Laub🍃

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2011.04.18
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カテゴリ: ●新書

ジブリかな??


『よりよい【妖怪や妖精の住めるような】環境・自然を作るには?』
という話なので、真面目なまちづくり本です。


 この中で気になった言葉として、「大人は妖怪が見えない」があります。

「子どもの時にだけ、あなたに訪れる」。

この歌詞でじんわり来る人は、もう失ってしまったなと思うものがあるんじゃないかなと思います。

打算的だったり、損得勘定で動くのは大人も子供も変わりません。

ただ、子供のほうが相手に合わせることがない分素直で、
大人の方がたくさんの価値観というか常識に振り回されている分本当に大事にしたいものを見失ってしまっているんじゃないでしょうか。

 あとはジブリで言うなら千と千尋を彷彿とする「市場は町の鏡」。

その活気さえも鏡だとしたら…。色々な町の市場、商店街をよく見てみたくなります。

東京近郊の桜並木withアスファルトのいくつかは、
桜の下には川の死体が埋まっている状態だ、というのも興味深かったです。
ハクが貶められてしまったのも確か住んでいた川が死んでしまったからだったような。

妖怪とは、昔からそこに息づくものの象徴です。
昔の人々の想いも、そういった存在と一緒に未だ在るのだとしたら、
『妖怪』が彼らの代弁者なのだとしたら。
私たちは彼らをきちんと「見る」「見られるようにする」ことで、たくさんの失った想いをも復活させられるのかもしれません。

猫の恩返しのような猫じゃらしの丘に小さな家々の陰。
隣のトトロのような未開の森の奥、そこに繋がるトンネル。
千と千尋のような海の中の停留所。



けれど、どこも途中で切れ、整備された石、コンクリート、金属、アスファルトに変わってしまっていました。
効率化だけが必要、といった風潮でなくなった今。

こういった夢を再現させることも、目標としていいのではないでしょうか。





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最終更新日  2016.11.07 02:50:17 コメントを書く


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