4 1333相当にダウン)
アイドル時
  35W(-1W)
Prime95
   76W(-22W)
BOINC
    93W(-5W)

Prime95実行時の消費電力が一気に下がりましたが、これはメモリ速度がダダ下がりになったからです。
ちなみにBOINCの解析速度がメモリ速度&容量にほぼ左右されないってのは結構前の話なので、時間があったら今の状況を調べてみたいですね。

5.ビデオカード
 既出の通り、このRyzen 1700にはグラフィック機能がないため、PCとして使うにはビデオカードが別途必要となります。
 でもBOINC(WCG)をやる上ではビデオカードって別に必要ないんですよね。
 無駄な消費電力は削減しなきゃなりません、ということで ビデオカードを取ってしまいましょう。

…すごく単純に、CPUのダイにグラフィックの機能がなくて、かつビデオカードもなくて、PCって動くんですか?という疑問がある方もいるでしょうが、結論から言ってしまえば 「動くかも?」 というのが答えとなります。

詳しいことは昔やった このあたり を見てもらうとしまして、簡単に言いますと、

A:普通にビデオカードを使ってPCを起動させる。
 ↓
B:リモートデスクトップの設定をしてPC電源を切る。
 ↓
C:ビデオカードを颯爽と引っこ抜く。
 ↓
D:起動させる。
 ↓
E:操作はリモートデスクトップで行う。

となります。
この中で注意すべきところは
まず、「B:リモートデスクトップの設定をして…」ですので、リモートデスクトップが使える環境、Windows10であればPro以上でなければなりません。
まあ、Chromeなんかでもリモート操作できるようですから、その場合はHOMEでもできるのかもしれませんが、

そして「D:起動させる」
「ビデオカードなしでも動く」と先ほど言いましたが、メーカーやマザーによっては起動しない、なんてものもあるようですので、すべてのマザーでこの手段が使えるかどうかはわかりません。
ただ、以前試したときは
ASUSとGIGABYTEのマザーはOK
MSIのマザーはNG
でした。(まあ、P55マザーでの話ですけど)

今回、RyzenでBOINCをやるとなると、この「ビデオカードなし起動」は避けて通れないと思ってましたので、むかーしの実績をもとに、マザーはASUSかGIGABYTEにしようと決めていました。
MSIでできると、それはそれでうれしいんですけどね。元の消費電力が低そうですし。

どんなに省電力なビデオカードでも、ささってる以上は10W弱の電力を消費してますからね。
これが削減できるのであれば結構でかいです。

あと、BIOSの設定ですが、「POSTエラー発生時のシステム待機」という項目がありますが、これを「無効」にしておきます。
以前でいえば「Halt on、No Errors」ですね。
ようするに起動時の機器チェックでエラーが出てもそのまま起動すること、という状態にしておきます。
画面に何も映りませんから、待機されちゃ困りますからね。



…まあ、こんな「ビデオカードなしPC」なんていう逸般はなはだしい構成の情報が 一体どれだけ役に立つのかは疑問 ですが、自分自身にとっては必要なことなので記録として載せておくこととします。

消費電力 (4.の状態からビデオカードを取っ払う)
アイドル時
  26W(-9W)
Prime95
   66W(-10W)
BOINC     85W(-8W)

おお、やっぱり消費電力低減に効きますね。

ただこれでめでたく単体ではモニタに画像を映すことができないPCとなってしまいましたので、操作は別のPCから行うこととなります。

ちなみに、Windowsが立ち上がる前のBOIS設定は当然ほかのPCからは出来ませんから、その場合はビデオカードをさしなおして起動させる必要があります。

買って数日で仕事を失ってしまったRADEON R5 230ですが、今後まだ活躍する場面があるかもしれませんので大事にとっておきましょう。

というわけで、ビデオカードを引っこ抜いたマシンのデバイスマネージャーです。
リモートデスクトップ
ウヒョヒョヒョ CPUが16個… ではなくて、すっごいわかりづらいですが
本来あるべき「ディスプレイアダプタ」の項目がありません。

ただそれだけなんですけどね。
ちなみに、以前はリモートデスクトップを使用していると「シャットダウン」や「再起動」の項目が出てこず「切断」しか選択できなかったため、コマンドプロンプトにコマンドを打ち込んでシャットダウンをしたりしてましたが
rd
Windows10ではシャットダウンも再起動も選べるようになりました。
便利になりましたね。

6.AMD Ryzen Master
 いわゆるOCツールですが、マザーボードメーカではなく、AMD自身が出しているツールです。

AMD Ryzen Master

Intelを長らく使ってると、CPUメーカー自身がそんなツール出していいの?って気もしますが、まあ、そういえば昔からそんな感じだったなぁと思えばそんな気もしますので、特に考えないことにします。

このツール、クロックはもちろん、電圧なども変更できます。
ので、ASUSのマザー PRIME B350-Plusは-0.2Vまでしか電圧が下げられませんが、このツールを使えばさらに電圧が下げられるということ。

…なら最初から使えばいいじゃん 、とも思いますが、この手のソフトウエアツールはPCが起動中はいいのですが、何らかの理由で再起動などをした場合に設定が元に戻ってしまいます。

BOINC機ってのは一度起動したらほったらかし、つまり何らかの理由で再起動しても全く分からないわけで、そうすると電圧がデフォルトに戻ってものすごく電力食っている状態に気付かず下手したら何か月も起動しっぱなしなんてことも。
なので、電圧の設定は可能な限りBIOSから行って、この手のツールは補助的に使うようにしています。
rm
AMD Ryzen Master

変更することによってリアルタイムにクロックや電圧を変更することができます。

んで、一つ気になるところが
Ryzen Master上では、コア電圧は「1.1875V」と表示されています。
まあ、確かにBIOS上でもそんな値で表示されてました。

で、これなんですが
デフォルトで起動しても「1.1875V」
コア電圧を-0.2Vで起動しても「1.1875V」 と表示されます。

ややこしいですが、-0.2Vで起動したときの「1.1875V」とは、実質「0.9875V」で起動してると思えばいいんでしょうかね。
なので、ここから調子乗って「0.95V」とかを設定すると実質的には-0.2Vからさらに-0.275V下げることとなり、まずフリーズすることになります。

…なんかうまく説明できてませんが、とりあえず設定を「1.1375V」にします。
これで、BIOS設定上の-0.2Vに加え、さらに-0.5V下がったこととなります。
ちなみにこれ以上下げるとPCが不安定になりがちなので、それくらいが下限なんでしょう。

消費電力 (5.の状態からさらに-0.5V)
アイドル時
  26W(0W)
Prime95
  61W(-5W)
BOINC
    79W(-6W)

ぎりぎり80W切り。
まあ、この辺が頃合いですかね?

BOINC実行時、約80Wで運用できる見込みがつきましたので、Core i7と比較してみることとします。

・Core i7 6700 3.4GHzで組んだBOINC機の消費電力は約41W
・Ryzen 1700 3.1GHzで組んだBOINC機の消費電力は約80W

なので、単純に消費電力でみれば
Core i7 6700 3.4GHz × 2台分  ≒  Ryzen 1700 3.1GHz 1台分
だいたいこんな感じになると思います。
この場合、スレッド数は同じ16、そしてi7 6700は3.4GHz、Ryzenは3.1GHzですから、おそらくですが、ワットパフォーマンスという意味ではi7 6700のほうが良いということになるかと思います。
i7 7700を使えばさらに幾分か消費電力が下げられますからね。

ただまあ、 コスト という意味では

Core i7 6700 3.4GHz 1台分  ≒  Ryzen 1700 3.1GHz 1台分
ですから、コストパフォーマンスという意味ではRyzenのほうが圧倒的に優秀ですね。

実際のところ、どれくらいBOINCのポイントが稼げるかはやってみないことにはわからないので、とりあえずは「6.」の状態で数週間運用してみることにします。

あと、今回はマザーの争奪戦が予想されててたので、とりあえず無難なASUSを選びましたが、もう少しマザーが潤沢になってきたら他社製のマザーも試してみたいですね。
MSIとか。






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最終更新日  2017.03.08 16:20:04
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