Laub🍃

Laub🍃

2021.12.09
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カテゴリ: .1次小
ただ罪から逃げたかったから彼の手を取った。
彼は「どうして僕には弱味を見せてくれたの?」と聞くが、僕は笑って「あなたにならなんでも話せてしまうんだ、不思議だよね」と答えるばかりだった。

僕じゃないものに僕はなりきっていたから、僕じゃないものとして答えを返せた。
どんなに危ない橋を渡る時も、僕じゃないから強くなれた。
けれど。

「君のことが好きだ」

そう言われていても、その人の見ているものは僕ではないのだ。
きっと本当の僕を見せたら嫌われるだろう。

だから僕は彼の手を取れなかった。




嫉妬をあらわにしたら喜びそうだったけど俺はこれ以上壊れられなかった。

壊れて彼の周りにまとわりつくやつらのようになりたくなかった。

俺は結局自分が一番大事なのかもしれない。





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最終更新日  2022.12.08 00:31:20
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