にゅーハチのブログ

2019.04.26
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平成が終わる前にテレビ放送してくれました、平成狸合戦ぽんぽこ。
数あるジブリ作品のなかでこれほど賛否両論のある作品はないでしょう。
説教臭い、話がタヌキよりすぎる、人を殺しておきながらオフザケ黙祷など不満不快ポイントはメチャ多いですね。
しかしちょっと待って下さい。

一体いつから———
「平成狸合戦ぽんぽこ」を人間が作ったと錯覚していた?

ご存知の通り作中で、たぬきは人間との戦いに笑えるほど無様に完膚なきまでに叩きのめされボロ負けの完敗を喫します。変化たぬきだけが、不本意ながらも勝者の人間の社会で生きることを選び、生き延びます。

終盤人間を化かす場面で、若いたぬきのこんなことをして何になる?という問いに、肝っ玉母ちゃん風のたぬきがこう答えます。
気ばらしじゃ。


たぬき側の主張ばかりで、人間の都合が全く示されていませんね。負けたたぬきの気ばらし、負け惜しみ、愚痴的な作品だから当然です。人間が勝者で、たぬきが敗者。勝者が叩かれるのは世の常です。
勝者の義務として、敗者の言い分を聞き入れるまではしてくれなくてもいいから、せめて耳に入れておいてくれ、ということなのです。

たぬきたちもこの映画を作ったからといって、人間が山を破壊すること、野生動物の住処を奪うこと、町の開発をやめるとは思っていないでしょう。山を返せ里を返せと 真くん 正吉が言っていましたが、返してくれるとも思っていません。
負けた者の最後の足掻きとして、勝者に罪悪感を疼かせたいだけなのです。

そう考えると、説教臭さも、たぬき贔屓具合も、許せるのではないでしょうか。

時代の流れに勝てず、キツネさんに鼻で笑われ、若造の人間にコテンパンにやられたダッセーたぬきたちを許してあげましょう。





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最終更新日  2019.04.26 19:31:30
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