キツネノテブクロ

キツネノテブクロ

すごすぎるローマ!



まずローマのことは何もわからないので、
ローマ・フィオミチーナ駅まで歩き、
観光バスを利用することにしました。

「地球の歩き方」によると、日本人スタッフもいて
日本語でもOKという観光バス会社は、2時間1人4000円。
高ーい! ってことでATACバスを利用しようと思いました。

ATACバスは白の車体で、
こちらは乗り降り自由で
一日1人13ユーロ(1500円くらい)。
でも駅前の窓口の自販機が壊れているようで
窓口の女性の言っていることもよくわかんない。
他にもアメリカ人観光客も大勢しましたが、
その方々も困惑していました。
そうすると、「観光バスはこっちだよ。」みたいに
客引きをするおじさんが現れました。
アメリカ人老夫婦はそっちに付いていきましたが、
母は私の腕をつかみ、「行くんじゃない。」
こういう客引きは危ないそうです・・・。

駅前のタバッキ(キオスクみたいなタバコ屋?)に
観光バスの張り紙があり、ここでチケットも買える、
と書いてありました。
「これでいいんじゃない?」と、こっちを購入してしまいました。
こちらはレモ・シティツアーズというオレンジのバスで
乗り降り自由で一日乗って12ユーロでした。

このバスで市内を見て回りました。

ローマは7つの丘からできていると聞きましたが
確かに市内は起伏がちょっとあり、坂が多かったです。
その坂道の両側にはずっと大きな石造りのビルが
続いているのですから、古いのに大都会、
ちょっと不思議な光景でした。

市内の周りは城壁がぐるっと巡っています。
城壁を出てボルゲーゼ公園に入りましたが
日本でいうと皇居って感じかな?
とても広くて緑の美しい公園です。
でも木がとても馬鹿でかい。松の木かな?
樹齢何千年? 歴史を感じました・・・。

それからテベレ川に出て、アウグステウスのお墓。
(アウグステウスって誰だったっけ?
初代ローマ皇帝でした・・・。ユリウス・カサエルの
親戚の子だったと思うなあ。)
すっごく古いお墓でした・・・。そりゃ2千年前ですもんね。

そこからカブール川を渡り、
サンタンジェロ城を通りました。
歌劇「トスカ」の舞台になったところだそうです。
(見たことないけど。)
歴代のローマ法王が地下通路を通って敵から逃げたり、
また牢獄に使われたりしたそうです。
ここも大きかった!
ベルニーニの天使の像が、とても素敵・・・。

それからヴァチカン市国の
サンピエトロ広場を通りました。
とーっても広い! 何? この広さは!
写真じゃわかんないよー、っていうくらい大きい!

それからヴェネツィア広場に出ました。
そこにはローマのランドマークと言われる
ヴィットリオ・エマヌエール2世記念堂があります。
これはイタリア統一を記念して1911年にできたそうです。
これもすごい大きさ!

ローマ②
(イラク・インフェルノでイタリアの兵士が多数亡くなったため半旗になっています。お花も多く手向けられていました。駅前では反戦デモもありました。亡くなった兵士はサンピエトロ寺院に安置されるとTVニュースで言っていました。)

お向かいにはヴェネツイア宮殿があり、
後ろには教会があり、その後ろには市庁舎があり、
美術館があり、そしてひろーい、フォロ・ロマーノがありました。

ローマ1

フォロ・ロマーノというのは今は廃墟となっていますが、
それでも当時の建物の柱や壁やタイルの床、大理石が
残っています。
ユリウス・カサエルの宮殿や、クレオパトラと過ごした
宮殿、神殿があったところです。
これが廃墟とはいえ、残っている、というのが凄いですね!

ローマ3
              母、写真撮る。後ろがコロッセオ。

そしてその続きがコロッセオです。
これもでかい!
2千年以上前に、5万人収容の競技場・・・。
よく作ったなあ・・・。

こういうものを見て、例えばヒットラーなどが
「わしもドイツに千年王国を!」なんてめらめら野心を
抱いてしまうのも、わかる気がしました。

ヒットラーだけでなく、ナポレオンも、イギリスの王様も、
スペインの王様も、トルコの王様も、
みんな思ったんじゃないかな。
本当に凄すぎるもの!

それからこのバスはなぜか郊外に行き、
ローマ市民の普通のアパートやマンション、
工場、修道院、病院の点在するアッピア街道に入りました。
紀元前312年にできた道なんだそうです。
のどかな田舎道、という風情でしたが・・・。
(でも細い道なのに車は多い。)

そしてまた駅前に戻りました・・・。

さて、だいたいのローマ市内の様子がわかったので、
そこからは歩きました。
駅からコロッセオ、それからフォロ・ロマーノ、
そしてヴァチカン広場、それから
トレビの泉に行きました。

ローマ4

トレビの泉はそんなに広くないこじんまりとした
広場に、素敵にありました。
でも! 人が多すぎ! うじゃうじゃ蟻のようにいました。
でも、水の色がとても素敵。
海神ネプチューンとトリトンの像だそうです。
渋谷にも作って欲しい・・・。(何いってんだか・・・。)

それから定番のスペイン坂にも行って見ました。
こちらも人多すぎ! 渋谷のセンター街状態ですよー。

偶然通った道が、ブランドものの通りだったようで、
すっごいお店がいっぱいありました。
おしゃれな方、お金持ちそうな方もいっぱいいました。

スペイン坂の隣に珍しく紅茶専門店があったんです。

イタリアはコーヒーはおいしいのですが、紅茶は全然だめ。
だいたいどこも、
リプトンのイエローラベルのティーバックが出てくるんです。

へえー、と思ってその紅茶専門店を覗いてみましたが
紅茶1杯16ユーロ、
日本の緑茶は22ユーロでしたあ!

こんなに高いなんてと、私は入りませんでしたが
結構お店は混んでいました。
今ガイドブックを見てみましたら
18世紀からあるティールームだったそうです・・。

でも、緑茶が1杯2500円!
思わず、スペイン広場で日本緑茶専門店の
屋台でもやろうかと思いました。
金沢の兼六園にある茶店など、進出してみてはどうでしょう?

そこからローマの地下鉄に慣れておかなくちゃ、と
スペイン広場から地下鉄に乗りました。
ローマの地下鉄はとても深く、
まあ、きれいではありませんでした。
車体に、あの落書きがいっぱいあるんです。
世界的な現象なんですね。
誰がまねしたんだか・・・。

地下鉄は、ガイドブックには
「比較的安心」と書かれてありましたが
日本人女性2人で載るのは珍しいのかな?
なんかー「じゃぽねーぜ・・。」と
周りの人に、珍しがられているように感じました。


**************


2、ローマ・ヴァチカン市国

この日はローマ観光の一番の目的だった
ヴァチカン市国を中心にまわりました。

といっても、私、どうも体の調子が良くなかったんですよね。
イタリアに来て、やはりどうも便秘気味・・・。
食べすぎないようにはしていたんだけど、
ホット・チョコラータだって、
とっーてもおいしいけど、濃い!
日本に帰って自分でイタリアのココアを再現してみたけど、
日本の普通のココアの3倍以上は濃いことが判明。
それに酒飲みの母につられて、
毎晩のようにワインを飲んでいたし・・・。

そこで母が薬局で買ってきたおなかの薬が、
「RIOPAN」(ローマ字読みでどうぞ!)
これがなかなか良かったんですよ。
日本で飲んでいる漢方胃腸薬やガスター10や正露丸より、
胃に優しくて良かったー。
普通、外国の薬は日本人にはきつくて向かない、
って言うらしいのですが・・・。

それと母が持っていた葛根湯や、バファリン、
DHCの鉄分などを飲んで(薬漬け!)
この日は観光に出発!

昨日一度乗った地下鉄「レブブリカ」駅から
ヴァチカン市国最寄の「オッタビアーノ」駅まで。
その中で、突然ギターの音が・・・。

ローマ5

はい、これが前にもちょっと書きましたが、
地下鉄の中でギター&笛の演奏していた
南米の若者デュオです。(ちこたん、どーです?)
背中のリュックにはアンプを背負っていました。
「イエスタディ」や「コンドルは飛んでいく」
を演奏してくれました。
一応、写真をとってもいいか聞いてから撮ったんですよ。
演奏の後は2ユーロお金も払いました。

さて、オッタビアーノ駅につき、
ヴァチカン市国まで10分ほど歩きましたが、
ガイドブックには、ヴァチカン博物館に入る人の列が
このあたりまで伸びている、なんてことまで書いてあり、
正にその通り、そこまで列は延びていました!

私の前には美しいイギリス人の男性、
後ろにはおしゃべりなドイツ人カップルが並びました。
それから待っている間、絵葉書を書いている
アメリカ人の女性もいました。
私はまたガイドブックでヴァチカン市国の予習。
結局1時間、並びましたが、
このくらい、私はTDLやUSJの人気アトラクション待ちで、
慣れています・・・。

ヴァチカン市国は、イタリアのローマの中にある
TDLくらいの広さの世界一小さな国です。
カトリックの総本山で、ローマ法王がいるそうです。

ヴァチカン博物館入り口では、空港のような
持ち物チェック、ボディチェックがありました。
パスポートも見せたような気がするなあ。
イタリアとちょっと違い、近代的なところは近代的で
イタリアよりちょっときちっとしている感じがしました。

ヴァチカン市国の方々は、みんな歴史の中に住んでいるようで
りりしくてカッコよかったです・・・。

感動したのが、スイス衛兵の方々!

ヴァチカン2

見てみて! かっこいいでしょ!
この服のデザインはミケランジェロだそうです。
で、この方々は今も昔もスイス人なんだそうです。

ヴァチカン3

ところで、肝心のヴァチカン美術館ですが、
最初、エジプト博物館を見ましたが
エジプトも、ギリシアに劣らない高い技術の彫刻を
作っていたんですね。
エジプトってエジプトらしい
あの独特な芸術しか知らなかった・・・。
それに、エジプトって紀元前30世紀も
続いていたんだそうです。

今の暦って、
キリストが生まれる前と生まれた後で区切っていますが、
BCの頃の歴史、
エジプトやイラクやマヤやアンデスやインカも、
忘れちゃいけないよね、と思いました。

ピオクレメンティーノ美術館、
ベルヴェデールの中庭も良かったです。

地中海沿岸のこのあたりって
どこを掘っても大理石が出てきて、
そうすると、どうしても彫刻を彫ってみたくなるのかしら?
と思いました。
大理石のあまり出ない日本とは、環境が違うのかも?

それからシスティーナ礼拝堂。
ここにはあの、ミケランジェロの天井画(アダムの創造など)と、
「最後の審判」などがあります。
この絵、子供の頃見た「子供百科事典」に載っていたなー。
やっぱりミケランジェロは文句無く天才だと思いました。

ガイドのCDを借りてヘッドホンで聞いていたのですが、
確か、ミケランジェロはそれまで彫刻しかしたことがなく
絵は描いたことがなかったのに、当時の法王に命令され、
初めて描いたのが、このシスティーナ礼拝堂の壁画と天井画!

36歳ごろに描き始め、6年ほどで完成、
ものすごいスピードで描き、しかも弟子に手伝わせず
一人で仕上げた、という説明だったような気がします。
(間違っていたらごめんなさい。)

うちの母も、絵を習っていますから、
フレスコ画を描いたことがあるそうですが、
すぐに乾くから、小さい面積を短時間で仕上げなければならない、
ですから、これだけの壁画&天井画を完成させようとすると
ものすごい緻密な計算が必要なんだそうです。

さて、それからラファエロの間、というところにも行きました。
やはり、「アテネの学堂」が良かったなあ。
ラファエロは、性格の良さ、品の良さを感じます。
肖像画もかっこいいし・・・。
ラファエロは、37歳の若さで亡くなったそうです。
もったいない・・・。若すぎる・・・。

絵画館
            阪急観光さんのHPより

さて、いっぱい歩いて、いっぱいいろいろなものを見て
疲れたのでセルフサービスのカフェテリアに入りました。
白を基調とした、とても近代的な広いカフェテリアでしたよ。
トレイが大きくて重かった!
そこで、紙パックのワイン発見。
マカロニもお肉もおいしかった。そして安くて量が多かった。

いったん外に出て、またサン・ピエトロ寺院に入りました。
サン・ピエトロ広場も広くて大きすぎるけど、
寺院もとてつもない広さ! 大きさ!

ヴァナチア2

寺院のエレベータ-に乗り、大クーポラと屋上に行きました。
まんまるのお堂の上のほうへ行ったのですが
ここもとてつもなく高い!
ここから見下ろすと、下にいる人がとても小さく見えました。
こんな大きな教会が、15世紀にできていたなんて・・・。

サンピエトロ
           阪急観光さんのHPより

「鳩のステンドグラス」は、信者でなくても
なにか敬虔な気持ちになりました・・・。

私もカトリックの信者になって、
ヴァチカン市国の国民になりたい!
なんてね、ちょっと思いました。
そういう生き方も素敵だなあ・・・。

ヴァチカン1

さて、名画や彫刻に酔って、
ヴァチカンを出て、疲れていたけど
やはりサンタンジェロ城まで歩きました。

ヴァチカン4

それからサンタンジェロ橋を渡り、
ナヴォ-ナ広場に行き、
ベルニーニの3つの噴水
「ネプチューンの噴水」
「4大河の噴水」「ムーア人の噴水」を見ました。

それから雨にも降られ、
いよいよ私の体調も悪くなったので
タクシーに乗ってホテルに帰りました。

タクシーのお兄ちゃん、陽気でいい感じでしたよ。
ローマって車の運転は怖い!
路上駐車が多いし、結構みんな行儀悪い。
一方通行も多いようで、
広場に出ると、ぐるぐる回ってから行きたい方向へ進むみたい。

でもちょっとタクシーでも町が見られて楽しかったですよ。



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