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2022年06月30日
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カテゴリ: 食事
 マイナス20度で24時間以上冷凍したり、瞬間的に大電流を流したりしながら、何とか死滅させようとしているアニサキスですが、今の段階では悪者以外の何物でもないように思えます。しかし、将来は違ってくるのかもといわれると、大いに好奇心を刺激されてしまいます。
 大阪大学の境慎司教授による研究では、アニサキスなどの線虫の表面を生きたまま極薄い柔軟性のある膜でコーティングする手法を開発したと発表されていました。その膜の厚さは0.01ミリメートルほどとされ、透過性も高い事から線虫のにおいを検知する能力や運動機能にはほとんど影響しないとされます。
 膜は素材を変えたり、酵素を含ませたりする事で、さまざまな機能を持たせる事が可能とされ、実験では紫外線への耐性を向上させたり、ガン細胞を死滅させる機能を持たせたりする事が可能な事も確認されています。
 別な研究では、アニサキスがガン細胞特有の匂いを検出し、移動する事が発見されている事から、アニサキスが匂いでガンを探し出し、ガン細胞まで移動する事で表面の膜に含ませた抗ガン作用を使ってガン治療を行う事も考えられます。
 嫌われ者のアニサキスの評価が一変する機会が訪れたとも思えるのですが、アニサキスの移動に伴う激しい痛みやアレルギー反応の問題を克服する必要があり、実用化への道は遠いようにも思えてきます。ガンの新たな治療法が確立されるのは大歓迎なのですが、カルテを眺めながら難しい顔をした主治医から「アニサキス、いってみますか」と問われるというのはあまり嬉しくないようにも思えてしまいます。





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最終更新日  2022年06月30日 08時18分26秒 コメントを書く
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