丑のゐどころ-Ushi no Idokoro

丑のゐどころ-Ushi no Idokoro

2006.04.02
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カテゴリ: ほーん
有吉佐和子 2002.『出雲の阿国(上)』中公文庫.

初版発行:1974年

【感想】

これも連続ドラマで放映していて
原作を読みたくなった.

学校では,歴史の教科書で名前と
踊っている絵しか見かけない

彼女の姿が,生き生きと描かれている.

上巻で,阿国は,鼓打ちの三九朗と


三九朗は,容姿に恵まれ,芸の腕は良いが
自分の出世のためなら,
他人を死なせても平気という人物.

彼と対比する形で,同じ座に属し,
阿国に片思いし続ける傳介が描かれる.

阿国は,三九朗の子を流産してしまう.

「梅庵(座の雇い主)に
 阿国に手を出したことがばれなくてラッキー」

と胸をなでおろす三九朗に対し,

傳介は,近くにいながら流産を防げなかった
自分を責める.



「わしならば,(梅庵から)逃げる.
 どんな山奥へでも,お国の手を曳いて逃げて,
 わしが喰わずとも,お国には喰わせ,腹の子を育てて,
 わしがこの手で取り上げたものを.

 なぜもっと早く気がついて,


 お国よ許せ,許せ,許せ,
 わしが悪かった.わしが迂闊じゃった・・・」

この後も,彼は控えめな形で
お国を支え続ける.

まるで『ベルサイユのバラ』のアンドレである.

こういう自分のことを本当に尊んでくれる
男性を見逃してしまうのは痛いよなあ.
外から見ているから言えることだけれど.

ベルバラのオスカルは最終的には
アンドレと結ばれる.

お国はどうなるのだろうか.






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Last updated  2006.04.20 08:19:28
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