nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

nipparatの日記 囲碁 不思議体験 

Dec 17, 2005
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テーマ: 囲碁全般(752)
カテゴリ: 囲碁
 「初段」と言ってもどれくらいの実力なのかさっぱりわかならない。初段の中でも、9子くらいの差がありそうなのだが、さらに最近は20子くらいになったかも知れない。それは、囲碁ソフトが初段と認定されたからである。
 あれが初段とは、いくらなんでもひどすぎる話だ。機械に合わせて打つとけっこう勝負になってしまうかも知れないが、人間なら一日で理解できるイロハが理解できていない。あちこちくっつけて、自分の弱い石も補強せず、相手のほとんど地のような所にもどんどん入っていくのがコツである。当たり当たりで石を取る能力だけは優れているが、一手でも空いていればどんな石でも逃げられる事が多い。

 「アマ6段」も6子くらいの幅がありそうだし、「県代表クラス」なども定義は知らないが4子くらいの幅があるだろう。プロ棋士にも相当の幅があるのだが、この話題はタブーだ。
 もっとも、どんな基準を作っても正確な実力の評価は難しい。勝負事における実力というのは、実際に対戦した当事者同士でないと本当のところは分からないのだ。
 相撲や柔道では組んだ瞬間に相手の実力がわかるとよく言われるが、逆に言うと組むまでは分からないのである。

 昔、面白い話を聞いたことがある。T先生の碁会所で時々手合わせしたOさんがヨーロッパの何処かの都市の囲碁クラブを訪問した時の話である。
 Oさんは私に2子くらいの手合いだったが、そのクラブでは連戦連勝だったそうだ。その地のナンバーワンの打ち手もOさんに歯が立たず、周囲にはたいへんな名人に見えたらしい。


 Oさんに「Oさんとジョウ衛平とどっちが強いのか?」と聞いた。Oさん「私の方が弱い」。周囲は信用しなかったらしい。「今度、顔を合わせたらぜひ勝負してくれ」と言ったそうだ。今でもそのクラブでは、Oさんは伝説の人となっているはずだ。
 有名な真剣師四宮米蔵なども、本因坊と打つまでは地元の人は当然日本一強いと思っていたはずである。勝負の世界では、こういうそれぞれの人たちの思いも面白さである。





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Last updated  Dec 17, 2005 05:34:08 PM
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Comments

nipparat @ Re[1]:追悼 畑正憲氏(04/08) GO!さんへ  ぜひお楽しみください。今回…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) 11/11にしずおか囲碁まつりでまた伺う予定…
GO!@ Re[2]:追悼 畑正憲氏(04/08) nipparatさんへ 久能山東照宮は行ってみ…
nipparat @ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) あまり確認しておらず、返事が遅くなりす…
GO!@ Re:追悼 畑正憲氏(04/08) しばらくご投稿がなかったので、案じてい…

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