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ニンタマ博士

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2005年11月16日
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カテゴリ: 長寿
 最近は公共の場所での喫煙が制限され、限られたブース内での喫煙が行われるという場面をよく目にします。特に大型ショッピングモールや子供が集まりやすい場所では、そうした分煙施設の存在が、それほど特殊なものではない感じさえしてきています。仕切られた狭いブース内に閉じ込められ、煙を上げている姿は、愛煙家には気の毒なのですが、禁煙を薦めたい気になってしまいます。

 医療制度の改革が審議されていますが、その中で禁煙治療を保険の対象とする案も出て、喫煙が健康に及ぼす影響の大きさを感じさせてしまいます。タバコについては、日常、すぐに購入する事ができる点や、ニコチンの依存症であるという意識が薄い事、周りに禁煙の必要性を感じる人が少なく、協力が得られにくい点などで、失敗する例が多いとも聞かされます。そんな禁煙に非常に効果を上げる「ニコチンに対抗するワクチン」の登場が近付いてきています。

 現在開発段階にあるニコチンワクチンは、体内の免疫系統を刺激して抗体を産生させ、ニコチン分子に接着するように仕向け、抗体が接着したニコチンは分子量が大きくなるため、血液、脳関門を通過する事ができなくなり、脳内にニコチンを到達させない、もしくは到達する時間を延長し、到達量も減少させる働きを持っています。

 副作用として関節痛や頭痛、疲労感、筋肉痛などが報告されたそうですが、いずれも数日内には治まり、危険と判断するものではなかったそうですが、現在安全性に関する確認も進められています。今後、有効性は確認されているので、その持続性や追加投与の必要性、喫煙習慣が復活する可能性、幼少期の投与についても検討が進められるそうですが、4~6年の後には登場する可能性が高いと言われています。日本への輸入、承認は、さらにその後となるのでしょうが、禁煙を志す人には良い知らせかもしれません。作家のジョナサン・スイフトの弁によれば、「禁煙というのは簡単である。私は何度もやっている」との事ですが、それが一度で終わる事になるのかもしれません。





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最終更新日  2005年11月16日 07時50分48秒
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