Naoya フランスでブラス!!

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ナオちゃん9978

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January 27, 2012
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カテゴリ: フランス生活事情
「フランスでの生活は気に入っている?自分の国とは違う文化圏で生活していて戸惑うことはないかい?」
「おおむねは気に入っているんですが、役所での手続きが煩雑なのが困ったもので・・・。」
 年配の方からよく質問されることなのですが、上のように答えると、
「いや、それには同情するよ。何も君のような外国人だけの問題じゃない。我々フランス人にとっても同じことだから・・・。」
という返事が返ってきます。
「文化と芸術の国」と呼ばれるフランス(内情を知る者にとってはけっしてそうではありませんが)、様々な側面を持ち合わせていることが解ります。「職人の国」、「学歴社会の国」、「ストライキとデモの国」、「公務員の国」、そして「書類の国」。

 パスポート一枚と航空チケットがあればフランスに3ヶ月以内なら滞在可能ですが、それ以上滞在するつもりで渡航する場合は日本のフランス大使館または領事館で渡航ビザを申請した後にフランスの滞在先の所定の警察署で「滞在許可証」を申請することになりますが、おそらくここでほとんどの外国人がカルチャーショックを受けることになるでしょう。なぜならここで「申請書類が通るか通らないかは窓口のお役人のさじ加減で決まる」ということを理解するからです。美しいイメージだけを抱いてこの国に来ないことをお勧めします。

 2000年のリヨン、2001年のル・マンでの学生身分での滞在許可証申請は比較的スムーズに行えたのですが、2002年の秋からパリに在住してからは「悪夢」とも言えるようなことをしばしば経験することになりました。2002年の秋、パリの15区での住所変更を行った時には朝から警察署の前に並び、自分の順番が記入されたチケットを手渡され自分の番を待っていると正午には窓口の職員たちが昼食のために退出。2時間待たされた後で手続きが再会されるという有様。この間退出すると順番の一番最後に回されます。

「あなたが提出した書類は無くなりました。」
という、自分の耳を疑うような返答を聞きました。「捨てられた」と言われていたら、おそらく窓口の上に上がりこんで目の前の人の首をつかんでいるほどに怒りがこみ上げていたでしょう。結局3回目の提出の後の2004年の9月末、労働許可証を受け取る事になりました。
 それから4年後の2008年2月、外国人労働者担当局にて更新された労働許可証を持ってパリの警察署で滞在許可証の更新手続きを行った後、受け取ったのは「1ヶ月以内の国外退去命令」。「自分は指定された書類を全て提出しているのでこの命令の撤回を願います。」という内容の手紙を6回にわたり裁判所に提出。約半年後の同年9月に撤回されました。
 警察署に師弟の書類を持っていっても、窓口で突然指定されてもいない書類の提出を求められて、用意していないと申請が却下されてアポイントの取り直しなど日常茶飯事。そして書類の処理が遅いのです。10年以上の滞在で書類の処理が驚くほど早いうら若き女性に出会ったことがあります。しかもうっかりして書類が足りなかったにもかかわらず自分の書類申請が許可されました。外国人担当窓口に座らせておくにはもったいない人材です。

 さて話は昨年の12月に戻ります。上旬に「アトリエ フィリップ・ロウ」の取引銀行に出向き担当者と相談。
「まずはヴェルサイユ市にある商工会議所で商業登録番号を発行していただかないといけません。」
 すぐさま商工会議所で申請手続きをするためにヴェルサイユ市へ直行。」
「外国人であるあなたはまず個人事業主としての身分変更を行い申請手続き証明を持ってきていただかないといけません。」
その後ヴェルサイユ市の警察署へ。
「この電話番号に電話してアポイントを取ってからもう一度来てください。」
私の滞在身分変更手続きを行う警察署にいるにもかかわらずその場でアポイントを取れず追い返されます。


 これは何もフランスの問題だけではありません。8年間日本に滞在したという韓国人のジャーナリストの女性が著した日本に関する書籍には成田空港の税関や外国人入国管理局の係員の態度が第一章に描写されておりましたが、下手をすればフランスよりも母国の入国管理局の態度の方がひどいように思えます。私は一度故郷の大阪関西国際空港で外国人窓口に並ぶように英語で誘導されたことがあります。菊の紋が入った赤い日本の10年パスポートを提示して「これは日本人が所有するパスポートですけど何か問題ありますか?」と質問するとその係員の人は謝りもせずそそくさと退散しました。
 さて12月27日15時、師と私は15時に受付窓口に召喚状と必要書類とそのコピーおよそ80枚近くの書類を提出。少々複雑な事情であるため師が窓口で説明し始めた後でやはり窓口の係員の方が難癖をつけ始めたため師は頭にきて怒鳴り声を上げそうになりました。
「まあまあ、フィリップ、ここは少しの間俺に任せてくれ。ムッシュー、私たちは何もあなたたちを困らせたくてここにいるわけではありません。師も悪気があるわけではないのですよ。必要書類は全て用意しておりますのでもう一度ご説明お願いできますか?私はただ商工会議所に提出するために必要な滞在身分変更届け申請中の証明が欲しいだけなのです。師を手で制すとこの間師は外で待つことになりました。外国人の手続きの同伴のために向く人と向かない人がいるようです。
「いや、時折外国人の付き添いであるフランス人の方が無理難題を言うことがあって困らされることがあるのですよ。それにしてもムッシュー、あなたはとても辛抱強い方ですね。」
忍耐は師と警察署で鍛えられましたが褒め言葉にはなりません。ちなみにその係員の方が預かった書類はたった10枚弱。


「俺が外国人であったとしてもあそこには居たくはない。外国人の子孫が外国人を窓口で裁いている。フランスの恥だ。」
 何はともあれ29日には商工会議所に商業登録番号を申請、年明けには銀行で事業主用の口座開設を申請します。

Naoya「日出ずる国から来た弟子 トロンボーン製造を志す者」

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Last updated  January 28, 2012 04:32:00 AM
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