猫並生活

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2012.01.25
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カテゴリ: 観劇日記


浅草は演目が少なくて短いから、昼夜通しでもそれほど負担じゃないハズ…と踏んで、楽前のココに入れたんですけど、なるほど演目的にも気楽で疲れなかったですねー

いや、最初は、浅草か中村座か玉三郎か、どれかはやめようと思ってたんですけど…中村座も玉三郎もお高いので、やめるとしたらそっちが適当のようでもあり、いやいや内容で考えればやっぱり浅草が一段下がるとも思えて、なかなか決まらず、どっちつかず。

とりあえず壱太郎の夕霧は見ておきたいなと浅草の昼を見ることにしたんですが。

…歌舞伎の昼の部って半端な時間なんですよね。出かける前に一仕事できるけど、対外的な予定を入れられるほどの時間的余裕はないし、だからと言って午後に予定を組めるほど早くは終わってくれない。浅草は早いけど、それでも2時半に終わって帰って、それからとなると、観劇のハシゴか宴会を兼ねた会議くらいだもんな。と、言い訳して(笑)

だから、昼を取るならついでに夜も見るかってことに。でもね、壱太郎の夕霧は近くから見たいけど、天下茶屋は遠くでいいので…本日、昼は1階の最前列かぶりつき、夜は3階の最前列。どっちも一番前だけど距離感も周辺環境も大きく違う中での観劇とあいなりましたとさ。

で、昼夜続けてみると、まず八犬伝の通しがあって、吉田屋があって、最後(=夜)に天下茶屋の通しという構成。流れとしてはいつもの大歌舞伎の見取りっぽいし、幕の数や時間からみれば南座の顔見世っぽい(爆)

踊りがないのが残念だけど、秀山祭系の重たい演目がないので気楽で気楽で。

八犬伝はまじめにやるほどユカイだし、吉田屋は上方歌舞伎の典型なたりらりらんだし、天下茶屋は澤瀉屋っぽい判りやすいお笑いモノになってるから、ちょっと乗れないところもあったのだけど…それでも眠いとか飽きたとか、そういう苦痛とは無縁でいられて楽しかったです。



3役すべて女方で、さすがに踊りが上手なだけあって動きはかぶりつきでも遠目でもキレイだと感じたけれど、止まってる時はまだまだに見えちゃって。改めて、ジイサンはやっぱり国宝だなって思ったり(笑)

藤十郎も、それから亡くなった芝翫なんかも、年取って体型は不格好に見えるのに、舞台上で他人の芝居をウケてる時に、ただ後ろ向きにたってるだけの姿がオバサンあるいはオクサンそのものだもんな。それを基準に、プラス若くてきれいってのを期待しちゃうのは酷ってもんか。

でも。壱太郎は声がいいですね。好きです。それに、何もかも丁寧で、なんていうか、楷書な感じ。感動しなくても、また観たいって思って終われるなー

八犬伝は、なんといっても竹三郎さん!あなたのおかげで亀治郎の「義平次か白大夫か」なジイサンもいっそう楽しめましたもん。いやー、素敵!今月、中村座の小山三さんも素敵だけど、浅草の竹三郎さんもいいわぁ。昭和7年生まれ…ウチの老母と同じ年とは思えない艶やかさ。吉田屋の喜左衛門もイケてたけど、なんたってバアサンが素敵。

あと、種之助くんが!たまたま役柄というか拵えのせいなんだけど、あららー、(今月の)お父さんにそっくり(笑)

いや、白塗りって不思議で、素の顔が判らなくなるともいえるのだけど、素では見えなかったものが見えてくるようなところもあって、面白いんですよね。今回驚いたのは、種之助くんがお父さんそっくりってことの他にも…素は間違いなくジャニーズ系イケメンの隼人くん。親戚とはいえ獅童に似てるなんて思ったことなかったんですが、今回の白塗りで隈取りした顔を見てると骨格の共通性を感じるんだなぁ、不思議ふしぎ。なるほど近い親戚だ!

吉田屋は、壱太郎も堪能したけどもちろん愛之助も楽しんだ…けどね、ここは安定してそのまんまな感じ。期待通りだし、ちょっと格上って感じもしたし、おかげで「見たぞ」と思えるような気もするし、いいかなって。でも、ここは仁左衛門写しだと思うから、ビジュアルにも仁左衛門を連想しがちなんだけども、夜の天下茶屋を見ていると、愛之助って仁左衛門よりもずっと太くて悪い感じが強いようにも。ええ、私見ですよ、私見ね。

なんかね、天下茶屋って幸四郎で見た記憶がまだ新しいせいもあるんだけども、そっちに近い雰囲気を感じちゃって。しかも幸四郎の天下茶屋っていうよりも、仁木弾正を連想しちゃったな。あはは。愛之助もそのうち勧進帳の弁慶やるんだろうけど、先代萩なら勝元より弾正がにあっちゃうような、そんな気がしちゃって。

その、演目としてあんまり好きじゃないので安い安い3階から見下ろしていた天下茶屋。みっくん巳之助が活躍していて何だか嬉しい(笑)この人も、愛之助と同じくらい、もしかして太い?って印象を持ったのだけど…私が覚えている、30歳くらいの頃の三津五郎、というか八十助よりも、ずっと太くてオトコっぽい感じがするんだけどな。みっくんで、鳴神が見てみたいなって思ったりして。

で、天下茶屋で大活躍していた主役の亀治郎。猿之助になる以上、もう浅草は最後よね?という想像はアタリでしたが、もしかして私は、亀治郎を亀治郎として歌舞伎を見るのはこれが最後かも?という気がして。どうでしょう?

2月は博多でしょ。3月は演舞場と国立には出ないよね、中村座にも出ない。東京の歌舞伎に出るとしたら、あとは4月と5月だけ。6月演舞場が襲名披露だから、5月花形って可能性は高いかな、うん。去年は明治座だったけど、今年の明治座の歌舞伎公演は11月だけみたいだから、5月に花形を東京でするなら演舞場か日生かなぁ、うーん。



これがラストでも満足できるような気もするけれど、たぶん、猿之助になったらやらないであろう加賀見山のお初、すし屋のお里、矢切りの渡しのお舟、このどれかをもう一度見たいなぁ。だって、このあたりの役が、亀治郎の役で一番好きだったんだもんなぁ…

◇◆◇

同じ浅草でも、中村座だと遠回りなので寄らないけれど、公会堂の場合は通り道になるので、まず葵丸進で天丼弁当を買うのです(笑)これがお気に入り。10時半には売ってるので、昼の部のお弁当としてちゃんと間にあうからいい!

1月浅草@葵丸進天丼弁当.gif

3階から見た夜は、まだ時間が早いのでご飯は用意せず、昼終演後に近場で大学芋を手に入れて、それでしのぐくらいでちょうどいい感じ。

1月浅草@大学芋.gif





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Last updated  2012.01.25 23:14:10 コメント(10) | コメントを書く
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