にゅーハチのブログ

2019.04.20
XML
カテゴリ: ガンダム
最近ようやく収まってきましたが、ちょっと前までは主にネットで蛇蝎の如く嫌われ叩かれていたガンダムSEED。

そのガンダムSEED、キラとアスランのダブル主人公だと言われていますが、実はトリプル主人公スタイルなのです。もう一人の主人公…
誰だソリは!
誰だソリはってか!
そうです、それがサイ・アーガイルさんです。

さて、「正義の名のもとに」で、
フリーダムから降りてきてアークエンジェルのクルーの大人たちに囲まれるキラ。…を遠巻きに見つめるサイ。

その後の、
アークエンジェルを去る決意をしたカズイを寄り添い励ますサイ。…を遠巻きに見つめるキラ。


お互いがお互いに憧れている部分を持っている事を示しています。

キラはサイのようになりたかった。
サイはキラのようになりたかった。
ということなのです。

サイは平和な頃は学生グループの中心人物で、政府の偉いさんの令嬢と婚約中という、将来勝ち組を約束されたイケてるボーイでした。グループメンバーも、イケてるオレ中心にビジュアル担当のイケメンキラトール、引き立て役担当のブサメンカズイ、学園アイドルフレイと、隙のない布陣です。言葉にしないながらも思っていたでしょう、オレがリーダー、ナンバーワンだと。
ですが、ヘリオポリスが襲撃を受けた時から、その自信が揺らぎ始めます。控えめイケメンのキラが、俺を差し置いてヒーローに!?モビルスーツを華麗に操り大人たちから頼りにされて、美少女ヒロインにアプローチされる。
そりゃ俺のポジションやがな!
俺もガンダム乗ったるで!

ストライク土下座からのシード泣き



ラスボス化フラグ立ちまくりですが、持ち前の健全さと前向きさで立ち直り、カテジナルートをヘシ折ります。もしかしたら自分も他人を傷つけていたかもという反省もしながら。
そんな性質のおかげで、孤立もせず、コツコツ努力を続けます。

そしてキラが行方不明になり、その後アークエンジェル最大のピンチの時に颯爽とイケてる新型ロボットでキラが現れます。まさにヒーローです。
コクピットから降りてくるキラをクルーたちが取り囲み歓迎します。
その時キラはサイの肩に手をポンと置き、こう言います。「ごめん、ありがとう」


フレイの部屋でキラと二人になったサイは、たまらなくなって自分の胸の内を吐き出します。

しかし、キラは逆にサイを見てると自分が惨めに感じてしまっていたのです。サイはなんの取り柄もないグズな一般ピーなのに、ふてくされもせず、その人柄のおかげで常に周りには人がいて、友達から相談も受けて的確に寄り添ってアドバイスが出来る。正にキラがしたいのに出来ないことです。
自分の周りにも人はいるが、人柄ではなく能力に寄ってきているだけかもという不安がつきまとう。

「君に出来ないことを僕は出来るかもしれない。でも僕に出来ないことを君は出来るんだ。」
キラのセリフですが、「僕は出来るかもしれない」と自分のことは断定してませんが、サイのことは「君は出来る」と言い切ってます。最高のコーディネイターが、凡才ナチュラルに完全敗北宣言にも等しい発言です。
キラも他人に劣等感を抱いている普通の人間だと知ったサイはようやく真実にたどり着きます。

他人と争って、一番になろうとしてどうする?
どうしてこうも比べたがる?
もともと特別な アーモリーワン オンリーワン!





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

最終更新日  2019.04.20 21:42:37
コメントを書く


■コメント

お名前
タイトル
メッセージ
画像認証
上の画像で表示されている数字を入力して下さい。


利用規約 に同意してコメントを
※コメントに関するよくある質問は、 こちら をご確認ください。


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

© Rakuten Group, Inc.
Design a Mobile Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: