◆長屋村       あらっ!ご近所さん♪

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October 21, 2010
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カテゴリ: ◆NovelでTea☆Time
指切り


+ 高志の両親 + [18]


病室へ戻った亜紀の元へ、間もなく朝食が運ばれてきた。
今朝の献立は、サラダにワラビの和え物。
それに鮭の薄い切り身だった。
今まで残したことのない亜紀の箸が進まない。
高志の背中の傷の事が気になってしょうがなかった。
ご飯を半分食べたところで、ついに箸を置いた。
(こうしてはいられないわ)
そんな亜紀だった。

食べ残しのあるお膳を持っていくのには普段、粗末にしたことのない亜紀にとっては抵抗があった。
けれど、なにか釈然としないものに亜紀は襲われていた。

お膳を下げると洗面所へ寄り、簡単に歯磨きを終えてナースセンターへ向かった。
のぞき込むと、看護師全員が丸い机を囲んで、看護師長の話しに耳を傾けていた。
どうやら朝のミーティングのようであった。
亜紀は少しいらいらしながら、誰か手の空く看護師を待った。
間もなく看護師一同が礼をして、四方へ散らばった。

ナースセンターを覗き込んでいる亜紀を見つけた看護師が近づいて
「大村さん、どうかしましたか?」
と声をかけてきた。
「ちょっと宜しいでしょうか?」

「高志君のことなんですが、ご両親はどうしていらっしゃらないのですか?」
暫く考えていた看護師だったが、高志と仲良くしてくれる唯一のお友達だという事を察して、小さな声で
「大村さん、ごめんなさいね。あとで教えてあげます。ここではちょっと」
やはり何か事情があるようだ。
「分かりました。あとで教えてくださいね」

亜紀は看護師と約束をして別れた。






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Last updated  October 21, 2010 10:18:22 AM
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