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脳動脈瘤手術としては、脳血管内治療の方が患者の負担は軽い。
しかし、治療中に脳動脈瘤の破裂などがあった場合は、その対処が難しい。
我々としては、まず信頼の置ける専門医を探すとともに、いざの時の救急処置ができる病院を選択すべきであろう。
くも膜下出血の治療を受けた主婦。車の運転もできるまでに回復した 頭部をメスで切開しない脳血管内治療は、体への負担が軽く、従来は処置が難しかった重症患者など、救えなかった命が助かる場合もある。
埼玉県小川町の主婦(51)は2005年2月、自宅で突然倒れた。吐き気があったが、意識はあった。夫(52)は風邪だと思い、近くの病院に連れていった。
だが、主婦の血圧は異常に高くなっていた。別の医療機関で画像診断すると、脳血管の一部が膨らんだ脳動脈瘤(りゅう)が破裂し、くも膜下出血を起こしていることが判明した。
さらなる出血を防ぐため、ただちに治療する必要があり、埼玉医大病院(同県毛呂山町)に運ばれた。だが、出血が激しく重症で、やがて意識もなくなった。
開頭手術は、頭の骨を切開するため脳への影響が大きく、手術は困難だった。夫は「もうダメだと思いました」と振り返る。
脳神経外科医の石原正一郎さん(現同大国際医療センター=同県日高市=脳血管内治療科診療科長)は、脳血管内治療を行うことにした。
主婦の足の付け根の動脈から入れた細い管(カテーテル)を、エックス線画像を見ながら脳の動脈まで到達させ、破裂した大きさ6ミリ・メートルほどの瘤(こぶ)の内部に金属製コイルを詰めた。
主婦は、激しい出血の影響などで、治療後も高熱が続いた。呼びかけに応じるようになるまで2~3週間かかったが、その後、歩行訓練などをし、5月に退院。半年後には、山登りを楽しむまでに回復した。主婦は「美しい景色を見られて、感動しました」と声を弾ませる。
石原さんは「重症だった主婦が回復できたのは、治療による負担が少なかったからです」と説明する。
脳血管内治療は、重症患者のほか、動脈瘤が脳の奥深くにある場合など、開頭手術は困難とされるケースにも適しているとされる。
一方、瘤の根元が広い形をしているなど、向かない場合もある。石原さんは「脳動脈瘤や患者さんの状態により、開頭手術と脳血管内治療のどちらが適切かを判断することが重要です」と強調する。
脳血管内治療は、開頭手術より安全で簡単と考えられやすく、患者に積極的に勧める医療機関もある。だが、脳動脈瘤が治療中に破裂した場合、脳血管内治療では出血を止めるのは難しい。専門の知識や経験がなければミスも起こり、患者が死亡する場合もある。
日本脳神経血管内治療学会は 専門医の認定制度 を設け、医師の養成をしている。指導医の資格を持つ石原さんは「個々の医療機関の治療レベルを上げていくことが今後の課題です」と語る。
脳血管内治療の専門医 認定には筆記、口頭、実技の各試験があり、100例以上の治療経験などが受験の条件。昨年11月時点で、385人の専門医がいる(このうち、医師への指導を行う指導医は83人)。日本脳神経血管内治療学会ホームページ (http://www.jsnet.umin.jp/) で確認できる。
[出典:読売新聞]背の高い女性はガンになりやすい!? 2011年08月08日 コメント(1)
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