もう手術して1年になるのですね。早いですね。
私も聞こえない期間が長かっただけにいつも「何で私だけ・・」という気持ちは常にありました。
その気持ちが表情を少し暗くさせていたのです。
今はふっ切れて笑顔が出るようになりました。

本当にうるさいほどの音の氾濫ですが、聞こえるって幸せです。感謝の気持ちもありますが、人間だから(人間ができてないから?)つい心の赴くままに口走ったりして後悔する事もあります。 (2007年07月18日 23時04分32秒)

難聴者のための喫茶店 『こうひいの木』

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2007年07月16日
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七月に台風が上陸したのは、初めてのことでしたが、他地方では被害があり、また今日は新潟で大地震が起き、自然には勝てない・・・と思うこの頃です。被害にあわれた方お見舞い申し上げます。

人工内耳の手術をして来月で二年近くになります。
先日長崎の耳鼻科へリハビリに行ったら、また少し聞こえるようになっていました。
30dbで、言葉の理解能力(耳だけで1語を聞き取る)も約7割でした。
前回、試しに初めて音を入れたときの音域を聞かせてもらいましたが、今ではもの足りないほど音が低かったです。
初めて聞いた音・・・当時は喧しくてうるさくて耐えられないほどだったのに、今ではその音が低く感じられます。音域が広がっている事が実感できました。人間の脳って凄い!

ところで人工内耳で初めて聞えた音が沢山あります。
小さい頃は、聞こえていただろうけれど2歳前のことですから覚えていません。それから50年以上のブランクがあります。
補聴器でも、そんなに聞えていたわけではないのです。

初めて聞いて一番ビックリしたのがスーパーの袋のこすれる音。うるさくて、うるさくて、
本当にうるさいです。今では少し慣れましたが、それでもたまには、やかましくて人工内耳のスイッチを切ったりします。レジの音もうるさくて買い物中、よくスイッチを切ってたなぁ・・

それと蝉の音。一番初めに聞いたのはカンボジアへ旅行に行った(手術後4ヵ月後)真冬の事。カンボジアは夏で30度近い気温だったので鳴いていたのですが、それが蝉の声だとは知りませんでした。
一緒に行った仲間が「michiさんに聞いてもらいたかったよ」と。
「ホラ、何か音が聞えない?」と問い掛けられ
「何か音がしてるけど何の音か、わからない」と答えたら「蝉の声よ」と教えてくれました。
「ウワ~ッ蝉ってあんな声?」「日本の蝉と少し違うけれど蝉の声よ」と私が聞えたことを仲間が喜んでくれたっけ。

術後すぐに家で「電話がなってるよ」と私が言うと「なってないよ」と娘が答えました。「なってるじゃない」「なってないよ」と押し問答の末、娘が「どんなに聞えてる?」と言うので「リリ―ン、リーンって」と答えたら「あぁ鈴虫の声よ」と教えてくれた時、感動のあまり涙が出た事もあります。(これが虫の声なんだ、他の人と同じように聞えるんだ)と。

紙がこすれて音がしているのも新発見・・・ビックリでした。紙にも音がするなんて・・
又水道の水の流れる音・・・お湯が沸いたら音がすることも驚きました。
風にも音があるのですね。ヒューッとか優しくサワサワと・・これも発見!

電子レンジや洗濯機にも終了音があるのです。驚きの連続!またまた驚いたのは電気・・・特に冷蔵庫にブーと音が出ていること・・うるさい・・とスイッチを切ったりします。うるさい時スイッチを切れるのは便利です。健聴者に無い特権です。

居間でくつろいでいると、また音がしてる・・娘に「何か音がしてる」と言うと、娘は「してないよ」と言う。「ホラしてるじゃない」「どんな音がしてる?」「チッチッ・・」「あ~ぁ、時計の音よ」と娘から教えてもらいました。

なんとも、周りにこんなにたくさんの物音がしているなんて知りませんでした。
最初の頃は、しょっちゅう娘達に「〇〇に音があるのを知ったよ」と携帯で即メールしていました。娘は「そうよ。周りは音の洪水よ。音が氾濫してるよ。聞こえてよかったね」と返信してくれてました。

聞こえるようになって他に驚いたことは、普通の人は、こんなにうるさい日常生活を平気で送っていることです。よく平気な顔しているなぁ・・・と。うるさくないのかな?と。

今では音のある暮らしに慣れたので以前のように「うるさい」と感じる事も少なくなっています。聞こえるようになったのと同時に音には身を守る術もあることがわかりました。

車の音、踏み切りの音、救急車の音・・全ての音が我が身を守るのだと再認識しました。今まで見るだけで確認していたのが、視野に入らなくても音だけで危険を把握できます。これにも驚きました。

人工内耳で言葉がわからないなら、手術する価値が無い・・と思っていましたが、どうしてどうして、こんなに沢山の生活音があることを知ったのは大きな収穫でした。
勿論、言葉もわかりますが、(言葉が第一だけど)生活音も捨てたものではありません。
音楽は今一ですが、孫と聞く童謡はわかりますし昔の歌謡曲も楽しめます。

音のある暮らし・・・今まで白黒映画だったのが、カラー映画になったような気分です。50年過ぎて、初めて聞こえた音に感動する人生も満更悪くないなぁ~と思う今日この頃です。  では    また・・






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最終更新日  2007年07月16日 23時38分04秒
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私も同じく  
ronn さん
私も、音入れからちょうど1年です。
私の場合は失聴5年ですから、この世界は音が溢れていることは知っていました。
でも、それでも「こんなに世の中うるさかったっけ?」と思う日々でした。

私の場合は、何より精神的に安定したことが一番変わったことです。
いつも「私だけ聞こえない・・・」と悲観的で、内向的な私になっていましたが
今では自分の周りにあった壁がスッキリなくなってしまいました。
健聴とは違うけれど、人生少しくらいハンディがあった方がおもしろいんだって
思っています。
人に感謝をすることを忘れずに、強く誇りを持ってがんばっていこうと思います。
(けど、実際やってることは全然誇らしくないのですが・・・汗) (2007年07月18日 00時10分17秒)

ronnさん久しぶり・・・カキコミ有難う  

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