2004.01.17
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カテゴリ: 青波
近鉄が“いてまえ打線”の看板を下ろす?

記事によると、グァムで復活を期す中村紀洋が、
新打線のニックネームを募っているとのこと。

「新しい打線の名前が欲しいですね。
ビッグバン打線、ブルーサンダー打線とか
カッコイイよね。品のある名前がいいですね」

……おっと、この単語を目にしてしまっては、
取り上げずにはいられまい。かつて、パ・リーグを
席捲した伝説のラインアップ――、ブルーサンダー打線。


数字は、お馴染みの「得点創造能力」である。

※ 130試合(140試合:162試合)

<1989年>702.2(758.4:877.8)
1(5) 松永 浩美   100.0(108.0:125.0)
2(4) 福良 淳一   52.8(57.0:66.0)
3(3) ブーマー・W  118.9(128.4:148.6)
4(DH) 門田 博光   101.6(109.7:127.0)
5(7) 石嶺 和彦   76.2(82.3:95.3)
6(9) 藤井 康雄   93.5(101.0:116.9)
7(8) 本西 厚博   45.7(49.4:57.1)
8(2) 中嶋 聡    32.3(34.9:40.4)


この年、我が球団にとって激アツのトレードが成立した。
40歳にして二冠王に輝いた門田の獲得である。
1988年の得点創造能力は、123.7(133.6:154.6)。
彼は、例の脱臼事件( 助っ人(2) を参照のこと)が起こるまで、

試合中、味方が守備につくと自分もベンチで仁王立ちしていた
姿をよく覚えている。

この門田の加入で、3番から1番へ移ったのが松永だ。
人呼んで(ってか、勝手に命名)“辛口ホットコーナー”。
投手がピンチを迎えたとき、心臓の止まるような一言で
発破をかけるという男である。

「ここで打たれたら、オマエは二軍落ちや」

1985年には、阪急の伝統的タイトルである盗塁王を獲得。
バットの方でも、1988年はロッテの高沢秀昭と最後まで
首位打者を争った。

……11打席連続四球(日本記録)というロッテの卑劣な
罠にはまり、1厘差で逃してしまったが。

門田の前後を固めるは、ブーマーと石嶺という大砲2人。
この年、ブーマーは二冠王を獲得し、石嶺も慣れない
左翼の守備をこなしながら、20本塁打を放った。

ブーマーのことはさておき、石嶺で思い出すのは、
“サッサ”というニックネームである。名前の由来は、
「塁上の走者をサッサと片付ける」から。

……一体、誰がこの呼び名を使っていたのだろう?

そして、石嶺は誰よりもキレイなスイングを持っていた。
翌年には37本塁打を放ち、打点王のタイトルも獲得。
意外なことに、この年は守備面でも数字を残している。
14捕殺はリーグ最多だった。

忘れてはいけないのが、藤井である。1989年は、
同じ左打者の門田に触発され、30発ものアーチを描いた。

実はこの男、前年のドラフトで西武が清原和博のクジを
引けなかった場合は、外れ1位として予定していたと
いうほどの素材だったのである。

そういえば、当時の雑誌記事で面白いコメントが
載っていた。大熊忠義野手総合コーチ曰く、
「ウチの外野では安定度ナンバー1」とのこと。

……まあ、ただのリップサービスなんだけど。

なぜなら、オリックスの外野には、藤井以上の守備力を
誇る人材が揃っていたからである。本西をはじめ、
山森雅文、南牟礼豊蔵、柴原実、熊野輝光etc。

個人的に印象深かったのは、南牟礼だろうか。
選手名鑑を見ると、趣味は「塀登り」となっている。
まったく、根っからの外野手というか……。

と、思っていたのだが、マスターズ・リーグ元年、
彼は何故か遊撃手としてベストナインに選ばれたのだった。

内野にも、いぶし銀の匠たちがいた。
福良、弓岡敬二郎、山越吉洋、福原峰夫etc。
ルーキーの小川は、守備よりも打撃で意外性を発揮した。

捕手には、若い中嶋とベテランの藤田浩雅とが併用された。
勢いと強肩か、経験と気配りか。

藤田といえば、まだ阪急のユニフォームを着ていた頃、
よくアニマル・レスリーに殴られていたなあ。

あァ、なんと濃い面子であることか。
大好きだ――ッ!

だが“蒼き稲妻”が閃いたのは、ほんの一瞬だけだった。
期間にして、1989~90年の僅か2年。門田、ブーマーが
相次いでダイエーへ、松永と石嶺も阪神へと放出されたのだ。
神戸への移転、土井正三の監督就任が、その理由だった。

そして“暗黒期”という名の過渡期を経て、
オリックスの打線は生まれ変わるのである。

そう、仰木マジックによる“猫の目打線”である。

<1996年>610.1(658.9:762.6)
1(7) 田口 壮    60.1(64.9:75.1)
2(4) 大島 公一   43.9(47.4:54.9)
3(9) イチロー    113.7(122.8:142.1)
4(DH) T・ニール   90.7(98.0:113.4)
5(3) 藤井 康雄   60.3(65.1:75.4)
6(6) 小川 博文   44.8(48.4:56.0)
7(8) 本西 厚博   20.9(22.6:26.1)
8(2) 高田 誠    14.8(16.0:18.5)
9(5) 馬場 敏史   27.1(29.3:33.9)
(外)  高橋 智    38.3(41.4:47.9)
(外)  D・J     33.3(36.0:41.6)

こうして見ると、四條稔や勝呂寿統らの守備固めも
含めて、守備力はブルーサンダーの頃を大きく
上回っている。が、打線の核となる人材が寂しい。
これでも、日本一を勝ち取った打線なのだが。

さらに時が経ち、イチローや田口を失って、
打力どころか守備力まで最低ランクになってしまった
打線がこちらである。

<2002年>435.7(469.0:544.0)
1(6) 塩崎 真    20.3(21.9:25.4)
2(4) 大島 公一   29.2(31.4:36.4)
3(8) 谷 佳知    77.7(83.6:97.0)
4(3) S・シェルドン 65.2(70.2:81.4)
5(9) 葛城 育郎   16.1(17.3:20.1)
6(DH) F・セギノール 37.7(40.6:47.1)
7(7) 塩谷 和彦   23.8(25.6:29.7)
8(2) 日高 剛    28.4(30.6:35.5)
9(5) 進藤 達哉   26.8(28.8:33.4)

この年、オリックスは防御率1位(金田政彦)と
2位(具臺晟)を擁しながら、ぶっち切りの
最下位へと転げ落ちたのだった。

金田4勝、具5勝って……。

長くなってしまった。
イヤ、あまりに懐かしかったもので。

最後に、話を冒頭まで戻すとしよう。
近鉄の新打線名、ノリのご希望は?

「僕は……、水鉄砲打線かな。理由? 何となく。
それでファンは水鉄砲を持って応援するとか(笑)」

……(タメ2秒)、カッコいいのが良かったのでは
なかったか?





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Last updated  2005.03.25 05:16:16
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わっきー@ Re:進撃(06/01) おめでとうございます!!
クロスリートまこ雄@ オリックスについて オリックスの長年の停滞原因は、投手陣の…
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