うちの女房の父親の話である。
うちの長男が、義父にとっては初孫となるのだが・・・けっして「おじいちゃん」とは呼ばせなかった。
「じゃなんて呼ばせればいいのよ?」
「そうだな・・・・パパで良いんじゃないのか?」
もちろん赤ん坊だった長男との会話ではない。
かみさんと、その義父との会話だった。
必然・・・長男は成長するに従って・・・・祖父のことを『パパ』と呼ぶようになったのだが・・・・
あるとき、・・・・そう・・・長男が3歳になった誕生日に近いある日・・・・
義父は孫に誕生日のプレゼントを買ってやると約束して・・・・かみさんと長男を連れてデパートへ行ったのである。
私はもちろん仕事があったので会社に行っていた。
おもちゃ売り場に到着し、義父は何でも買ってやると約束したらしいのだが、かみさんは教育ママに成り掛けであったから・・・・長男の欲しがったおもちゃに渋い顔をした。
娘に甘い義父は・・・・長男が欲しがったおもちゃを・・・
「これはお母さんが駄目って言ってるから違うのにしようね?」
そう言ってなだめたらしい。
しかし、うちの長男である。
やおらその場に寝転んで、大きな声で叫んだ。
「駄々をこねる」って言う奴である。
「パパ・・・ぜったいにこれ欲しい・・・・これじゃなきゃ嫌だ!!」
かみさんは真っ赤になったらしい。
その時、義父は60歳・・・かみさんは30歳・・・長男は3歳である。
若い女性を連れた初老の男が・・・幼児に「パパ、ぜったいにこのおもちゃが欲しい!」と叫ばれたら・・・・
それ以来・・・・義父は「パパと呼ばせない」と決めたらしいが・・・・うちの長男だけでなく次男も・・・・いまだに何か欲しいものがあると・・・・義父にすり寄っていき・・・「パパ・・・・欲しいものがるんだけどな」という。
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