思想悩労。

Feb 8, 2005
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カテゴリ: 不真面目思想。










僕は声を大にして言いたい。









メ
ガ
ネ
っ
娘
が
好
き
だ
 ゜











この世の中、何が正しくて

何が間違っているのか分からない。

けれども、コレだけは断言できる。















メ
ガ
ネ
っ
娘
が
好












ああ、うん。しつこい。





ともかく。

メガネっ娘 は今や

完全なる市民権を得たと言っても

過言ではあるまい。

いや、市民権を得たどころか

もはや一種のステータスとも言える。

ソレは メガネっ娘 だけでは無く

メガネ男子 にも言える事である。

何時から『メガネ』は

かように人を惹き付けて止まない物になったのか。

その裏には涙無しでは語れない物語がある事を

ご存知だろうか。





今回は、 『メガネ』 を

ココまでの地位に押し上げた、

とある出来事の話をしようと思う。












元々、『メガネ』は余り良いイメージでは無かった。

ガリ勉、マジメ、お堅い、陰気、

そういった『負』のオーラを漂わせる物であった。

何より、『メガネ』をかけると言うことは

近眼をはじめとする眼病を矯正するための

ツールであったため、そのものが持つイメージは

足の不自由な方の車椅子であったり

耳の不自由な方の補聴器であったり

そういったものと同じ

位置づけであったと思われる。

身体における不自由さを補うためのツール。

そう、メガネは『見ることが出来れば、良い』

そういうものであった。





それ故にメガネをかける事の不便さのみが

浮き彫りになり、人々はメガネを避けた。

寧ろ疎んでいた。



『メガネかけるとラーメン食うとき曇るんだよ!!』



『彼とのデートにメガネなんてかけていけないわ!!』



『SEXの時にメガネかけるとユサユサ揺れるんだよ!!

 かといって外すと 大事な部分が見えやしねぇ!! 』




そういった人々の声に、コンタクトレンズが開発されたのだが

その話は今回は どうでも良い。





そう言った負のオーラを纏うメガネ。

もう、メガネをかける者は

無条件に格好のイジメの的となる

メガネ暗黒時代 があった。





そんな時代に、一人の女性が居た。

その女性は 才色兼備 という言葉が

正に当てはまる、非常に魅力的な女性であった。

誰もが彼女に引き寄せられ

そして、彼女はそれだけのものを持っていながら

誰にも優しい女性だった。

やがて女性は恋に落ちる。

相手の男性も、これ以上無いほど素晴らしい男性だった。

誰もが羨む外見と才能。そして心優しい性格。

2人はお互いを深く深く想い合い

そして周りの人々は心から2人を祝福した。





2人は、幸せだった。

そう、あの時が来るまでは。





女性は、気付いていたのだった。

自分の体に起きた異変に。

いや、ずっと前からその異変には

気付いていた。しかし、その異変を認めたくなかった。





彼女は、病に冒されていた。

『近眼』 という病に。





そして不幸は続く。

彼女は極度のアレルギー体質で

コンタクトをすることが出来なかったのだ。

誤魔化し誤魔化し生きていたが

彼女の『病』は確実に進行して行った。





もう、街の雑踏から彼を見つけられない程までに。





そして彼女は決断をする。

それはとてもツライ決断。

彼と、別れると言う決断。





最早、彼女はメガネを着用せねば普通の暮らしを

送ることすら困難になっていたのだった。

しかし、メガネをかける事によって、

そして、その姿を彼に見せることによって、

彼の心が離れてしまう事を恐れていたし、

何よりメガネをかけた醜い自分が

彼の隣に居ることは許されないと思ったのである。










そして、その時は来た。




いつもの待ち合わせ。

彼女は少し早めに賑わう街の真ん中、

駅前の噴水で彼を待っていた。

雑踏の中に彼を見つけることは

その時の彼女には困難であったはずである。

事実、2人の待ち合わせは、もっぱら

人もまばらな公園ですることが多かった。

しかし、その日の彼女は待ち合わせの場所を

敢えて人の多い場所に選んだ。

その日の彼女は、彼をどんな人ごみの中でも

見つけることが出来たのだった。





やがて、少し遅れて彼が現われる。

辺りを見回しながら小走りで彼が走ってくるのを

彼女は見つけた。

そして彼が近付いてくる。

彼は、彼女の方を向き、そして立ち止まり驚いた顔をした。





彼女はメガネをかけていたのである。

彼はゆっくり近づいて彼女に話しかけた。



『どう、したの。そのメガネ…。』



彼女は小さく答える。



『ゴメンなさい…今までどうしても言えなかった…。

 私、目が、目が悪いの。もう、貴方の顔も見えないくらい…』



消え入りそうな声で彼女は続ける。



『私がアレルギー体質なの、知ってるでしょ。

 だからコンタクトも着けられない。でも、もう

 メガネをかけなきゃ普通の暮らしも出来ないの。』



『醜いでしょ、私。だからもう、貴方の側に居られない。

 居られないの…。』





彼女の目から、涙が流れた。

彼はしばらく立ち尽くしていた。

そして―

ゆっくりとその場を離れて行った。





彼女は噴水のへりに、よろよろと腰を落とした。

涙は、もう流れなかった。

深い、深い絶望の中に彼女は居た。

近眼になった自分の運命を呪った。

アレルギー体質の自分の体を呪った。

メガネを心の底から憎んだ。

この目さえ、体さえ、メガネさえ無ければ彼は…。

いや、もう止そう。

きっと彼はもっと素晴らしい人と幸せになる。

メガネをかけていない素敵な女生と。





どれ程の時間が経ったのか、

彼女には分からなかった。

深い悲しみの中に落ちた彼女には

もう、これからどうするのか

考えたくも無かった。

ずっと動けずに居た。





その時だった。

誰かが彼女の肩を叩く。

彼女は驚いて顔を上げた。



『あっ…。』



彼女は驚愕の表情浮かべた。

そこに居たのは彼だった。

― メガネを、かけた。





照れたような表情で彼は話しだす。



『キミがそんなにメガネを気にするなら、

 僕もメガネをかけるよ。

 度は、入ってないけどそこの眼鏡屋で買ってきたんだ。

 コレならキミも気にしなくてもイイだろ?』



『それに…。』



彼は尚のこと照れたようにこう付け加えた。



『変だと思われるかも知れないけど、

 メガネをかけたキミも、とても可愛いと思った。』





彼女の目から涙が溢れた。

それはさっきとは違う涙。

温かい、涙だった。

彼女は彼に抱きついた。



『私も…変かも知れない。

 だって、メガネをかけた貴方が

 今まで以上に素敵に見えるの…。』





雫がメガネのレンズを濡らしていく。

そして二人は強く強く抱きしめ合った。













かくしてこの美しい物語は

人々の心を打ち、

メガネをかけることはもはや

マイナスのイメージを持つことは無くなった。

そして現在におけるメガネの地位は

皆さんもご存知の通りでしょう。

しかし、その地位の裏に

この美しい物語があったことは誰も知りません。

というか、 僕自身も知りません。





ま、ともかく。

メガネは素晴らしいんですよ。

ビバ!メガネ!!

メガネ、フォーエバー!!






今回のお話をメガネ同盟、代表に捧ぐ。メガネ同盟






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Last updated  Feb 9, 2005 02:16:36 PM
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