【あやかし草子 みやこのおはなし】千早茜
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【内容情報】(「BOOK」データベースより)
【目次】(「BOOK」データベースより)
鬼の笛/ムジナ和尚/天つ姫/真向きの龍/青竹に庵る/機尋
千早作品を読むのは、デビュー作 「魚神」
に続き2作目です
あのねっとりと肌に纏わりつくような妖艶さだとか、どろりとした猥雑さが好きでしたが、
今回はわりとあっさりとしたライトなお話が多かったように思います。
ちょうどこの本の前に読んだ、乙一さんの「死者のための音楽」に雰囲気が似ています。
その所為なのか、余計に薄味でちょっぴり物足りなく感じてしまいました~
読む時期が違ったなら、また感想も違ったものになるのかもしれませんが。。。
≪オススメPoint≫ あやかし奇譚 文章が美しい ほんのり切ない
それでも、美しく流麗な文章は健在です。これだけでも読んで良かったな、と
人を惑わせる笛の音を響かせる男のお話 「鬼の笛」
の雰囲気がとても良かったです。
男の吹く笛の音色に引かれて、毎晩やってくる恐ろしい形相の鬼。
「100日経てば心を持つようになる」と言う、鬼から貰った美しい女の正体は…
一番好きだったのは、まるで織姫と彦星を思わせる 「天つ姫」
。
ある日出会った、幼い人間の姫君と天狗の梁星。
そして楽しい日々は終わりを告げ、姫君は残虐な帝の妃になる事が決まり…。
姫君と梁星が、互いに気付かぬまま恋を育む様子が微笑ましくもあり、切なくもあり。
脳裏に広がる情景が、まるで一幅の絵のような 「機尋」
。
染屋の男・柳のもとで育てられた幼い少女・紅。
都の織屋に届け物を頼まれた紅が、その場所で見たものとは…?
永遠に童子のままでいられる世界、町中を美しく染め上げる夕日の描写がとても綺麗!
柳と紅の関係にキュンとしてしまったのは私だけではあるまい。。。(笑)
ガツンとしたインパクトはないですが、優しい妖の世界が心地良い本でした
次は、積読になっている「おとぎのかけら 新釈西洋童話集」を読んでみよう。
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