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2012.02.17

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2011年アメリカ映画、原題も同じく"Contagion"です。

香港出張からミネソタ州ミネオポリスの自宅に戻る途中にシカゴで浮気をしていたベス

・エムホフ(グウィネス・パルトロー)は、自宅で待っていた夫ミッチ(マット・デイモ

ン)と息子クラーク(グリフィン・ケイン)との生活に戻りますが、咳と発熱症状がとれ

ず帰宅2日後急に痙攣を起こし運ばれた病院で息を引き取ります。

ミッチは同じように発熱と咳症状が出ているクラークが心配になり自宅に急ぎ戻ると

クラークはすでに同じように息を引き取った後でした。

時を同じくして、東京では通勤時間帯のバスの中で男性が一人痙攣を起こし急死、ロン

ドンではウクライナ人女性モデルがホテルで死亡、香港のカジノ従業員男性も死亡します。

のエリス・チーヴァー博士(ローレンス・フィッシュバーン)らはコウモリと豚のウイルスが

遭遇して出来た新種の強毒性ウイルスであることを突き止め、ミネソタ州での患者隔離準備の

ため部下のエリン・ミアーズ博士(ケイト・ウィンスレット)を現地に送ります。

スイス、ジュネーブのWHO(国連世界保健機構)のレオノーラ・オランテス博士(マリオン・

コティヤール)が香港に派遣され、発生場所特定調査が行われます。

妻と息子と接触しても発症しなかったミッチは一時隔離されますが、その後解放され、

唯一残った娘ジョリーとミネソタ州外に逃れようとしますが州境が封鎖され、自宅から

娘を一歩も出さずに守ることにします。

ウイルス出現から26日目、MEV-1と名付けられたウイルスは変異してアメリカでの死者数は

250万人にも上り…。

2009年の新型インフルエンザ(当初は豚インフルエンザと呼ばれていた)出現・流行の恐怖を

パニック映画なのかと思いきや、一歩引いた感じで冷静に描かれていましたので、見る側も

落ち着いて見ることができます。

本当ならもっと民衆がパニクっていそうですよね、特にアメリカでは。

痙攣し口から泡を吹いて亡くなって、頭を切られて脳を解剖される(頭は写ってませんので、

グロくはないのですが、その時の表情がなんともねえ)グウィネス・パルトローの姿とか、

感染し発症し始めたケイト・ウィンスレットが結局は息を引き取り(特効薬がないので)

ビニール袋に入れられ他の死者と同じく消毒薬を撒かれた穴に埋葬される様など、他の映画

では想像できないシーンです。

人間への臨床試験実施に時間がかかりそうといわれる中、大きすぎるリスクを承知の上で

自分に打って、発症した父親に会いに行きマスクを取り、顔を触り話しかけた、CDCのチー

ヴァー博士の部下アリー・ヘクストール博士(ジェニファー・イーリー)の勇気ある決断に、

心を打たれました。(T_T)

自ら実験台となってワクチン完成を短縮化させたから。

本来出くわすはずのない異種動物のウイルスを遭遇させる環境を人間が作りだしてしまい、

運悪く知らぬ間に感染した人間がキャリアとなって飛行機で世界中にウイルスを運んで拡散

させてしまい、世界中にまたたく間に感染者や死亡者を広げてしまうという背景がウイルス

にとってはまたとない環境なのですねえ。

咳き込む人の近くにはやはり近寄れませんねえ。

マスクだけではなく、媒介物で感染するウイルス対策に使い捨て手袋を持ち歩く時代が来る

のかもしれませんね。

ちなみに、うちには鳥インフルエンザを防ぐマスクも、N95マスクも、DS-2マスク(これは

放射性チリ対策)もあります。

ゴーグルと手袋がないなあ。(>_<)

☆☆☆☆

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