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母も父も祖母もみんな元気なころから毎年この時期に実をつけていて、祖母のリクエストで、母が花梨酒にしていた。祖母の愛飲酒は梅酒、かりん酒、養命酒、ビール、ワイン、日本酒・・・ああ、今思えば何でも好きだった。(笑)余談だが、好き嫌いなくという我が家の躾で?私もお酒は嫌いではない。白ワイン、吟醸酒が大好物だ。
話を花梨に戻す。
我が家の花梨、ここ数年はほとんど実がならなくなり、もう花梨の木も寿命かなあと思っていたら、去年は驚くほどの数、しかも立派な実をつけた。数は二十個は下らず、普通のリンゴや洋ナシより一回り大きいサイズで、奇跡の大豊作。近所の方などから所望されたので、我が家用に3個だけとって後は、差し上げた。
で、去年作ったのは、花梨蜂蜜。母用に、嚥下の体操や舌の訓練に使うためだ。胃瘻になって以来、徐々に口から食べられる量が減ってきていた母。飲み込みや舌のうごきの訓練には凍った綿棒を使うのだが、味気なくしんどいだけで、本人はうれしい楽しい感覚があまりない。やる気があまり起きない・・・なので、蜂蜜をすこしたらした綿棒でやることにしたのだ。
総入れ歯があわなくなり、幸い歯周病の心配もなし。
なので、試しに蜂蜜を少したらしてやってみたら、吸い付く吸い付く。超反応がいい。
蜂蜜には天然の殺菌効果もあるし、精がつく。ということで、蜂蜜でやることが 定番になった。
そして、母は子供のころから喉が弱く、セキが出やすいので、我が家の花梨で特製花梨ハチミツを作ることにしたのだ。
花梨は香りがいい、そして漢方薬として使われているとおり、のどに効果がある。加えて、蜂蜜に華やかな香りと優しい口当たり、まろやかな味にかわる。ちょっと花のような香りすぎて気になる人もいるかもしれないが、母はとてもよろこんでくれた。「これから、我が家の花梨ハチミツでリハビリしようね」というと大きくうなずいてくれた。
でも、すぐには母亡くなり、大量の花梨ハチミツだけが手元に残った。
花梨は今年、大きな実を二つつけた。昨日収穫して、今は台所のテーブルの上に鎮座している。
今年は、花梨酒にしようかな?硬い実を細かく切るのは大変だけど、みんなが元気だったころのおもいでの味。
うん、花梨酒をつくってみんなで飲もう。
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