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2005年01月30日
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 アップルパイ好きの私は、リンゴが旬を迎え店頭に並び始めると、何となく嬉しくなってしまいます。面倒なのでアップルパイは作りませんが、色合いや形、艶や重さを見て、気に入った物を購入します。くるくると回転させて皮を剥くのが苦手なので、切り分けてから皮を剥くのですが、まず半分に切った際に中心部に「蜜」が入っているのを見つけると、特に美味しい物に出会ったようで得した気分になれます。

 リンゴの種がある中心付近に、回りとは明らかに違う透明な果肉が蜜と呼ばれる物です。蜂蜜のような色合いゆえにリンゴの蜜と呼ばれるのですが、その部分だけを切り出して味をみても、別段甘味は強くありません。この蜜とは、いったい何なのでしょうか?

 正体は糖分の一種ソルビトールです。リンゴは葉に受けた日光によって光合成を行います。光合成によって作られたデンプンは、さまざまな糖に変化し、果実に運ばれて蓄えられます。完熟期が近付いたリンゴの果実では、運び込まれた糖が飽和状態となり、余分な糖が水や養分を運ぶ維管束から溢れ、細胞と細胞の隙間に溜って、独特な透明感を出してくれます。これが蜜と呼ばれるものです。

 蜜自体にはそれほど甘味はありませんので、味に直接の影響はありませんが、溢れるほどの糖分が素になっているだけに、蜜が入っているリンゴは美味しい可能性が高いと言う事ができます。品種によっても入りやすいものがあり、「ふじ」は比較的蜜が入っている可能性が高い品種です。また、袋を被せず日光に良く当てた方が蜜ができやすいので、色が鮮やかなリンゴはその可能性が高く、養分が溢れるほど注ぎ込まれている事も重要なので、重量もずっしりとしている方が良いようです。収穫後1~2ヶ月で消えてしまうので、あまり長く保存しない事も大切になっています。





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最終更新日  2005年02月02日 11時55分26秒
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