ねこっぽ雑記

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2004年03月25日
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 今日は国立劇場3月歌舞伎「加賀見山旧錦絵」を観劇してきました。国立劇場の前にはちょっとしたお庭があるのですが、ちょうどそこの桜が満開で、それだけでも十分来たかいがありました。本当に見事な桜なんですよ。桜を見ながらお弁当を食べている人もちらほら見かけました。

 さて今回の演目「加賀見山旧錦絵」は大奥で繰り広げられる女の争いを描いた作品。
【御家横領を企む局岩藤は重用されている中老尾上を憎み、無実の罪を着せて散々に辱める。召使お初の健気な介抱も空しく、恥辱に耐えかねた尾上は自害。お初は岩藤を討ち、主人の遺恨を晴らす。】
という物語です。
 今回は東京では初めての上方風演出での上演とのことでしたが、私はこの作品を見ること自体初めてでしたので、残念ながらどこか上方風なのかは分かりませんでした。なにはともあれ私なりに感じたことを書こうと思います。
 結論から言うとちょっと物足りなかったです。お初が岩藤を討ったのを見てもすっきりしませんでした。観客の中で岩藤への憎しみと尾上への哀れみが増すことによって最後の仇討ちが生きると思うのですが、どうも岩藤と尾上が物足りなくて…。
 岩藤は翫雀さん。ところどころにお父様の鴈治郎さんと似たような台詞回しが聞かれました。精一杯演じておられることはよく分かるのですが、一生懸命さばかりがむきだしになっているような印象を受ける場面もありました。一生懸命さに技術が伴えばもっと素晴らしい岩藤になると思います。
 尾上は扇雀さん。初めの方の岩藤をやり込める場面では扇雀さんの持ち味が役と合っていて良かったように思います。ただ後半の草履打ち(岩藤が尾上を草履で打ち付ける)の以降はもっともっと憤りや悲しさなどを表現して欲しかったです。「尾上の気持ちはそんなに軽いものではないと思うんだけどな…」と思ってしまいました。
 お初は亀治郎さん。この公演で亀治郎さんは優秀賞を受賞されたとのことだったのですが、確かに主要の3役の中では一番良かったと思います。ただ尾上と岩藤の件が不完全燃焼だった分、お初の仇討ちの効果が薄れたのでもったいない気がしました。あとは亀治郎さんのお初は確かに良かったのですが、亀治郎さんにはお初以上の適役があることも確かなので、正直なところ「素晴らしい!!」と感激するほどでもありませんでした。


 国立劇場3月歌舞伎を見終わった現在、手元にはチケットが一枚もありません。まだ新年度の時間割が分からないので予定が入れられないんです。何だか寂しいなぁ。とりあえず海老蔵襲名披露公演のチケット取りを頑張ろうっと。





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最終更新日  2004年03月28日 11時45分35秒
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