今年、インターネットで出会った音声合成技術を用いて歌を歌うボーカロイド作品の中から、これは素晴らしい作品だと思われたものを選んでみました。
もちろん、数限りなく生み出されているそれら全てを聴いているわけではありません。あくまでもわたしが聴いた中でのわたし好みの選出だということをつけ加えておきます。
(画像をクリックするとYouTubeの該当する作品へジャンプできます)
『ニコチン大賞』
「ゆっくりのエーテル」-
ゆっくりボイス(手造り音声合成)
元曲-蒼のエーテル(マクロスF)
Vocaloid作者 ハロP氏
(評)とにかく声がいい。既成のVocaloidソフトと違ってサンプリングから手造りしてあるのだから凄いの一言に尽きる。しかもこの作者、演歌にも挑戦しておられて、その作り込みの技術の素晴らしさは定評がある。(参考- 相愛太鼓
)
Vocaloidはそのままではロボットのような歌声にしかならない。俗に調教と呼ばれているイコライザーなどの機械を使っての調整作業が不可欠なわけだ。ここのところにまだVocaloidがソフトとして進化する道が残されていると思うのだけど、このハロP氏は謎の調教とコメントがつくほど、他の作者たちとその調整テクニック・レベルが違う。
そういう話はともかく、何よりも聴いてほしい。とにかく不思議な声。何回でも聴いてみたいと思う声なんです。
『銀賞』
「魔笛:夜の女王のアリア」-
初音ミク
元曲-モーツァルト・オペラ魔笛(ドイツ語)
Vocaloid作者 ※
(評)日本語しか歌えないVocaloidで果敢にもドイツ語のしかもオペラに挑戦。
アルト、 メゾソプラノ、ソプラノなんでもござれの合成音声ならではの音域をフルに使っての歌声を作りあげています。
まったく理解できないドイツ語というコメントもあれば、これはすばらしいというドイツの方のコメントもあったりして。とにかく楽しい作品です。
元曲-オリジナルVocaloid作者 パイパンP
(評)カップ焼きそばを作ろうとしたら流しの中に焼きそばの中身をこぼしてしまったという、だけのその歌詞の内容に度肝を抜かれました。中島みゆきさんの牛丼の吉野家を背景とした楽曲を聴いたとき以来の衝撃でしたでしょうか(笑)。 しかも、このVocaloidの声がこの歌詞と実によくマッチしているので、聴いてて心地よいのです。曲づくりのテクニックもプロ級。とても俄かづくりの素人作品とは思えません。
元曲-白虎野の娘(パプリカ)Vocaloid作者 ぶっちぎりP
(評)平沢進氏の楽曲で筒井康隆氏原作アニメのエンディング曲。
とにかく、このカイト君の声が人間の生の声のように実になめらかに流れていきます。
このカイト君はその声を聴いた世界中の女性の方々からの、あー、なんでカイトはこの世に実在しないの!なんて悩ましいコメントであふれかえるほどのイケメン(声)なんです。
『奨励賞』
「ココロ」-
marie10812(fandub)
元曲-オリジナル(鏡音リン)
Vocaloid作者 トラボルタ
(評)感傷的な内容の歌詞とロボットの歌声という設定がVocaloidにぴったりはまっています。 Vocaloidで作られたオリジナル曲には世界各国から歌い手さんが参加されて、自分の生の声でその曲を歌っておられたりします。この曲もその例にもれずたくさんの言語で歌われていますが、ここで取りあげたこの曲はベネズエラのAndreaさんという女の子がスペイン語の歌詞をつけて歌っています。
※元動画(ニコニコ)のアカウントが削除されていて、いろいろ探し廻ったのですが、どうしても作者名がわかりませんでした。残念です。
以上
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