●○なつ。の本棚○●

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2004年12月02日
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カテゴリ: ★★☆な本
家族について、深く深く考えされられるお話。

離婚した母親和美と、その子供である公子。

物語は和美と公子の視点から展開します。


母親と、新しい父親と生活している公子だったが、新しい父親の甥である一郎が養子となり、四人家族になる。

血が繋がっているのは和美と公子だけだったが、ルーツがばらばらな家族って、もしかしたら家族のあるべき姿?などと考えてしまいます。


「結婚したから家族、子供ができたから家族っていうんじゃなくてさ、誰かを家族として望む力の働きで、家族をやってるってことだろ」

う~~む、なるほど・・・・と思ってしまう一文。


「ファミリーレストラン」には、中華もイタリアンも和食もあって。

決して満足することはなくて。



だけど、一人じゃ、行かない。

ルーツがばらばらで、それでも一緒にいる、家族。

う~ん、どこか似ているなぁと思うのです。


やがて公子は成長し、迎える「家族」の死。

人が死ぬということ、それを見送るということ。残されるという感覚。生きていくという感覚。


後半では少し暗い展開が続き、極めつけがこの「死」です。

前半テンポ良く進んでいたのが徐々に暗く重たくなって、読後感はあまりよくありません。

でも、家族って一体?としみじみ、考えさせられた1冊です。





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最終更新日  2004年12月02日 10時15分22秒
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