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「ええ、準備はできています。後は明日の、いや今日になるが決行を待つだけです。」
二人の男が話し合っている所は名古屋にあるホテルの一室。
「俺の取り分は30億でいいんだな!」
「勿論それでいいですよ富田さん。」
奥田准海尉が宮田と呼ぶ男は横須賀に本拠を置く鷹見組若頭で、博徒と闇金融が主な資金源のヤクザ(暴力団)である。
隣の部屋では三人の子分が聞き耳を立てて聞いていた。
富田がゆっくりな口調で、
「お前の仲間は大丈夫か?」
「元自衛官とはいえ、腕はたつし口も堅い出来る奴です。」
「分かった、お前にまかせる。」
元自衛官とは、奥田の後輩で自衛隊に不満を抱き除隊した、尾形と富岡である。
その二人を誘った奥田と富田達四人はあの計画の影で、ある陰謀を企んでいた。
【天皇死す時】 ●最終章◆その後・人生の終… 2019年05月22日
【天皇死す時】 ●第十四章◆トルコ海軍士官… 2019年05月22日
【天皇死す時】 ●第十三章◆犯行声明《短編… 2019年05月21日