ねこっぽ雑記

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2004年03月23日
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 今日は歌舞伎座で「伽羅先代萩」を幕見で観劇。そのあとニューオータニ美術館で開かれている池大雅展を鑑賞してきました。
 「伽羅先代萩」はまだ観劇していない母親にお付き合いしての観劇。やはり菊五郎さんの政岡には母親らしさや他の女形さんにはない情があって良かったです。つくづく菊五郎さんが女形を演じる機会が少ないのはもったいないことだなと思いました。
 最後に登場する幸四郎さんの仁木弾正は、幕見席の一番後ろに立って観たので、前回3階席で観たとき以上に幸四郎さんのお顔がよく見えました。う~ん…魅力的な悪人だった仁左衛門さん仁木弾正に比べると淡白な感じ。でも面明りや煙の匂いを感じるだけでなんだかワクワクしてしまいました。
 歌舞伎座近くの文明堂で歌舞伎談義に花を咲かせた後は池大雅展へ。池大雅(いけのたいが)は1723年生まれの文人画家。それまでは池大雅なんてなんの興味もなかった私がどうしてこの展覧会に行こうと思ったかというと、鳥越皓之さんの著書『花をたずねて吉野山―その歴史とエコロジー』(集英社新書 2003年)という本の中に引用されていた次の文章を読んだからなのです。

   大雅堂或る時大阪にあり。人に頼まれて大和屋といふ文字を看板にかきはじめしが、いつしか姿は見えずなりけり。さては何処に行きしぞと人々案じたりしに数日にしてかへり来りぬ。如何にせしと問へば曰く「大和とかきたれば、芳野山の花盛を思ひ出でたれば、花見てきたり」とてやがて「屋」の字を書き加へきといふ。
                 (山田孝雄『櫻史』より)

吉野山の大好きな私は、この文章を読んだとたん池大雅が好きになってしまいました。戻ってきてから「屋」と書いているあたりもなかなかですよね(笑)。
 さて鑑賞の感想なのですが、文人画ということで、絵を描くことが本職である人の絵に比べると見劣りがしました。なんだか割り箸ペン(削った割り箸の先に墨をつけて描く)を使って描いたような絵でした。
 でも印象的だった作品が一つ。それは今回の展覧会のメインである「洞庭赤壁図巻」です。これは中国の著名な名所を一つの作品の中に描いたもの。しかし当時日本は鎖国中だったので池大雅はもちろん中国に行ったことがありません。そこでそれまでに学び得た中国に関する知識をもとに、あこがれの地・中国を描いたのだそうです。






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最終更新日  2004年03月24日 23時20分36秒
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