1

1985 日本 アニメ 監督 鈴木清順 吉田しげつく Voice 山田康雄 小林清志 井上真樹夫 増山江威子 納谷悟朗 河合奈保子 ストーリー ニューヨークのとある街角のBARでは怪物のマスクを付けるという仮装パーティーが行われていた。 そこにやって来たのは1人の老婆。 そこで女の子をナンパするルパンに老婆は声を掛けた。 するとルパンは顔馴染みのロゼッタ婆さんだと気付き、今夜は呑み明かそうと再会を喜び合い、パーティーはさらに盛り上がるのだった。 しかしその時、ルパンに謎のプレゼントが贈られてくる。 中身を空けようとすると中から銭形警部が! そしてルパンと銭形はバイクでの逃走劇を繰り広げる。 ブロードウェイの巨大な動く看板で繰り広げられた逃走劇は観客を呼び、「カケ」が行われ、まるでお祭り騒ぎの様になっていた。 だが、それを冷静に見つめる男が居た。 男の名はマルチアーノ、ニューヨークを牛耳るマフィアのボスだった。 マルチアーノは部下に「ルパンを殺せ」と命じていたのだった...。 モンキー・パンチ原作の「ルパン三世」劇場版第3弾。 ヒロイン(若いロゼッタ)役として選ばれたのは当時人気アイドルだった河合奈保子。 また河合奈保子は主題歌の「MANHHATAN JOKE」も歌っている。 監督として選ばれたのは元々、前作の宮崎駿の推薦で押井守であった。 しかし押井の用意した準備稿はあまりに実験的であった為、その内容を危惧した制作側が押井を降板させ、TV版スタッフから吉田しげつく、鈴木清順を起用した。 押井版準備稿の全容は明らかにはされていないが「ルパン三世の映画でありながら、ルパンを否定する」あるいは「世界中にもう盗むものがなくなり、怪盗としてのアイデンティティーを喪失したルパン」を描く考えであったという。 またハレー彗星が作品の鍵となっている今作は、1986年2月にハレー彗星が最も地球に接近すると推測されていた事から、時期設定が確定している作品である。 my評価7点(10点満点中) 風評はあまり良くないですね。 確かにルパン三世シリーズの中で、今作はちょっと変わっています。 ルパンは「怪盗」ですから、色々な美術品や宝石、または価値のあるものを狙いますが、その中でも今回狙ったのは「古代バビロニアの秘宝」です。 紀元前23世紀、メソポタミア文明の頃のバビロン(現在のイラク)にあったものです。 インディ・ジョーンズもビックリの歴史的な物です!! あまりに古過ぎる為だがなんだが、話が突拍子もないものになっています。 またロゼッタ婆さんがとても印象的で今作の突拍子もないものの象徴です。 ロゼッタがちょいちょい出てくる前半はまだしも、後半になると「なんだこれ?」となるほどにロゼッタが意味ありげでなんだかすごいことになります。 そーいった意味で今作が叩かれるのは、わからないでもないです。笑 ですが、ルパン達がロゼッタの正体を「西洋乞食」と呼ぶ辺りも古臭さがありつつも、笑えます。 そして特に今作は音楽が良い!! ロゼッタがいつも口ずさんでいた「song of Babylon」(まぁバビロンの綴りはよくわからないのですが)なんかマザーグースからの引用という事もあり、意味深な歌詞です。 ↓↓↓ How many miles to Babylon? Three score miles and ten. Can I get there by candle-light? Yes, and back again. If your heels are nimble and light, You may get there by candle-light. バビロンまで何マイル? 70マイルです。 キャンドル灯して行けますか? はい、行って帰って来れます。 足が速くて軽かったら キャンドル灯して行けますよ。 この歌はとっても印象的で良いメロディーです。 ちなみに「Three score miles and ten.」というのは日本でいうことわざの様なものらしく、「Three score miles and ten.」で70という意味らしいです。 詳しくはわからないのですけども。 つーか1マイルが1609mなのにキャンドル灯して行けるか!!って話ですよね。笑 そして河合奈保子の「MANHHATAN JOKE」もまた印象的で覚えやすく、ノリの良い曲です。古いJ-POP感は否めませんが。 この歌も好きです。 ハレー彗星にあやかったとんでもないストーリーながら何故か好きです。 ちょいちょい時代を感じるところも「古い!ださい!」という感じではなく、「へぇー。この時代ってこーゆーの流行ったんだ?」的な感覚で嫌ではないです。 「開け、ゴマ」とかね。笑 趣味の悪い成金風のオブジェとか。笑 そういったものに抵抗がなければ十分楽しめる作品です。 [DVD] 劇場版 ルパン三世 バビロンの黄金伝説 [DVD] 劇場版 ルパン三世 バビロンの黄金伝説
2015.02.05
閲覧総数 918
2

今回の一言 アイドルですね~。 1996 アメリカ ラブストーリー 監督 バズ・ラーマン Cast レオナルド・ディカプリオ クレア・デインズ ジョン・レグイサモ ハロルド・ペリノー・Jr ストーリー ブラジル、ヴェローナ・ビーチ。 この街ではモンタギュー家とキャピュレット家の2大マフィアが権力を握り、両家は互いを潰そうと抗争を繰り広げていた。 モンタギュー家の一人息子・ロミオは、ロザラインに恋をしていたが失恋し、毎日海辺に行っては途方に暮れる日々を過ごしていた。 友人のマキューシオは、明日キャピュレット家で開かれる仮装パーティーにロザラインが行く事を聞きつけ、ロミオを誘う。 ロミオは会えばさらに悲しくなると知りながらも仮装パーティーに行く事にする。 一方、キャピュレット家の娘ジュリエットは母親が勝手に理想的と決めた男性パリスとの結婚の話を進められていた。 明日の仮装パーティーは、ジュリエットとパリスの為のものであった。 しかしジュリエットは愛してもいない男性との結婚から逃げ出したいと考えていた。 翌日。 パーティーに訪れたロミオは傷心の思いから楽しめず、水槽の魚を眺めていた。 すると水槽の向こう側にも憂いな表情を浮かべる女性が居た。 それはジュリエットだった。 2人は一目見た瞬間から互いに惹かれ合ったが、お互いが敵同士である事には気づかなかったのだった...。 感想 言わずと知れたシェイクスピアの悲劇ですが、シェイクスピアと言えば有名なのが台詞です。 私は舞台などには詳しくないですが、シェイクスピアは台詞の言い回しがとても難しく、その為、台詞に気を取られ演技が散漫になる役者は五万といると言われてます。 逆に演技を頑張っても、その台詞を自分のものに出来なければ、歯が浮いてしまい結局駄作となってしまいます。 故にシェイクスピアの作品を演じきるにはそうとうの実力がないとダメだと。 そんな知識だけ何故か知っていた私は、当時その可愛い顔立ちからアイドルとして日本で爆発的な人気を誇っていたディカプリオに対して「彼はアイドルではなく、実力派の役者なんだぞ」と思う期待の気持ちと、周りのみーんながカッコいいと騒ぎ立ててる事に「私は小学生の頃から映画が好きで、みんなが知るよりも前から知ってたのに~」という気持ちから「別にディカプリオなんていまさら興味ないし」的な否定的な気持ちもありました。笑 今にして思えばくだらないですけど。笑 さらにクレア・デインズもこの時急上昇中のティーンの一人で、なかなか人気がありましたね。 私は特にこの人を上手い!とか可愛い!とか思った事はありませんけど。笑 私のオススメ作品「消えた天使」では(下の方にあるカテゴリ別一覧検索「映画(き)」から見れますのでよろしくどうぞ)ヒロイン役でしたが、名前を観るまで気付かなかったほどにこの頃の面影がなかったですね。笑 演技もやはり上達はしていますが、素晴らしいというほどでもなかったですし。 まぁ凡庸な役者さんです。 で、本題に戻ると期待損です。 酷かったです。 なので当時観た以来、一度も観てないので微妙に覚えてないんですが。 そもそも現代風にアレンジするのであれば、台詞も現代風に変えるべきでは?と思うほどにミスマッチです。 あの詩的な台詞の数々はその世界観を表現する為のものだと思いますね。 ロミオがアロハ着てる事に当時の私でさえ「何、このギャップ」と笑いました。 観たのはたぶん中1か中2かその頃だったと思いますが、そんな頃の私でも笑っちゃうほどに酷い。 古典的な台詞のシーンと現代のシーンにギャップがありすぎて、全く作品に集中出来ません。 あれおかしくない?これおかしくない?台詞が全く似合ってない。とそんな事ばかりが出て来ます。 「おぉロミオ、あなたはどうしてロミオなの?」という台詞は、子供の私でさえ知っていたほどに有名な台詞で、つまりこの作品で一番始めに印象的なシーンなわけです。 しかし「何これ?台詞の練習中?」と思うほどに酷いシーンでした。 私は英語は分かりませんが、似合ってない事がよーくわかります。 とても印象深かったです。 やはり凡庸な役者には出来ないんだと悟ったんですね。 それから私は原作を知らないので何とも言えませんが、敵対してて抗争もしょっちゅうなら、なぜロミオが街から追放されるのか、謎です。 敵のティボルトを殺したなら褒められても良いはずでは? ラストシーンは唯一、ちょびっとだけ面白いシーンもありました。 それはジュリエットが目覚めるタイミング! 原作はロミオが死んでから目覚めるらしいんですが、今作ではロミオが毒を飲んだ瞬間に目覚めます。 理想は吐血とか体が痙攣とかしながら、お互い涙を流しながら、無言で死にゆくロミオと無言で悲しむジュリエットなんですけど。 やたらあれこれ喋ります。笑 そんな時間あるなら指でも突っ込むなり、腹を殴るなりしてなんとか毒を吐け!笑 まぁでもこの目覚めのタイミングのおかげでたぶん好きな人は泣けるんじゃないかな? 私は駄作すぎて泣かなかったですけど。 とにかく酷いです。 ディカプリオは演技派のはずなんですが、やはりまだ若かったしシェイクスピアは荷が重かったかもしれませんね。 もちろんほかのキャストに比べたら、頑張っていたとは思いますが。 それに彼は自分がアイドル扱いされていた事を嫌っていたので、ヤル気もなかったのかもしれません。 クレア・デインズは語る必要もありません。 凡庸な役者でシェイクスピアに見合う実力はゼロです。 そして脚本も酷い。 完全な駄作です。 この頃のディカプリオは「ギルバート・グレイプ」「バスケットボール・ダイアリーズ」「太陽と月に背いて」「マイ・ルーム」と(全てカテゴリ別一覧検索から見れますのでよろしくどうぞ)素晴らしい演技が多かったんですけど、今作だけは本当に汚点です。 またこの作品の評価を高くしてる人は主にティーンやOLといった若い女性ばかりで、そのあたりもディカプリオのアイドル的人気と悲劇のラブストーリーという設定にあると思います。 映画好きには全くオススメしませんし、もしも観るのであればアイドルのDVDを観る感覚で観るのが逆に正しいかもしれません。 my評価1点(10点満点中) 概要 原作はイギリス人劇作家、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲「ロミオとジュリエット」。 初演年度は詳しくは分かっていないが、概ね1595年とされている。 また「ロミオとジュリエット」には数多くのリメイク作品があり、ミュージカルで2回、オペラで4回、バレエで8回、TVドラマで5回、さらに数々のリメイク作品がある。 映画化は今作が6回目であり現在は7回目のリメイク作品がある。 1936年アメリカで、1954年イギリスで、同年旧ソ連で、1964年イタリアで、1968年にもイタリアで、そして1996年今作、2013年イタリアとアメリカ合作である。 また今作でディカプリオはベネツィア国際映画祭銀熊賞を受賞した。 【新品】ロミオ&ジュリエット DVD 【中古】DVD▼ロミオ&ジュリエット▽レンタル落ち 【新品】【洋画】ロミオ&ジュリエット(レオナルド・ディカプリオ)(DVD)
2015.09.15
閲覧総数 2857
3
![]()
2008 日本 アニメ、ヒューマン 監督 押井守 Voice 加瀬亮 菊地凛子 谷原章介 榊原良子 山口愛 ストーリー 近未来。 完全なる平和が約束された世界。 戦争はない。 しかし、それでは人々は平和を実感出来ない。 そこで世界は「ショーとしての戦争」を行う事にした。 民間戦争請負企業ロストック社に、新しく配属される事になった函南優一。 仲間は上司で指揮官の草薙水素。 同室の土岐野。 白髪の湯田川。 古参の篠田。 そして整備士達のボス・笹原。 パイロット達、そして指揮官の草薙は「キルドレ」と呼ばれていた。 「キルドレ」は成長せず、子供のまま老いる事もなく、外的要因がない限り、死ぬ事もない。 ある時、同じロストック社の別基地のパイロットが撃墜され死んでしまう。 その現場に向かった優一、草薙、土岐野は野次馬の中の老婆が泣きながら「可哀想」と呟くのを聞いた。 すると無愛想で冷静な草薙が、この時、眼鏡を外し「可哀想なんかじゃない!同情なんかであいつを侮辱するな!」と叫んだ。 この時から、優一は草薙に惹かれ始めた。 しかし土岐野を始めとした同僚達は、優一の乗る機体の前任者であった栗田仁郎が死んだのは、草薙が殺したからだと話す。 そんな中、湯田川と2人で飛んでいた優一は、民間戦争請負会社ラウンテルン社の戦闘機・スカイリィを目撃する。 湯田川はスカイリィを確認する為、単独で雲の上へと向かう。 そして「ボンネットに黒豹。ティーチャーだ!」と言い残し、撃墜された。 1人基地へ戻った優一はティーチャーがラウンテルン社のエースパイロットである事。 そしてティーチャーが「キルドレ」ではなく、「大人の男」だと聞かされる。 なぜ戦闘機のパイロット達は「キルドレ」なのか? なぜ草薙は仁郎を殺したのか? なぜティーチャーは「大人の男」なのか? しかし、優一にはそれら全てがどうでも良い事に思えた。 ぼんやりした夢の様な気分で、起きてるのか眠っているのか、昨日の事も、先月の事も、子供の頃の事も全てが同じに思えていたのだった...。 原作は日本人小説家・森博嗣の同名小説。 「スカイ・クロラ」は全6作品となっている。 また「スカイ・クロラ」は刊行順では最初の作品であるが、時系列順では最終巻となり、今作はこの最終巻「スカイ・クロラ」と第1巻である「ナ・バ・テア」を原作としている。 「キルドレ」の詳細は明らかにされていない。 監督の押井守は「若い人に、生きることの意味を伝えたい」と語っている。 my評価9点(10点満点中) (がっつりぜーんぶネタバレします) 来た来た来た来たーーー!! 押井守ーーーー!! 絶対、今回も風評は「意味がわからない」とか「淡々としている」とか「世界観がよくわからない」とか言われるんだろうなーと思っていてやっぱり言われてます。笑 相変わらずの押井節ですなーーー! でもそんな押井守が私は大好きです!! なぜわからないのかがわからないよ!! そんなわけで今回は私が考える「スカイ・クロラ」を語っていこうと思います。 がっつりぜーんぶネタバレですよー。 まずなぜ淡々とした作品なのか? それは彼等が「キルドレ」であり、「キルドレ」でない人間達は(レストランの夫婦や娼婦のフーコ、笹原などですね)「キルドレ」がどうゆう存在かを知っているからです。 人間達は「キルドレ」はクローンの様なもので、見た目も性格もクセも受け継ぐと知っていて、1人が死んだら、次のクローンがやって来る事を知っているのです。 だから戦争の虚しさ、彼らの存在の意味、繰り返される日常。 そして変わらない何か、変えられない何かが、彼らの人間性を失わせているんですね。 また人間の上司達にやる気がない事も、同様、さらに彼らはそれが「仕事」である事を理解してるんですね。 草薙が上司に直談判しに行った時の温度差のある描写も同じ。 つまり「キルドレ」達は、現実世界のゲームの駒なんです。 「キルドレ」達も始めは自分達がクローンとは知らないが、やがてそれに気付く。 仲間が死んだら、見た目もクセもそっくりな別の奴が補填されるのも見る事になりますからね。 しかし、それでも何故か夢の様な気分でいる。 何か恐怖心や感情があまり湧かない様にされているんでしょうね。 それこそが「ショーとしての戦争」に参加する為には必要不可欠。 人間性が少ない方が、恐怖心が少ないとなり、人を殺すにも殺されるのにも向いているわけですね。 ちなみにフーコは過去からずっと同じタイプの「キルドレ」と寝てきたと考えられます。 優一とも寝てますし。 フーコはそーゆーお仕事ですから、ある程度は割り切ってるでしょうが。 同じだけど、違う「キルドレ」と寝る気分はどんなものなのか? 同じ顔、同じクセ、同じ性格、でも違う人。 フーコが冷めた人に見えて、でも優一に「また来てね」というシーンは、この作品にとても意味のある台詞だと考えられます。 しかし彼らは「キルドレ」。 そして彼女が彼らと関わっているのは「仕事」だと、理解はしている。 それ以上に何か思うところがあっても。 草薙に対しても思うところがあっても。 変えられない何かがある。 だから彼女は冷めた人に見えるのかも知れないです。 こうして「スカイ・クロラ」は人間も「キルドレ」も等しく人間性を失っているから淡々とした世界に描かれているのだと思います。 次に草薙瑞季は何者か? これは確実に娘で間違いないです。 草薙が「もうすぐあの子は私に追いつく」と成長していく瑞季と成長しない自分を比較し、悲しそうな事。 そして整備の見学をしている瑞季と手を繋ぐ描写がある事。 ここの描写の意味は「愛」だと考えます。 瑞季が話す様にもしも本当に「姉妹」ならば、この2つの描写は必要ないんですよね。 では父親は誰か? 私は始め、仁郎ではないか?と考えました。 それはフーコが彼女の過去を語ったからです。 しかし、フーコが話した過去の描写では、草薙はパイロットの服を着ていました。 つまりもしも、仁郎ならば指揮官の格好でなければおかしい。 でも草薙は指揮官になった今でも、戦闘機に乗る事がありますから、この時点では確証がなかったんですね。 ひとまずこの話を置いておいて。 なぜ草薙は仁郎を殺し、自らも死にたがっているのか? 笹原が草薙を「彼女は優秀だったから、ほかのキルドレ達よりも長く生きている」と言っています。 つまり草薙は「キルドレ」達が死んだら、また補填され、永遠に繰り返される事をほかの「キルドレ」達の誰よりも深く知っているんですね。 先程言った、上司に直談判の温度差のある描写もそれを表しています。 だから苦しんでいる。 そしてそれを理解する「キルドレ」も居ます。 三ツ矢がそうです。 彼女はほかの「キルドレ」と違い、頭の中が冴えてしまったんですね。 先程言った人間性を取り戻し苦しんでいる。 三ツ矢と草薙の対立は、この辺の感情からですね。 三ツ矢はその怒りの矛先を草薙に向けたわけですが、草薙が三ツ矢の心境だったのは、はるか昔でしょうね。 それよりももっともっと苦しいのだと思います。 草薙、いっつも大酒食らってるし。笑 オヤジか!と思いますが。笑 で、三ツ矢と同じ様に苦しんだのが仁郎。 だから殺したんです。 話を戻し、父親は誰か? 笹原と草薙は8年ほどの付き合いだと言っています。 仁郎が居たのは、優一の来る7ヶ月前です。 どのくらい前から7ヶ月前までかは語られていません。 8年前~7ヶ月前までかも知れません。 ですが、草薙が語る「ティーチャー」の話を考え、さらに「ティーチャー」にこだわっている草薙の描写と、フーコが語った過去を考えると、父親は「ティーチャー」だと考えられます。 さらに言うならば。 なぜ仁郎に恋をしたのか? なぜ優一に好意を持ったのか? 仁郎=優一である事はここまでの話で理解出来ると思います。 湯田川が死に、合原が入ってくる描写もありますからね。 クローンならば、オリジナルが必要です。 このオリジナルが誰なのか?を考えてみると、やはり「ティーチャー」なのではないか?と考えざるを得ない。 「ティーチャー」がただの「大人の男」であるなら、なぜ誰も「ティーチャー」に勝てないのか? それは「ティーチャー」が「大人の男」であり、「ティーチャー」がエースパイロットである仁郎や優一のオリジナルだからです。 そしてほかのパイロット全員も「キルドレ」なのだから、「ティーチャー」は、彼らのクセや性格を把握しておけばいいのです。 彼らはクローンなのだから、この状況でこう考え、こういう行動に出ると分かるのです。 つまり「ティーチャー」は瑞季の父親であり、草薙が愛した男であると同時に、草薙を含めた「キルドレ」達が真の意味で死ぬ事が出来ない元凶とも言えます。 「ティーチャー」を倒せたら、戦争は終われます。 でも誰も倒せないから続いていく。 そして、優一や仁郎、ほかの「キルドレ」達も子供の時の誰かですから、経験も考えも「ティーチャー」に勝る事が出来ない。 たぶん「ティーチャー」は世界一のパイロットであるがゆえ、戦争を終わらせない為に、敵対組織ラウンテルン社へと迎えられ、ロストック社は「ティーチャー」の「キルドレ」を迎えた。 オリジナルになるべく近ければ近いほど、でもオリジナルには勝てないのが、素晴らしい「ショーとしての戦争」が出来るでしょう。 こうして永遠に繰り返される日常に絶望していた草薙は、愛した男「ティーチャー」の「キルドレ」であるはずの、そして絶望して「殺してくれ」と言った「仁郎」、愛していたから殺した「仁郎」と同じ「キルドレ」であるはずの優一。 その優一が「君は生きろ」と言ったから、希望を取り戻すんですね。 しかし優一は最後まで、ほかの「キルドレ」達とは違いましたが、草薙や三ツ矢の様にもなれませんでしたね。 いつもと同じじゃいけないのか? いつもと同じだからいけないのか。 と自問自答してましたからね。 そしてエンドロール後の描写。 これはやはり新たな「ティーチャー」の「キルドレ」を迎えたわけですが、彼女の顔にもう絶望はありません。 なぜなら「君は生きろ」と言われたから。 何かを変えれるかもしれないから。 これが私の考える「スカイ・クロラ」です。 1から10まで全部語ってしまいましたが。 とにかく重い! そして美しい! ちなみに戦闘機好きとかはちょー嬉しいと思います。 まったく興味がなくとも、なかなか迫力満点で面白かったでしたからね。 それとお気に入りのセリフは「キルドレ」である優一が「いつ死ぬかもわからないのに、大人になる必要があるんでしょうか?」です。 ん~、なかなか意味が深い。 ここまで全て語ってしまってオススメするのもなんですが、オススメします。笑 DVD/劇場アニメ/スカイ・クロラ/VPBV-13287 【送料無料】 スカイ・クロラ 【DVD】 【メール便発送可】【中古】【中古DVD】スカイ・クロラ The Sky Crawlers【レンタルアップ】
2015.05.01
閲覧総数 198