Every day にんにん♪

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2003.12.27
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~第7章~「勇気」


再びモンタヌゥス神殿に戻った若き聖騎士の快進撃は続く。聖騎士の魂が自分自身に宿っていると認識した聖騎士の剣は、正しく「心」「技」「体」が一つとなった至高の太刀筋だ。



パピティ、パントゥス、ネトゥスなどはものともしない。決して自分の強さを見誤ることなく、一定のリズムで敵を切り裂いていく。それはあたかも剣の舞いの如く。正に聖騎士の魂とセルキスが一体となって、セルキスの真の強さが覚醒したといった感じだ。そして、敵を狩っては街に戻り、狩っては街に戻りを繰り返しているうちに、いつしか若き聖騎士は金鎧に身を固めていた。



「ついに、僕も金鎧になったか・・・」



若き聖騎士は自分で自分を見上げたいような気持ちになっていた。ふと、周りを見渡してみると、銀鎧に身を固めた戦士ばかりだ。若き聖騎士はふと、自分の今までの道のりを振り返ってみた。確かに、アイテム運に恵まれていたということはあるだろう。現在装備しているアクセサリーの内、アヴァロンアクセサリは3つだ。首には「+2アヴァロンネックレス」、両腕には「+1アヴァロンリング」がつけられている。



しかし、そのアイテム運とは別に、もうこの世界から逃げ出したいような出来事もあった。「+2セルキスソード」を落としてしまったことだ。あの時、諦めてこの世界から逃げ出していたら、今の僕は確実にない。それは100%言える事だ。攻撃力でも、素早さでも、魔力でも一番になれない聖騎士の本当の力・・・。それは「挫けぬ心」だと気がついて本当に良かったと、僕は今感じていた。



「挫けぬ心」とは、言い換えれば勇気だ。聖騎士はまず、自分が勇気ある者でなければならない。そして、勇気ある聖騎士が初めて、他の戦士たちにも勇気を与えることが出来るのだ。クロノス大陸に多く存在する勇気ある聖騎士たちは、常にパーティの矢面に立ち、敵の攻撃に耐え、さらに皆の回復や補助も忘れない。どんなに倒すことが困難な敵でも、皆を守り、戦い続ける魂を持った者・・・。僕もいつか、そのような「誇り」を持った聖騎士になりたいと再認識していた。












リアルの世界の時計の針は、すでに午後5時半を指していた。この時間が何の時間かと言うと、クロノス大陸にいる戦士たちが修羅となる時間だ。今まで、戦士たちはモンスターを倒すべく戦っていた。それが、この時間からこの世界が終わりを告げる時間までは、人間同士が血で血を洗う時間となるわけだ。普段のクロノス大陸では、人間同士が戦うことを良しとしない人々は、お互いに傷つけあうことがない世界で生活している。しかし、現在いる特殊な世界に足を踏み入れた者たちは、正しくこの、血で血を洗う時間のために今まで腕を磨いてきたのだ。



そのような、戦士たちが修羅となりこの世界の集結に向けて戦い狂う時間。シティス=テラの北門を出たところには、数多くの戦士たちが、残り少ない生命を燃やし尽くしていた。しかし、そのような時間にも関わらず、モンタヌゥス神殿の3階でひたすらエゴロードを殲滅している金鎧の聖騎士がいた・・・。



それは言うまでもなく、聖騎士tsuginosukeであった。この世界に居れる時間が少ないのを解っていながら、なぜtsuginosukeは未だモンスターと戦っているのだろうか?







しかし、tsuginosukeは焦っていた。すでにリアルの世界では時計の針は午後5時45分ぐらいだ。それに加えて、tsuginosukeの経験値は50%にも満たない。



「ここが潮時か・・・。よしっ!シティス=テラに戻ろうっ!!」



tsuginosukeは魔法の巻物ゲートスクロールを読み上げて、シティス=テラに戻った。そして、大量のヒールポーション、マナポーションを買い込む。いつもは常に発動できるように装備しているゲートスクロールの代わりに、ヒールポーションLを装備する。



いざ!出陣!!



シティス=テラの北門を飛び出した僕は、まるで重力の魔法をかけられたように動きが遅くなった。しかし、それを物ともせずに、手当たり次第にショックウェーブを放ち、近くにいた戦士たちに対し、マナクラッシュを叩き込む。完全に無我夢中。常にヒールポーションを使い、周りの戦士たちに見境なく攻撃を与える。



しばらく経って、ある戦士が声をかけてきた。



「あの~、味方は攻撃しても意味無いらしいです^^」



「ありがとう。教えてくれて^^」



僕はその時には平静を装いこう答えたが、実際にはかなり動揺していた。なるほど・・・周りを見渡すと、僕と同じくレッドスタウツチームの旗ばかり風に靡いている。うーむ、見た目は攻撃しているように見えたのだが。相手から見るとダメージを受けていないのか、それとも、同じチームの相手を倒しても手柄にならないのか。そのあたりは良く解らない。しかし、とにかく周りの戦士は9割以上、レッドスタウツチームだった。



仕方ない。シティス=テラの南門に向かってみるか。僕は急いで南門へと向かった。リアルの世界の時計の針は、すでに午後5時52分ぐらいだった。もう時間がない。



南門に着いた僕は唖然とした。こちらの戦場もレッドスタウツチームの戦士ばかりだった。しかしぼやいている暇はない。僕は残り少ない時間、力の限り戦った。







戦っているうちに、急に身体が固まった。マナクラッシュもショックウェーブも放つことは出来ない。それどころか、移動することすら出来なくなった。その時僕は、この異世界での長き戦いに終止符が打たれたと理解した。


















~終章~「栄光」


戦いが終わってから、どれくらいの時間が経ったのだろう。僕はリアルの生活に戻っていた。しかし、確実にまだ異世界での戦いの余韻は残っている。



僕は公式ホームページのランキングを一応確認してみた。戦いの途中で、赤鎧の戦士の数はそれほど多くなかったように思う。金鎧の戦士は確かにいたが、僕はその中では最強クラスの金鎧の戦士だった。ひょっとしたら・・・。上位に食い込んでいるかもしれない・・・。そんな淡い期待も抱いていた。それと同時に、いやいや僕などが上位に食い込めるわけないか・・・、とも思っていた。だが一応、ランキングを確認してみる・・・。



・・・・・・!!














うおっ




パラ弱ぇ・・・


上の画像の通り、レッドスタウツ・パラディン部門19位、総合で232位だった。ただ一言。めちゃくちゃ嬉しかった♪(終)


公式ページのランキングはこちら♪














ー追伸ー






第7章は、本当は11月の初めに書き終えていたのですが・・・。




















すいません。嘘付きましたw。実は第7章は12月19日に9割ぐらい書きました。それからまた、1週間放置してましたw。



さすがに年内には完結させようかと思い、今日アップします。もしかして、この小説の続きが気になっていた方がおられましたら、どうもすいませんでした^^。 もし、第1章から読みたい方がおられましたら、こちらから読んでください♪





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最終更新日  2003.12.28 13:35:52
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