夏希ヒョウの世界へようこそ

​ 先日、ランチを食べてすぐに、ディナーを17時に予約しました。
恐縮……(^O^;)


調理方法や味つけなど、いろんな仕事がされてあります。
蛤・ブリ・百合根など、冬から春先にかけてが旬です。
蛤など、場所によっても多少は（旬の）時期が変わりますが。
基本的に日本料理は、季節感を味わうことが前提とされています。
あん肝（写真上下）は、ねちっこくて、旨味の塊。
マグロの奥にある「百合根・揚げ」は酒盗と一緒に揚げてあります。



ヒラメはカレイと似ていますが、ヒラメのほうがより高級です。
一般的にカレイは煮付けなどで調理されますが、種類によっては高級魚でもあります。
ヒラメは歯ごたえがあって、個人的に（ヒラメの）エンガワは特に好きです。
フグの白子はタラと比べて、ねっとり濃厚で味に雑味がない。
値段が違うので当然ですが、唸るほど美味しい❢❢

「さより」は白身魚の高級魚です。
が、はっきり言って私には食レポはチョット……。
基本的に白身魚の味の選別は難しい。
ただ、さよりは白身魚っぽくない感じでした。
どこの塩か忘れましたが、雑味があって、よりしょっぱい。
砂糖も、三温糖が雑味があって美味しいと思います。
白砂糖（上白糖）は、ミネラル等もほとんどありません。



前回のランチ同様、
3分の1ほど食べて、残りは折り詰めにしていただきました。
食べきれないという訳ではなく、私が色々と（料理について）聞いたりして時間がかかるからです。
しかも、私は食べるのが遅い。

食材の質と手間（仕事）、料理の完成度からいえば驚きです。
当店は、いわずと知れたミシュランガイドで★★の名店。
ですが、シェフたちが料理する最終目的は★を取るためではないと思います。
頑固な和食の料理人なら、「そんなの関係ない❢」と一蹴する向きもあろうかと。
ただし、一般的にはミシュランガイドが多大なる影響を与えていることも事実。
ミシュランに評価されることが、一つのステイタスであるわけです。
しかも客の満足度に関わってきます。（＝売り上げにも）
だから無視するわけにはいかない。
いわゆる「錯覚資産」というヤツです。

「●●で認められているのなら間違いない」という、ある意味カン違いの心理。

作家でも有名な文学賞で新人賞を獲ったという肩書き（勲章）がつけば、売り上げ部数も違ってくる。
文学でミシュランに相当する賞といえば「直木賞や芥川賞」でしょう。
読者から見たら大して面白くなくても、文壇関係者がそう評価すれば（一般の）見方も違ってきます。そして、その内容に自分を合わせようとします。
「俺には、この作家（料理）の凄さが分かるぞ」と。
過去にどういった内容（物語）の作品が（この）文学賞を獲ったか、つまり料理でいえば「店の格式・器・サービス・料理の味や趣」などが、評価の対照になるでしょうか。
実際、人間の舌（味覚）はその場の雰囲気・そのときの感情によって変わってくるのです。怒って料理すると味つけが濃くなります。

でも、人それぞれ味の趣向は違うので、他人がなんと言おうと「俺はコレが好きなんだ❢」と思えばそれでいいんだと思います。（異性の好みも違うように）
フレンチ・和食・イタリアン・中華……など、それぞれ最低限の基本はありますけど。
小説だって、一人称・三人称・神の視点などの決まり事があるように。 ​