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June 19, 2004
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イラクで編成される多国籍軍への自衛隊参加を、国会での十分な議論なしに決断した小泉純一郎首相。十七日夕の記者会見で問われたのは、国民への「説明責任」だった。与党内からも「なし崩し参加」への疑問の声が上がる中、首相の一言一句にいつも以上に注目が集まったが、首相の説明の方法は-。 (政治部・田畑豊)

■誇らしげ

 「イラク(暫定政府)の大統領から『自衛隊は他国の部隊と比べ、ひときわ歓迎されている。今後とも活動を継続してくれ』という要請を受けた。自衛隊の諸君が住民と友好的に活動しているんだなあと心強く思った」

 首相は会見で、国民世論が二分する中、派遣に踏み切った自衛隊が現地で高い評価を得ていることについて、こう誇らしげに語った。

 七月の参院選を前に、与党内には、年金制度改革に加え、多国籍軍への自衛隊参加問題が「逆風二点セット」になりかねないことへの警戒感が強い。この日の会見についても、森喜朗前首相が「分かりやすく説明する必要がある。選挙前だから大事なことだ」と助言していたほどだ。

 こうした中、首相は、自衛隊がいかにイラクに頼りにされているかを強調することで、イメージアップを図り、国民の国際貢献意識を巧みにくすぐる戦術に出た。「今、イラク人が一番苦しんでいる。将来、イラク国民から、日本は苦しい時に支援の手を差し伸べてくれたという評価をいただけるような活動をやっていきたい」とも述べ、情に訴える場面が相次いだ。

■肩透かし

 情に訴える一方、首相はこれまで違憲の疑いがあるとされた多国籍軍参加が、今回はなぜ合憲なのかという説明には踏み込まない。首相は、多国籍軍参加の正当性について(1)武力行使はしない(2)非戦闘地域に限る(3)憲法とイラク特措法の枠内(4)自衛隊の活動は日本の指揮下-の四点を「呪文(じゅもん)」のように繰り返すだけだった。

 多国籍軍参加と憲法九条との整合性について問われても、「イラク人が自らの力で自らの国造りに立ち上がろうとする時、多国籍軍だから(自衛隊が)参加してはいけないという理由にはならない」と、ここでも「情」を持ち出すばかりで、肩透かしの印象を与えた。



■バカの壁

 首相は昨年末、養老孟司氏のベストセラー「バカの壁」を引き合いに、「一生懸命説明すれば、分かってくれるというのは間違いじゃないのか」と、同僚議員に漏らしたことがあった。

 自衛隊派遣計画の閣議決定後の記者会見について、説明責任を果たしていないとの批判を浴びたことへの不満があったようだが、ならば、この日はいわば「雪辱戦」とも言えたはず。だが、首相は、国民が不安を抱きそうなことはしゃべらず、言いたいことを言うという姿勢を貫いた。

 「世の中には三種類の人々がいる。話せば分かる人、話しても分からない人、話さなくても分かる人。政治家にとって、話しても分からない人に分かってもらう努力を続けることは宿命だ」-。就任一年目のジェノバ・サミット(二〇〇一年)での首相の言葉だ。だが、長期政権への道を歩むにつれ、国民を熱心に説得するという初心が薄らぎつつあるのか。そんな思いを残す記者会見だった。





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Last updated  June 19, 2004 05:51:13 AM
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