Laub🍃

Laub🍃

2020.04.03
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はづさま、本当にありがとうございます…!!!
何度も途中でマロ送ってしまいすみません💦
以下長文感想失礼致します。

当初、前作の作風から
平凡(に見える彼)目線に似たコミカルで少し鬱要素があり爆速で進んでいく物語
……を想像していたのですが、はづさまが細やかに変化していく会長目線を描いて下さったことで、スミレの花がドライフラワーになっていく過程のような臨場感と、ビッチや恋に恋するといった言葉だけでは括れない、彼の儚くて切なくて、演じていない面を見ることができ、あたたかい気持ちに包まれています。
花は日光だけでも雨だけでも育たないように、彼との関係は優しさだけでも冷たさだけでも無茶振りだけでも保つことはできないんだなぁ…としみじみしつつ、そんな彼を完璧に手中で生き生きとさせ続ける会長の手腕に惚れ惚れします。
会長の掌の中で彼が生き生きと安全にトライをし続ける様子、常に興味関心を保たざるを得ない対応反応をされることで満たされ続ける様子、なんとも見てて幸せな気持ちになります。
(彼の踏ん張る所を応援したくなっていた会長の感情…好きです)


絶望と疑問と吐き気と怒りと執着と包容力と忍耐力とリベンジ精神と心配と、色々なものを心の中に抱えながらもそれらを統制して彼に見せていく会長の強さ、堪らないです。
あと、前作を読んだ直後は人間不信な会長が初めて執着した相手なら初めはまがりなりにも「彼」のことを純粋無垢だと思ってたのかな~信じきってたのかな…と予想していたのですが、初めから探るような目線やタヌキらしさは感じていたのだと知り、更にその上で惹かれていったのだと知り、人間不信の察知能力は伊達じゃないなぁと、それでも彼から離れる理由にはならなかったんだなぁとニコニコしてしまいました。
(それはそうとタヌキという比喩の可愛さにつられて、人里で他人の望む姿に化けまくる彼とそんな彼をうまいこと誘導して独占しつつ危ない場所から離す調教師会長を思い浮かべてしまいました)

他の人と違って彼の「合わせる努力」の産物にだけ惚れたわけじゃなくて、「合わせる努力」という過程の方に目を向けることができたからこそ、会長はいざその産物が自分のためのものじゃなくなった時も表立っては取り乱しすぎず対処して、彼そのものに触れることができたんだろうなぁ…と思いました)
理解しきる前に触れなかったことを会長は臆病になっていたと考えていましたが、会長が下手に理解しきる前に触れたり要求して自分の欲望を押し付けなかったことは結果的に大正解で、会長が素の彼を見ることにも繋がったし、掴みきれない人攻略しきれず諦めきれない人という印象を彼に与えたりもしたんだろうなぁと思いました。

会長目線後半にさしかかり、この二人はある意味では似ているような気がしてきました。
大事な相手の興味を引くために自分の演出の仕方をいくらでも考えていけて、自分の酷使をいくらでもできるところが、強くて健気で、危なっかしくて。
そんな二人だからこそお互いがぴったりはまるんだろうなと…。

会長の過去は読んでいて「だからタヌキに惹かれたんだろうなぁ」と強い納得に至りましたし、
「彼」の過去は、読んでいて胸が苦しくなりました。
気付いた時にはこの有り様!犯人は俺だ!の犯人は確かに「彼」の影が殆どを占めるのでしょうが、「彼」がこの有り様になったことの犯人は誰なのか、認められない幼少期間がどれだけ苦しくてどれだけ努力を重ねたのか、ということを考えると…一概に彼だけが責められてほしくないというか…「彼」は責められるより自分の思ってもみないやり方で手中に納められて可愛がられてほしいという気持ちになります(まさに会長)


そう思いつつも、心配はすれど、離れたり、完全に感情をぶちまけたりするという選択肢を選ぶことのない会長に、
愛だなぁ…、これは愛だ……と深く頷いてしまいます。

彼は好奇心が満たされるか諦観が勝ると離れていくのかなと最初は思っていましたが、確かにそれもあるのでしょうが、「自分が何をしてもあまり変わらない反応になっていく」のが無関心や関係性の追求の放置にも似ているのからなのではないか、これは彼の父親の反応と似て見えるのではないか、だからこそ追わなくなるのでは…と思うようになりました。

なので、彼の演技を適度に見破りつつ、彼に表面的には合わせたり尽くしたりせず、その裏では彼への研究と努力と根回しを惜しまない会長は、隣に居たい人であり続けるんだろうなと納得に近い気持ちを抱きました。
会長に限っては、手を出さずに放置するという行動でも無関心からではなくて気遣いもしくは泳がせるという意味合いを持ったりするんだろうな、とも…。(勝手な憶測すみません)


けれど、きっと会長のことだからうまく対峙するんだろうなぁという先走った安堵と、この父親は遭遇して何かやりとりをしても何も変わらないのではというかなしさが勝手に沸いてきました。
一生彼は会長に掌の上で転がされ満たされ続けるので問題は全くないのでしょうが。


後書きも本当にありがとうございます…!
前作と似たタイトルの未来の会長回想版を少し拝見できたことにもとても歓喜しましたし、今の形へのはづさまの拘りを読むことができたこともとても嬉しかったです。
未来の二人を想像して、達観と濃い執着と、毎日のように違う味の関係を試し続けることの大変さと楽しさを感じているんだろうなと微笑ましくなりました。

そして婉曲的なリクエスト文面お送りしてしまい本当にすみませんでした…
弁解させてください。好意が暴走しました。
はづさまの描かれるアップテンポな鬱展開も、ゆったりした優しい展開も、行動が極端なキャラの行動理由の裏にある内心の細やかさも、はづさまの作風の豊かさも予想を裏切り続ける新鮮さも凄く好きなので、どれも見たい…!という気持ちが闘って何を言いたいのか分からないリクエストになってしまいました🙇‍♀️
それにも関わらず、一番見たかったものを優しく丁寧な形で見ることができ、とても嬉しいです。
そして、見たいなぁと思っていた沢山のものにつづく道もみんな見せて頂けて幸せです。

読み終えて、この二人の名前が気になりました。
今の名前がはっきりわからないけれどキャラがめちゃくちゃ濃い彼等が、本文で出てきた何かの名前に、自分と・想い人と重なるから少し思い入れがあったりするのかな…と考えてはどきどきしてます。

私は単純なので、表紙とエピソードから、犯人は俺くんか会長の名前を「スミレ」か「紫」などパープルに関係するものなのかな…?それとも田貫とか…?🤔と勝手に思ってしまいましたが、別に関係ないのかな…と悶々としています。


素敵なお話を本当にありがとうございます。
これからも応援しています!!

長文乱文失礼致しました。





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最終更新日  2021.08.25 23:12:15
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