♪=ありふれた一日を、記憶に残る素敵な時間に..♪

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2019年05月17日
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人生のある局面を、鋭く鮮かに切りとっていきます。
短い・・・
故に・・・
起承転結がイメージできなければ途中で読むのを止めたくなる・・・・
最後に何が起こるのか?わくわくさせてくれるのが妙に気持ちいい・・




【短編小説】 天皇死す時 ●第五章 ◆決断の時

それは一年ほど前、奥田が上官の栄一にある計画を打ち明けられて悩んでいた頃、一人娘「舞」の心臓病が悪化し移植を含め莫大な手術費が要る事になる。
それまでに銀行などの公共機関は枠一杯借り尽くし、彼のギャンブル好きが元で預貯金は全て使い果たしていた。
それ以後は闇金融に手を出し、かなりの借金をしていた。

「奥田!いつになったら返すつもりなんだよ!」

「宮田さん、もう少し待ってください・・・。」

「こんなんじゃお前の女房にソープにでも行ってもらおうか!?」

困り果てた奥田から出た言葉は意外な内容だった。

それは情報通の梶川二等海曹から偶然聞いた60億余りの現金輸送話を、栄一らには内緒で襲撃しないかと宮田を誘ったのである。
目を白黒させて聞いていた宮田は最後にこう言った。

「分かった、で、俺の取り分は?」
「五分五分で!」


日本銀行券輸送専用荷物車(マニ30形)/輸送主体が鉄道からトラックへ転移したこととともに、2003(平成15)年度を以て終わりを告げた。


Pixabay:フリー画像/動画







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Last updated  2019年11月11日 15時59分00秒
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